・ 理想を追いかける若者の青春映画。
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ハンス・ハインガルトナー監督、「グッバイ・レーニン」のダニエル・ブリューレ主演による<現代ドイツにおける理想を追いかける若者像>を描いている。
ヤン(D・ブリュール)とピーター(スタイブ・エルツェグ)は裕福な家庭の留守を狙って、家具や装飾品をアート・ディスプレイすることで贅沢を戒める<自称革命家>。
ピーターの恋人ユール(ジュリア・ジェンチ)は高級レストランのウェイトレスで、クルマの事故による賠償責任を負っている。そこへ損害賠償相手の実業家が絡んでくる。
良い意味で理屈っぽいドイツ映画らしく、普通の青春映画ではない。実業家が嘗ての左翼の活動家で、結婚して家族を持ち、何時しか豊かな生活に憧れ保守的になって行く。
自己矛盾はありながら、自信たっぷりに若者を説得する。現代ドイツが持つ経済格差は世界共通の悩みだが、こんなに純粋に革命活動をしようとする3人の20年後を観てみたい気もする。
いまや亡きジェフ・バックリーの「ハレルヤ」が印象深い。