晴れ、ときどき映画三昧

「ベルリン、僕らの革命」(04・独=オーストリア) 70点


 ・ 理想を追いかける若者の青春映画。

                   
 ハンス・ハインガルトナー監督、「グッバイ・レーニン」のダニエル・ブリューレ主演による<現代ドイツにおける理想を追いかける若者像>を描いている。

 ヤン(D・ブリュール)とピーター(スタイブ・エルツェグ)は裕福な家庭の留守を狙って、家具や装飾品をアート・ディスプレイすることで贅沢を戒める<自称革命家>。

 ピーターの恋人ユール(ジュリア・ジェンチ)は高級レストランのウェイトレスで、クルマの事故による賠償責任を負っている。そこへ損害賠償相手の実業家が絡んでくる。

 良い意味で理屈っぽいドイツ映画らしく、普通の青春映画ではない。実業家が嘗ての左翼の活動家で、結婚して家族を持ち、何時しか豊かな生活に憧れ保守的になって行く。

 自己矛盾はありながら、自信たっぷりに若者を説得する。現代ドイツが持つ経済格差は世界共通の悩みだが、こんなに純粋に革命活動をしようとする3人の20年後を観てみたい気もする。

 いまや亡きジェフ・バックリーの「ハレルヤ」が印象深い。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「(欧州・アジア他) 2000~09」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事