サイヤ社長のブログ

福島県南相馬市で青果食品惣菜スーパー「Saiya」を経営しています。
新鮮な話題をお届け!

南相馬市から8月11日夜

2011-08-11 19:52:47 | 日記
今日で震災から5か月ですね。
『反省』  不安な気持ちで頑張っている人にもっと頑張れというのは、酷な事でした。

この5ヶ月の国の対応を見てきてもわかるように、誰にも正しい判断が出来ないほどの災害だという事だけはまちがいありません。
私自信も、商売を続けられるのか不安でした、ここで暮らしていいのか今でも、心配しています、だからNPOの方たちの話を聞きに行きました。少しでも希望のある話が聞けないかと期待して行きましたが、残念ながら自分の思っていた以上に厳しい話ばかりでした。帰ってから妻に話したら泣かれました、一時は落ち込みました、それでも何か出来る事は無いのか、希望は無いのか、探しました、たどり着いたのが除染です。少しでも放射能の値を下げること、低い値の所で生活することです。その為にはこの町の現状を知る必要があります。だからチェルノブイリ救援の方たちが線量マップを作ってくれました。そのマップで自分の住んでいる所の状況が少しはわかるはずです。

わかれば、対応する手段が出てきます。そこで除染事業が始まります。雇用するのは50歳から60歳の方たちにお願いするようです。
高齢者の雇用対策として考えているようです。
除染も1年で終わりではないです、2年、3年と続けて行き、年間の放射線量1ミリシーベルトを目指します。おそらく南相馬市全体がそうなるには5年以上かかるでしょう。この町を残そうと、避難している人たちに帰ってもらおうと、決断したわけです。それが大規模な世界でも類のない除染活動です。

NPOも方たちの活動にもお金がかかっています、その方たちを支援する方法のひとつに救援金をカンパすることも、間接的にですが活動することになると思います。体を使う人、知恵を出す人、お金を出す人、物を提供する人、様々な事が出来ると思います。まずは自分が出来ることを考えて、行動するだけです。しなくても、出来なくても、誰も批判などするはずがありません。
すべては、自分次第なのだから。
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南相馬市から8月11日昼

2011-08-11 13:51:27 | 日記
皆それぞれが自分で決断し南相馬市で、生活しています。

サイヤの従業員たちも、震災当初からどこへも行かず生活していた人や一時避難したがすぐに帰ってきた人、家族みんなで避難し他の所で生活している人、家が勧奨地域になってしまったが、それでもこの地にとどまる覚悟をした人、小さい子供がいるが、家族で生活することを決めてる人、人それぞれ環境が違うし、人それぞれの決断がありますが、同じことは残った人は皆サイヤで働いてくれていることです。

何もしていない訳ではありません。みながそれぞれ出来る事を自分で決め、実行しています。そうして、南相馬市に住んでいます。
それでも、心配だから除染をしないよりはした方が良いと思っています。
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南相馬市から8月11日朝

2011-08-11 05:18:36 | 日記
年間の放射能の値が1ミリシーベルトから国の基準20ミリシーベルトから100ミリシーベルトでも大丈夫と言う意見まであるようです。
飯館は20ミリシーベルト以下になれば帰ると決めています。市長、住民の判断です。

南相馬市はどうでしょうか?そういった話し合いはしているのでしょうか?市長だけに判断させる問題でしょうか。
国は20ミリシーベルトと言っているのなら、それに従うのなら、南相馬市は問題ないはずです。

でも、安全とは誰も思っていないですよね、それは市長も同じだと思います。国というものは人ではなく概念の塊ですから、20ミリシーベルトと決定できると思いますが、身近な町の市長という立場では、国の言う事と現場感覚(市の存続)との間で苦悩しているのだと思います。

市会議員はわれわれ市民に近いはずですから、責任が市長よりは少ないからなのか、危険だとか帰って来ない方がいいとかいうのは簡単なことです、帰って来れるには、来させるには、住むには、どうしたらよいのか、なにをすればいいのか、を教えて欲しいし、市民に呼びかけて欲しいですね、市民からも自分達はこうしたいけどと言う要望を出していかなくては、上からの指示ばかりを待っていたのでは、何も解決しないでしょう。

今日、『移動カフェ 桜隊』がサイヤにやって来ます。彼らは他の地域のボランティアの方たちです、そういった人たちがこの南相馬市をなんとかしようと頑張ってういます、彼らは何かあると市に直接掛け合って行動しています。
すべては、南相馬市を良くしたいとの思いからです。ここに住んでいる住民が本来すべき事を、見本として見せてくれています。
この南相馬市に帰って来たければ、住み続けていたければ、行動することです。人に言われたからとか、決めてもらったからとかではなく、自分で考え、行動することです、後悔したくないのなら。
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