クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

自由が丘散歩

2022-08-13 | 日記

お盆休みの初日、夫と下の娘と自由が丘に

行って来ました。

フランス駐在中、娘たちが通っていたパリ日

本人学校で、下の娘と同じクラスにしゅうく

んという自閉症の男の子がいました。

1年生から6年生の9月まで、私たち家族がフ

ランスを去るまでの間、一緒に学校生活を送

りました。

今も家族と一緒にフランスに在住している

しゅうくんが、自由が丘の小さなギャラリー

で個展を開くというので、ぜひ彼の世界観を

見たいと思いました。

10歳まで鉛筆やペンを持たなかった彼が、音

楽を聴きながら絵を描くようになり、次第に

ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字

などの文字を組み合わせたカラフルな模様を

描くようになったのだそうです。














この日、しゅうくんに会うことはできなかっ

たのですが、彼のご両親と10数年ぶりに感動

の再会をすることができました。

感激して涙してしまいました。

あの頃、しゅうくんのお母さんは毎日彼に付

き添って学校に通っていました。

パリ日本人学校といってもパリ市内にある

けではなく、高速道路を走り、順調に行って

も1時間程かかる郊外にありました。

みんなが乗る通学バスはしゅうくんには難し

かったので、お母さんが毎日車を運転し、連

れて行っていました。

どれほど大変だったことか。

しゅうくんのために辛抱強く、頑張っていた

姿を思い出しながら、あの頃周りにいた同級

生達もみんなしゅうくんを自然に受け入れ、

優しく接していたなぁと懐かしく思い返しま

した。