森と学ぶ家づくり


 地元の木、天然乾燥、木造らしい建築、永く暮らせる住まい。これまで住宅の設計にたづさわり、いろいろな場所を見て廻り、なんとなく考えていたことが、人と出会ったり、思い切って行動してみたりすることで少しずつ動き出しています。

 今日は静岡市内で天然乾燥材を取り扱っている杉山さんの製材所におじゃましてきました。製材所の仕事というのもなんとなく分かっているけど、その日常の実務の様子や作業の段取りというのはなかなかゆっくり話を聞いたことはなかったので、今日はその辺をいろいろと教えていただきました。現場で実際に材を見ながらお聞きした話はいろいろと参考になりました。また一歩前に進んだ気がします。

 短い期間に遠くから来たそれなりの材料で家を建てるのもひとつの方法です。しかし、森のことや山のこと、木材のこと、つくり方のこと、住み方のこと、そういったことを知って家づくりをしたら、いろいろなことが見えてくるし、永く大切に住みたくなる家をつくることができるだろうし、そうしてつくった家での暮らしは本当に豊かなものになると思います。そんな家づくりの仕事にたづさわりたい人が、そういう家づくりをしたい人たちと出会うかたちができないかをいろいろと考えています。
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