クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

音楽塾 その12

2019-04-08 | 上の娘ごと

更新が滞りがちですみません。

あっという間に1週間が過ぎてしまう感覚、仕事を

始めてからさらに強くなって、怖いくらいです。

音楽塾、しつこくまだ続きます😅

大切なことを書いていませんでした。

3月24日の東京公演では、公式発表された通り、

小澤先生は指揮者として指揮台に立つことは叶い

ませんでした。

しかしながら、最後にとてもとても嬉しいサプラ

イズがあったのでした。

「カルメン」最終幕が、カルメンとドン・ホセの

衝撃的な最期のシーンと共に幕を下ろし、同時に

割れんばかりの拍手とブラボーの声が沸き起こり

ました。

再び幕が上がり、出演者たちが順番に紹介され、

そのたびに称賛の拍手が送られました。

オーケストラももちろん紹介され、出演者の方々か

らも観客席の方々からもたくさんの温かく大きな

拍手を頂いていました。

その時点ですでに観客は、手が痛くなる程の拍手

を送り続けていました。

再び幕が下り、次に幕が上がった時には、カルメン

に手を引かれて舞台に現れたまるで仙人のような

オーラを纏った小柄な男性が。

その方こそが小澤征爾先生。

一瞬の動揺の後、すぐに心から待ち望んでいた方

ご本人の登場であることに気付いた観客たちは、

手の疲れなどどこかに吹き飛んでしまったかのよ

うに、まさに万雷の拍手で迎え、まるで示し合わ

せたウェイブのように立ち上がり、私が見る限り

おそらく全観客がスタンディングオベーション

で、大きな喜びとご病気を押してまで登場された

熱意に対する尊敬の念とを表現していました。

その光景は初めて見るもので、素晴らしいオペラ

を観賞した後の感動とはまた別の、小澤征爾とい

う一人の人間のその存在の圧倒的な大きさ、強さ

を目の当たりにしたことによる感動、それをその

場にいる人たちと共有することでこれだけのエネ

ルギーが生まれるのだなという新鮮な驚き、そう

したものをどこか客観的に見ていました。

そのエネルギーに満ち満ちた空間に立ち会うこと

ができたこと、とても嬉しかったし、とても幸せ

でした。



上の娘の京都土産。

























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