由流里舎農園

歯科医師(歯学博士)・野菜ソムリエの島谷浩幸がお届けする気ままな農天気ブログ

木楽舎「ソトコト」6月号・補足・・・。

2012-05-16 08:19:02 | 日記
木楽舎「ソトコト」6月号。
現在発売中です。
その88ページに載っています私の紹介記事の「スロー・ブラッシング」。
私が考案・提唱するこの効果的歯磨き法について、
その記事の中で簡単に紹介されていますが、
今日もその補足を。



スロー・ブラッシングで歯磨剤を使わない理由。
私の著書「歯磨き健康法」(アスキー新書、2008)にも書きましたが、


①発泡剤の泡で口の中が泡だらけになり、すぐにうがいをしたくなる。
必然的に短時間の歯磨きになり、ブラッシングが疎かになってしまう。

②ミントなどの清涼剤ですーっと爽快感を味わえますが、
逆にこのために、しっかり磨けていなくても、
「磨いたつもり」になってしまう。



この二つの大きな理由が挙げられます。
ですから、決して歯磨剤を否定するわけではなく、
そこに含まれるフッ素などの有効成分をより効果的に発揮させるために、
先にしっかりブラッシングして歯の表面の汚れ・歯垢を除去するのは大切なのです。
きれいに磨かれた歯の表面の方が、
フッ素もより多く歯に浸透しますからね。

ですから、効果的な歯磨剤の使用方法としては、
先に歯磨剤なしで丁寧に汚れ・歯垢を落としてから、
最小限の歯磨剤で全体に行き渡るように磨く方が、
仕上がりはキレイで含有成分も有効に働くと思いますね。

あ、これも著書の中に書いています…。



「ソトコト」6月号88ページの歯ブラシの写真のとこに、

しているけれど、できている?

と書かれているのは、そういうことです。
つまり、歯磨きをしていても、
本来の目的である歯垢除去が不十分であることが多いということ。
歯磨きがしっかりできていないのです。
その結果、国民の80パーセントを超える虫歯・歯周病という、
国民病を生み出したわけです。



今日は本業の歯医者さん的な内容でしたね。
小説の方は応募原稿の選考結果待ちなので、
まだコメントはなしですね。
コメント
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