続きになります。本日はお休みですので少し書き足せるかな。
下段の駅から上段本線に出る部分はKATOの4番ポイントをスプリングポイントとして使用しています。したがってこの部分は転換スイッチは要らずこんな感じです。
下の駅からあがってきた列車は写真右側真ん中の黄緑のラインから左側下の水色のライン(本線内回り)に必ず入りますポイントはそちらの方向へ開通してあります。
内回りを周回する列車は右側下の青色のラインから左側下の水色のラインにはいります。
このとき、先ほどのポイントがスプリングポイントとして機能し、列車はポイントに割り込んでいきます。
内回り線から上段のリバース(右側上の紫色のライン)から本線外回りにはいる列車は右側上の紫のラインから左側上のピンクのラインへ入ります。ここのポイントは直進の方向へ開通させてあります。
本線外周線を周回するとき列車は左側真ん中の赤色のラインから右側上のピンクラインへ通常は進入します。このとき上側のポイントに割り込んでゆく形になります。
周回ののち、下の駅に列車を進入させるためP18のポイントは転換制御できるようにしています。
ポイント開通方向の表示灯の色は通常開通させておく方向を緑に、そうでない方向を赤か黄色(運転上の危険の度合いに応じて)にしています。
前回からコントロールボードの作成についてとりとめもなく書き連ねましたが、この電気的な工作についてはまったくの初体験、何をどう始めればよいのかもわかりません。
強い味方となってくださったかたがたをご紹介します。
まずはこの方です。
長 真弓 さん著 の「鉄道模型のエレクトロニクス工作」です。
日本放送出版協会の発行で、奥付を見ますと昭和59年10月 第1刷 発行となっています。
今は入手が困難かと思います。(今は 「鉄道模型と電子工作」 智田 聡丞 さん著 CQ出版社 という本があるようです。)
まだ安楽マニア真っ只中だった時期に将来の夢のために買っていたのだと思います。
まさに、鉄道模型を走らせるための電子工作に特化した内容で、
トランジスターパワーパックの作り方
コースマトリックス回路、コンデンサーによるポイント制御
定電圧点灯
効果音を出す回路
列車の通過検出から自動運転まで
などなど盛りだくさんです。
列車位置検出用の回路、コンデンサーの充放電によるポイントの制御などについてはこの本の内容にしたがって進めました。
と、簡単に書いてしまいましたが、電気の「で」の字も電子の「デ」の字も知らない私は
いざ工作を始めようとするのに、というより先ほどの教科書を読解するのもままなりません。
新たな先生を求めることになりました。
小島 昇 さんの 「電子部品図鑑」 誠文堂新光社 です。
こちらの本は回路図の読み方、電子部品の名前や役割から、回路、部品のハンダ付けの仕方までズブの素人でもわかるよう懇切丁寧に書いてありました。
また、こちらの先生にも助っ人を頼みました。
後閑 哲也 さんの 「電子工作の素」 技術評論社 です。
こちらの本も
電子工作の常識、電子部品の知識、自作のノウハウなど具体例を細かく挙げて説明され、
非常にわかりやすく助かりました。
これらの本がなければ部品ひとつ買いにいくことができず、コントロールボードの作成など夢のまた夢といったところだったでしょう。
実際に作業を始めて見ると思ったように作動しないことばかり、大抵はきちんとハンダ付けがされていなくて電気が流れていなかったり、説明図と別なところを結線していたり、と悪戦苦闘の日々でした。
ひとつの回路の不具合の原因がわかるまで2週間以上かかってしまったり、部品をだめにして買出しに行くまで作業が止まったりと今考えてもぞっとします。
今、一番困るのは、もし故障が起きたらどうしようということです。
何をどうしたか、ほとんど覚えていないのです。そのときはまた一から勉強しないといけないかも知れません。