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数値で測れないものはない『ラムズ・フェルドの人生訓』

2024-03-15 07:40:48 | 世界の動きから見えるもの
@海軍から政治へ転身、ニクソン大統領、フォード大統領、レーガン大統領の補佐官など歴任し、第21代国務長官となる。その間に得た「人生の教訓集」である。特に気になった教訓は、
・頂上から学ぶ気持ちを持って底辺から始めろ(下積みの重要性)
・愚かであることや愚かさに鈍感であることは必ず露呈する(何事も下準備をする)
・惰性で前に進めるなら、それは下りだ(目標に優先順位を決める)
・指標を立て測ると進む(数値で測る・測れないものは管理できない)
・臨機応変に対処できる事態を想定しておく(計画は不測の事態をいつでも招く危険性がある)
・直感を信じろ 成否は完遂力に左右される(完璧は存在しない・難しい時に本性が出る)
・間違った前提で質問されたら放置しない(正確・適切だと思う前提で言い換える)
・記者相手に「オフレコ」はあり得ない(記者が事実を求めていると考えない)
・変化を嫌う人は蚊帳の外をもっと嫌う(変化を嫌う官僚キャリヤー)
・政府の仕事ができない政府に事業はできない(政府の歳出の無駄)
最後の一行はまさに現代の日本の政治家・内閣そのものだ。
『ラムズ・フェルドの人生訓』ドナルド・ラムズフェルド
「概要」『ラムズフェルドの人生訓』(原題:RUMSFELD’S RULES)。1974年にフォード大統領がホワイトハウスのスタッフに配布を命じたことから、この格言集は知られるようになった。本書は、ドナルド・ラムズフェルドが80年以上にわたる人生の中で、自身のキャリアの過程から生まれた法則や自戒を込めた教訓に、ほかの人々の知恵や人生訓から得た新しい法則を加えながら、数百もの格言を一冊の書籍にまとめたものである。人生訓のみならず、法則にまつわるストーリーや、フセイン、プーチンといった人物との印象的な逸話も記している。政治家や実業家を目指す人から、教師、学生、ビジネスリーダーに至るまで、キャリアのあらゆる段階、あらゆる立場の人々に、実用的かつ実践的に役立つ1冊である。
「下積みから始める」
・メモする(書き留めて後から調べる)
・規則は破られるためにある(難しい判断とは切り捨てる力)
・頂上から学ぶ気持ちを持って底辺から始めろ(下積みの重要性)
・努力はツキを呼ぶ・主に学ぶ(優秀な人と一緒に働く)
・ミスったら報告、急いで修正しろ(沈黙は後からバレる)
・上司への選択肢を狭めない(提案の基本)
・忠言と不忠は別物(優れたリーダーはイエスマンを嫌う)
・疑問に思うなら辞めておけ、その疑問がいつまでも晴れなかったら正しい事をしろ
「会議」
・聞き手上手は判断上手(異見ある者を外さない・延べる機会を与える・視点の異なる意見)
・仕事は立ってすると話が長くならない
・愚かであることや愚かさに鈍感であることは必ず露呈する(下準備などを必ずする)
「人材の登用」
・周りに誰を集めるかで組織の成否が決まる(痛みを避けるな・首にできない人を雇うな)
・履歴書からは他と違う点、素晴らしい点を探す(業界用語や略語は使わない)
「戦略的に考える」
・惰性で前に進めるなら、それは下りだ(目標に優先順位を決める・時間の無駄)
・目標させ正しく決めればあとの戦略は部下に任せる(目標設定を明確・なぜを問う)
・見えるものに目を瞑るな(選択肢を掲げ問題軽視することなく2段階までの想定する)
・指標を立て測ると進む(数値で測る・測れないものは管理できない)
「不測の事態に備える」
・臨機応変に対処できる事態を想定しておく(計画は不測の事態をいつでも招く危険性がある)
・知るを知るとなし、知らざるを知らずとなすこれ知るなり(孫子:情報不足)
・知る者は言わず、言う者は知らず(老子:知らないと言える勇気)
・事実は情報とは言わない(不確実なことの扱いでしっぺ返しを喰う)
・証拠がないのは、それがないことの証拠にはならないし、あることの証拠にもならない
「知らないと知らないこと」
・必然は現実にならない 起きるのはか習う予想外のことだ
・見たものには対応できる 見えないものにはやられる
・窮地には陽動(驚きをうまく演出)
「危機に対処する」
・直感を信じろ 成否は完遂力に左右される(完璧は存在しない・難しい時に本性が出る)
・第一報は間違っていることが多い(80%vs20%・準備よければ対応よし)
「取材対応」
・何よりもまず真実を語れ 伝えたいことが伝わる
・相手の反応は、こちらの鏡である
・間違った前提で質問されたら放置しない(正確・適切だと思う前提で言い換える)
・正しく報じてもらうために取材は録音する(誤解と誤りをなくす)
・記者相手に「オフレコ」はあり得ない(記者が事実を求めていると考えない)
「レスリングの教訓」
・やるからには一流になれ(簡単にできないことは努力でなんとかする)
・相手の身になって考えるべし(相手との交渉術)
・沈黙が訪れた時焦らない(じっと相手の出方を待つこと)
「官僚主義と戦う」
・世間の流れに即したコンセンサスほど厄介なものはない(変化を嫌う官僚主義者)
・求心力が欲しければ摩擦を恐れるな(無駄、煩雑などを正すと猛反発となる)
・変化を嫌う人は蚊帳の外をもっと嫌う(官僚キャリヤー)
・リーダーの役割は説得である命令ではなくコンセンサス(分権化し減量)
・失敗することなしに発見はあり得ない(思考も失敗も受け入れる組織)
「リーダーシップ世界一の組織から学べること」
・戦争というものは、どういう始まり方をしても最後は泥沼になる 戦い抜くしかない
・あっと驚く方策もなければ楽な近道もない(フェイーどバックしてくれることを待つな)
・事態を動かす人、事態の推移を見ている人、何が起きたのか首を傾げる人
・弱みを見せれば相手に強く出られてしまう(駆け引き上手)
「大統領執務室裏話」
・政治家も人間である(重大な間違いを犯す世界)
・人生の大半は友との関わり合いである(仕事バカになるな・重要なのは職務だ)
・ざっくばらんに意見が言えないなら任官を受けてはならない(率直にものを言う大臣)
・言葉と時間ほどリーダーにとって価値あるものはない
「資本主義について」
・実業会が雇用を増やし、増産し、輸出し、儲ける、それは政府ではない(資本主義の基本)
・自分で稼いだお金に比べると他人が稼いだお金は気軽に使いがち(国家経済・政府調達)
・政府の仕事ができない政府に事業はできない(政府の歳出の無駄)
「意志という楽天的正確」
・人生に必要なのは、知性という悲観的性格と意志という楽天的正確である



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