由流里舎農園

歯科医師(歯学博士)・野菜ソムリエの島谷浩幸がお届けする気ままな農天気ブログ

岩手・盛岡、第66回日本病院学会・学会発表報告。其の壱。

2016-06-24 21:55:48 | 日記
今夜は、ちょいと趣を変えまして、
昨日、今日と岩手県盛岡市で開催された学会での発表報告を。

その学会は、第66回日本病院学会。
昨年の長野・軽井沢に引き続き、雨の中での開催でしたが、
全国の病院に関わる様々な業種の方々が多数集まりましたね。





私はいつものように演題口演。
スライドを作成し、皆さんの前で口演しました。
他に、ポスター発表という形式もあるのですが、私は行いません。
発表したという実感が湧きませんので(笑)。

私の演題口演は、学会1日目の23日15時半頃でした。
会場は、JR盛岡駅から徒歩ですぐにあるマリオス(盛岡市民文化ホール)。
題名は先日もお伝えしましたが、
「長期入院患者に対する咬傷防止のためのシリコン製軟性マウスピースの有用性」。

意思疎通のない寝たきり患者さんなど、多くのご高齢の患者さんが、
歯やかぶせ物で、自分の口唇や歯肉を機械的に傷つけてしまうことがあります。
私が勤務する病院は患者さんの年齢層が高く、
それを防止することはとても大切なのですね。

原因となる尖った歯などを削れば解決することも多いですが、
歯科診療室への移動が困難な患者さんには歯型を採り、石膏模型を作って、
歯科技工士さんにシリコン製の軟らかいマウスピースを作ってもらいます。
それを歯列に装着すれば、できた傷も治りやすいですし、
新たな傷の予防にもなります。
そんなお話を、いくつかの患者さんの例も交えて報告させて頂きました。





さて。
2日目の24日、午後2時からマリオス(盛岡市民文化ホール)の大ホールにて、
5年前の東日本大震災で大被害を受けた岩手県陸前高田市の戸羽市長が、
当学会の招待講演として市民公開講座で講演されました。

とても熱意を感じる素晴らしいご講演でしたが、
「自分だけは大丈夫」と決して過信せずに、
地震に限らず様々な自然災害に対して普段から備えをきちんとする大切さを、
自らも被災者として力説されていましたね。
あと、被災時にご経験された国の対応の遅さに苦労したお話など、
泣けるお話もありました。
おそらく被災された方々もおられたと思いますが、
多くの市民の方々も参加されており、関心の高さを感じましたね。





では次回、盛岡で頂いた食の話題や、
学会の合間に訪れた名所など、
ちょっと気楽なお話を書かせて頂きます。
ということで…。

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