色彩塾

暮らしを楽しむためのカラーコーディネートのポイント。ブログ公開カラー講座!

そもそも、コーディネートって? その2

2018-04-28 08:32:39 | 色彩塾
バランスの良い計画をするには、ちょっと訓練が必要。

色の世界で言うと、分量と配置。

ここは、色彩計画の中の3割を占める。

一般的にセンスが良いと言われるものは、そこが整っています。

先日お話をした素材。加えて形やラインとイメージ。

今、6月に発売するstyle bookの準備中ですが、そこに素材と形について、少し書こうと思っています。

→前回のブラウン

センスは、小さな頃からの環境や、大人になってからの意識で身につくものではあるけれど、急に学んでコントロールできるものではありません。

センスは、1日にしてならず。(笑)

センスは、体系的に理論と同時に、擦り合わせながら生活に落とし込むと、自然に磨かれていきます。

日々の暮らしの中で、素敵な理由を分析しながら身に付けてほしいところです。

個人差はありますが、2〜3年、意識して生活してると、絶対色感なるものが養われるはずです。

カラーコーディネートは、「理論」×「センス」 両方必要です。

センスを身に付けるためにも、まずは、色のルール(理論)から。

こちらは、体系的に覚えていく作業。

ここから、始めてみてはいかがでしょうか?





そもそも、コーディネートって? その1

2018-04-22 11:36:20 | 色彩塾
【janelaurbana hpより】

コーディネートの意味を調べると…

『服装・インテリアなどで、色柄・素材・形などが調和するように組み合わせること』

と書いてある。

私が仕事にしているのは、カラーコーディネートなのですが、『色』だけで、コーディネートは完成しない。

色は、基本にあるけれど、素材と形やイメージが整わないと、ステキに完成しない。

どちらかというと、私は、素材感が、とても大事な気がします。

ファッションでも、インテリアでも、物作りでも…

いつも書いてますが、ベースを整えること。色軸だけでなく、全体の素材軸を同じ質感で揃える。【少量は外しても逆に面白い】

例えば、こんな素材…

ツヤあり(光沢)や、ツヤなし(無光沢)の軸

クリア透明感や、スモーキーマット感の軸

つるっとした鏡面や、さっくりとした凸凹したテクスチャーの軸

対極にあるイメージの質感を書き出しましたが、どちらをメインにしても軸を整えるとデザインコーディネートは、整います。

ここに、2色配色、3色配色をイメージに合わせてプランニングしていくのです。

あとは、分量と配置。

ここは、理論で語れるとこではなく、センスが必要なところ。

全てバランス。

先ずは、素材の印象をまとめるところから始めてください。

続きは、また。

そもそも、ブルーノマーズって?

2018-04-18 15:29:28 | 色々


先週は、ハードなスケジュールで、仕事も遊びも充実してました。
カラーシェイプアカデミーの授業の後、生徒さんから偶然譲り受けたBruno Marsのコンサートに埼玉アリーナまで。


Bruno Marsって?どこかのグループにいて、独立したアーティスト?どこの人?
誰かのプロデュースとかやってるとか?

Bruno Marsのファンではなかったので、ファンクラブ限定、ネット販売のチケット争奪戦にはもちろん不参加。

「チケットやっと取れたんですよ〜」と喜ぶ生徒さんに「行っといで〜〜」なんて言葉をかけていたわけで。


ある日、秋田の生徒さんから「先生、Bruno Marsのチケットが二枚当たって、この日行けないので、行きませんか?」

…… 😆

「マジで⁈行く行く〜〜」

ちょうど5時まで授業だけど、ギリギリ間に合うし、スタッフと行けるじゃないか⁈

と言うことで、棚ぼたゲット‼️

その日までに、Bruno Marsのアルバムを聴きまくり、勉強。

完璧な仕上がりでコンサートに向かいました。

とにかくカッコいいし…
スタッフと一緒に盛り上がる。

ダンスも歌も、ファンが多い理由もわかりました。

ちょっと懐かしいサウンドと、今の旬なリズムがミックスされてるんだよな。

若い人から、ちょっと年配の人まで楽しめるコンサートなのです。

帰りは、余韻に浸りながら、近くの蕎麦屋で、一杯飲んで帰りました。


翌日は、大事な打ち合わせをした後に、オープン前の友人のお店に招待してもらいました。



フランスのパリに14店舗あるメゾン・ランドゥメンヌ

日本では、麻布に続き、2号店。

彼女とは、20年来の友人で、お互い何でも知っている(笑)

有名人になってしまいましたが、変わらず仲良くさせてもらってます。

この日も、プレスご招待の日でしたが、ご馳走してもらいました。

またまた、スタッフと行ってお土産まで。

何ともこの二日間は、幸せな時間を過ごしました。公私共に、充実した日常に感謝です。

充電したので、またがんばらなきゃね。

今日は、リフォームの現場。からの、ショールームへ!では…

そもそも、いや、そろそろセミナーのご案内です。

2018-04-16 07:32:10 | インテリアカラー
7月17日。リフォーム産業フェアでセミナーを開催します。

ビックサイト西館。
14時半〜15時半の1時間。



「カラーリフォームのテクニック」について、お話します。

カラーを軸にインテリアコーディネートをまとめるポイントと落とし穴をお伝えしたいと思います。

ワークの時間も少し取っておりますので、興味のある方はぜひ。

そもそも、何で色が合わないかなぁ〜

2018-04-13 18:29:14 | インテリアカラー


建材は、とにかく部材が多くて、コーディネートが大変です。

床材、巾木、回縁、クロスだけでなく、階段・笠木・手すり、建具、ドアノブやキッチン・トイレなどの設備、カウンター類や換気扇、排気口、スイッチカバーetc…

挙げたらキリがない。そして、細かい。

それぞれに素材の色があります。

材料が違うだけで同色のようで同色でないものがあるため、とてもコーディネートに困ってしまいます。

似たような色に見えて、ちょいとズレる。

そこを微調整してこそ、プロフェッショナル。建築カラープランナー®︎として、腕の見せ所なのですが、メーカーの中で、同じ色の名前を付けている部材の色同士が合わないと言う始末。

床材と巾木の色が合わないとか、建具があっても、同色の巾木がないとか…

これは、大きな問題だと思うのです。


メーカーになければ、一体どうやって仕上げたら良いのでしょうか?

インテリアメーカーさん。お願いがあります!

しっかり色の調整してもらえませんか?
せめて、同じ会社ならば、必要な部材同士が合うように、同色作って下さい。

色の名前が同じなら、同色にしないと、コーディネートが成り立たないのですよ。

部材のカラバリがあると、他のメーカーから探すという手間も省けるのです。

大人の事情もあるかと思いますが…

白は白でも、色んなメーカーの白い部材を合わせると合わないことがあります。

【出典 pinterest】

最近の傾向だと、グレーの建具が増えました。需要があるからメーカーさんも作ってくれたのだと思いますが、合わせる巾木がない。

巾木が白だと、ドア枠も白になってしまうので、グレーの建具とメリハリがついてしまうのです。
つまり、シックなイメージには、仕上がりにくい。

【出典 pinterest】

そして、先日、アカデミーの授業中に聞いた話。

オリエンタルなイメージに仕上げたくて、良い色の突き板チークの建具をようやく探せても、合わせる枠が「白しかありません…」とメーカーに言われたと。

チークに白の枠ですか⁈

それは、ないな…

オリエンタルなイメージに作りたいので、白だと抜けが出てしまいます。


「ならば、無塗装の枠や巾木にして塗れって?」

いやいや、その予算がないから言うんですよ。

「ならば、ソフト巾木にしろと?」

いやいや、店舗じゃないので、リビングには、安っぽいでしょ。

量産で作るので仕方ない…とよく聞きますが、オプションで製作するというのは、いかがでしょうか?

確実にお客様のレベルは上がってると思ってます。
簡単に情報が手に入る時代ですものね。

色に拘りを持つお客様も増えてきてますので、対応出来る材料があると本当に嬉しいです。

カラーシェイプアカデミーでは、建築士さんから、インテリアメーカー企画の方や、インテリアコーディネーター、塗装会社、ゼネコン、リフォーム会社、収納コーディネーターなど、色々な方が色に特化したいと学びに来ています。

来年の1月〜東京・大阪の三期が始まります。
夏から説明会を各都市で開催しますので、興味のある方は、お問い合わせ下さい。

現在は、二期の講座を行なっていますので、いつでも見学にいらして下さい。

たくさんのご参加、お待ちしてます。









そもそも、エコカラットは、何のために?

2018-04-08 18:33:42 | インテリアカラー
以前の現場。エコカラットを使ったトイレ空間です。

K邸 来客用トイレ。 鏡は、実はアクリル素材。アートに見えますが、ちゃんと映りますよ。

シリコンで紫のシンクにしてみた



エコカラットは、そもそも、有害物質を吸収して、空気を浄化してくれる作用や、匂いや湿度を吸収して調節してくれる機能の粘土鉱物です。

何年前からだろ?リクシルが、INAXの時代からあります。20年位前でしょうか?

パネル式になっているので、タイルを貼るのとは違って、施工が簡単。ホルムアルデヒドが問題になったころから、こういった種類の
鉱物や珪藻土といった、自然の素材を活かした素材が出てきました。


主に水廻りに使用して、タイルのような冷たさもなく、機能と共に、1面だけ貼ってクロスと合わせて使うコーディネートを提案していました。

特にトイレには、とても便利な素材。面積も少ないので、使いやすかったです。

リビング空間にも提案する方もいましたが、タイルを貼るような、ゴージャスな空間にしか納まりませんでした。

いつの頃からか、一般住宅や新築マンションにオプションとして選択できるようになっていて、機能というよりかは、インテリアの彫刻アートとして、使われ始めたときに、少し疑問を感じるようになりました。

リビングの1面にタイル。

唯でさえ、壁面がないリビング。採光を取るために窓を大きくとっているので、クロスを貼る壁の面積は、昔より少なくなりました。

つまり、壁面が少ないと、収納家具やソファーを置く場所が確保が出来ない。

そして、お施主様(特に男性)は、なぜか巨大なテレビを置きたがる(笑)

そんなところに、一面エコカラットを貼ると、更に家具が置けないという事態に。

又、なぜか額縁を付けて、エコカラットを絵画みたいに提案するのを見たことがありますが、そもそも吸湿素材である事をわかってます?

アートでは、ありません(笑)

仮に、リビングで使用する場合のポイントですが、クロスと色相を徹底して合わせることをオススメします。

できればトーンも。

色の見切りを付けないで、質感だけを変化させると美しい。そして、高価に見えます。

ベーシックなベージュやグレーか多いのですが、色みを間違えると、対比が起きて、とてもうるさい空間になってしまうので、必ずクロスの尺角サンプルとエコカラットとサンプルを合わせて全体像をシュミレーションして下さい。

そして、家具の配置を考えてプランすること。

基本は、水廻り。又は、こんな風に玄関はアリかなと。

【出典 pinterest】

エコカラットは、目的をきちんと考えて使って下さいね。








そもそも、グレーインテリアの色合わせは?

2018-04-04 18:01:38 | インテリアカラー

【出典 pinterest】

ここ数年、グレーの時代。
ファッションもインテリアもプロダクトもグレーが流行しています。

暮らしの中にグレーを取り込む。

イメージでいうと、シックなイメージ。柔らかな印象です。

このグレイッシュな色調のモデレート(濁色トーンでまとめる)配色は、湿度の多い日本の住宅に、馴染みの良いトーンです。

インテリアは、落ち着いた安定感のある空間になります。


グレーは、そもそも無彩色で、色みはありませんが、実際に商品化される場合は、素材の色もあり、若干色みを感じるグレーが多いので、有彩色になります。

その色みを感じるグレーをまとめるのは案外難しいものです。

始まりの色を紐解いてみると…

黄?青?赤?






【出典 pinterest】

グレーだと思っていても、合わせて見ると色相がズレる。

このズレが、落ち着かない理由。

洋服にもよくある話。

室内に、エコカラットを貼って仕上げる住宅は多いですが、クロスと明度が近い場合、色みを合わせないと、対比が起きて、悪目立ちしてしまうので、気を付けて下さい。
(エコカラットの使い方は、また別の機会に)

また、インテリアのカーテンや家具、設備などにグレーを使用する場合にも、始まりの色に色相を合わせると整う。

もし、ズレる場合は、トーンを合わせて、トーン・イン・トーン配色

で、まとめてみましょう。

出来れば、グレーは、同系・類似色相でまとめると軸がブレません。

シックなグレーをベースに、モダンやエレガント、ナチュラル、カジュアル、クラッシック感をミックスした『シック×〇〇』のスタイルが今の旬なコーディネートになります。

ぜひ、
困ったから白。無難に白。という、ベースの作り方は、やめてほしい。

これから新築・リフォームをお考えの方は、濁色の美しさを、是非とも体感してみて下さい。

進行中の現場も濁色で仕上げてます。後日、ご紹介します。