人形町の「大観音寺」 (おおかんのんじ)は人形供養をして
いただけるお寺さん、昨日17日は月に一度の本尊ご開扉日、
数日前に思いたち、40数年我が家にあるお人形の供養を
お願いしようと、朝のうちに出かけた。
人形町の歩道に立てられた櫓風時計台
人形町は時々出かける散歩場所でもあります。
大観音寺
ご開扉の日には少し変わった仏像を見せていただけます
正面の観音様がご本尊ではないのです、
なにやら見られているような・・
奥にもうひとつの顔がこちらを見ていました。
こちらがご本尊、鋳銅製「菩薩仏頭像」総高1,7m 面幅54cm頭部のみの
仏像です。
もともと鎌倉の新清水寺にあった観音像で、鎌倉時代の火災で崩れて
しまいました。
江戸時代に鉄ノ井(くろがねのい)から頭だけが掘り出され、明治初期の神仏
分離令にさいし、鎌倉から移され1876年大観音寺に安置されました。
供養をお願いしたお人形はすぐお仲間たちと共に
本堂に安置されました。
前日から複雑な心境だったのでその場を去りがたく、
ちょっとだけ話かけてきました。
少し寂しい気持ちでした、「長い間ありがとう」。
少し先まで行ってのですが、もう一度戻り見ると
誰もいなかった大観音寺は賑やかになっていました。
東日本大震災の大きな揺れで、ご本尊「菩薩仏頭像」が
右に25度向きを変えてしまいました。
2012年5月から11日も新たなご開扉日とし、被災地に
祈りをささげているのだそうです。