色彩塾

暮らしを楽しむためのカラーコーディネートのポイント。ブログ公開カラー講座!

そもそもパーソナルカラーって?フォーシーズンで理解できてますか?

2018-02-02 08:28:33 | 色彩塾


(出典元:Pinterest)

初めて知った30年前。
パーソナルカラーの起源でもある、ロバートドアのブルーアンダートーンとイエローアンダートーンのキープログラムは、
当時、色彩学を勉強していた私にとって、画期的な理論だと感動した覚えがあります。。
1923年に発表された調和論。
同じ色相でも、温かく感じる色とクールに感じる色があり、2分類でそれぞれまとめると調和するというもの。

確かに…

アメリカでは、その頃からすでに、色を効果的に使って空間を色彩調節をするというカラーコンサルタントがいたわけで。
ロバートドアの調和論やヨハネスイッテンの配色計画、ビレンの色彩心理などをビジネスの世界に落とし込んでいました。
今でも、私たちはその先人の理論を利用して仕事をしています。色の歴史は古い… 

80年代、パーソナルカラーのフォーシーズンを考案したゲリー・ピンクニーが、「カラー・ミー・ビューティフル」を出版。
肌や瞳、髪色によって、「似合う色がある」という新しいカラービジネスが日本にやってきました。

当時は、色の専門家ではなく、どちらかというと、ビジネスセンスがあり、経済的に豊かな方々が広めていきました。
金額はかかりますが、数日で資格が取れるため、手っ取り早く仕事になる。あっという間に広がりました。
残念ながら、今でも、その流れは全く変わっていません。

新しい分野のビジネスではありましたが、多民族国家アメリカの様々な人種に向けてのシステムであったこと、
イメージに寄り添った分類のシステムであるため、日本人の黄色人種に、あてはまらない人が出てきました。
(当然です…)


ブルーベースとイエローベースの中間の肌色の人も多く、パーツの色相が混在している場合、診断が難しい。
ヘモグロビンやカロチン他、肌の色素が濃い・皮膚が厚いと黄色に見える。また、ホルモンバランスによって
黄変化するため、特徴を知らない限り、分析が難しい。
黄みに変化してきれいに見える人もたくさんいます。透明感=白いと勘違いする人が多いこと…
また、得意なトーンならば、4タイプ全てのシーズンに、似合う色が存在してしまうという事態に。

そこを色彩学で説明しようとしても、元々、色彩学ベースに作られていないので、説明ができない。
混乱する人が増えていきました。誤診も、とにかく多い。色彩理論を知れば知るほど、提案が出来なくなったと
本当にたくさんの方から聞いています。全てのシーズンの色は、彩度が高すぎて、多くの日本人の肌には
似合わせにくい。また、同じ色が探せない。やっと、探せても、その服を毎日着るわけにはいかないのです。

似合う色を数色知るより、組み合わせで好きな色を似合わせていく方が、余程、豊かで楽しい。
たくさんの色を自由に着こなせる楽しさをぜひ、体験してもらいたいところです。

オータムは、濁色という。実際のところは、強くて深い暗清色を多く含む。
中明度~高明度で、濁色の似合うイエローベースは、オータムにしか入れるところがないため、この強いグループに入れてしまう。
ブルーベースで黄色い肌の方は、ここに入れられてしまう。オークルファンデーションで黄くすむ。

サマーは、濁色の優しいトーンと言っても、強くて彩度の高い色がある。実際、色白・ピンク肌でない限り高明度にはまる人は少なく
中明度に繋がる人が多い。黄肌の方は、スプリングの中明度(特に赤系)にも似合う色がたくさんある。(BとYをまたいでしまう)

スプリングは明るくて強い色。ソフトな印象の赤系が得意な人は、サマーにも似合う色がたくさんある。(BとYをまたいでしまう)

ウィンターでも、ロイヤルブルーは似合うけど、マゼンダは苦手。むしろ、低明度カーキの方が似合ってるとか…
高明度の色は、メリハリを付けないと、単色では難しい。

これらは、全て。色彩の理論で説明できます。

その逆で、フォーシーズンを理解できるように説明してくれる方は、色彩学会のなかでもいなかったなと。
「そういう風に作られてるのだから仕方がない」「そういうものだから」
お客様から質問を受けたらちゃんと説明できるのか?心配になったくらいです。
お客様のレベルは、どんどん上がってきています。


そもそも、イッテン色彩論やPCCSの配色計画をコーディネートに落とし込んだ場合、
3~4色配色はブルーベースもイエローベースも混在してしまいます。

一つのタイプだけでまとめることは、色彩学的に不可能。出来ても、ワンパターンなので、現実的でない。
本当に色彩の理論を知っていれば、コーディネートに落とし込むのが難しいことがわかるはずです。

不調和な配色はNGと言われてきましたが、もはやその考え方は古い。面積バランスを考えれば、とても垢抜けた配色になります。

私が考えるパーソナルカラーは、配色調和論。色相は心理4原色。明度・彩度の軸は、色空間の中にあり!
殆どの色は、組み合わせで自由に着こなせるというもの。
カラーシェイプシステム®の基本理論です。

書き出すとキリがないのでここらへんで。続きは後日。




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