色相別に集めたクロス【壁紙】
そもそも、何で日本の住宅は、白いクロスなのか?
いつから、白い壁になってしまったのか?
公団住宅が建築ブームで建てられた、昭和30年〜40年代。
大規模な都市開発によって、安価な材料で施工も簡単なクロスに移行していったと聞いています。
従来の和室空間は、土壁。
聚楽などの塗り壁だったので、質感のある少し明度を下げたベージュ(明度7〜7.5〕の肌明度に馴染む色だったのではないでしょうか?
この明度は、心身共に落ち着く明るさで、心地よい。肌の緊張度が低く、程よい明度でもあります。
白い壁は、反射率が高く、一般的に明るいと感じるけど、特にピュアな白は、落ち着かないし、疲れてしまう色。
写真にあるように、たくさんの色があるクロスのカラー。
価格も一般的な㎡/1090円レベルで揃う。
ただ、リフォームの現場に使える厚みのあるクロスや量産クロスに、なかなか良い色が揃わないので、何とか開発に関わりたいとの願望あり(笑)現在は、白が殆どです。
カラーシェイプアカデミーの卒業メンバーで、「脱 白クロス」 只今、各地方で提案&施工中。
今や、クロスもインクジェットで印刷出来る時代。どんな色でも作れます。
うちの卒業生で、建築カラープランナー®︎の中田あいちゃん。
壁紙施工の会社「ナカタック」のコーディネーターで、オリジナル色のクロスをオーダーで作ってくれます。
ニュアンスのあるカラーなども。
マンションや戸建ては、内装のカラーリングを変えるだけで、家の価値が格段に上がります。単価を上げずとも、高価に見せる事が可能。
現在、リフォームの現場をやってますが、白いクロスは使いません。
というか、長年、インテリアコーディネーターとして仕事をしてますが、まっ白いクロスを納戸以外で使った事がありません(笑)
湘南スタイルがご希望の、ナチュラルでモダンなお家を現在計画中です。
大阪のスタッフも、月末に日本ペイントで、塗装壁色提案のセミナー。
昨日も、3年前に育成していた、塗装カラー診断士®︎のブラッシュアップセミナー。
塗装会社の方々が勉強にいらっしゃいました。
今日は、カラーシェイプアカデミー東京二期の授業。
卒業生も、建築カラープランナー®︎として、様々な現場で色の提案をし、活躍しております。
ディベロッパーで住宅の開発を担当。カラーで建売りを計画したメンバーがいたり、大きな医院をカラーに拘りリニューアル中のメンバーや、住宅やマンションのカラープランニングをメインに仕事してるメンバー、住宅メーカーからのセミナー依頼や美大の学生に建築カラーを教えているメンバーなどなど…
ようやく、建築の世界にカラーを導入して差別化を図りたいというクライアントが増えてきました。
長かった…
苦節、30年。インテリアカラーの時代がやってきました。
白いクロスがダメではないのですよ!
コンセプトに合わせて作ります。
モダンに仕上げたいとか…カジュアルに仕上げたいとかね。
でも、なんとなくの白いクロスは、NG‼️
明るいから?無難だから?合わせやすいから?
何でも似合うは、何にも似合わないのです。
派手にするという事ではありません。
低彩度の色を、いかに上手くコントロールして、空間をイメージに合わせて仕上げるか。
ここが1番キモ。
そのためには、色の紐解きが出来なければ、無理。
この辺りは、又1年間の連載コラムが決まりましたので、書きたいと思います。
インテリアもファッションも「人」が主役なのです。
以上 続く…