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近未来のアンドロイドはどこまで人間的知能・頭脳を持てるのか『ロボットの時代』

2021-09-20 07:53:04 | 世界の不思議・出来事
最初に驚愕するのは、実はこれらの短編小説は1950年代(日本の終戦時期)に出筆され、1964年に集約本として出版されたことだ。ハイパー的素晴らしい想像力の著者だ、と言う事だ。
「お気に召すこと請け合い」では近未来2030~35年は、家庭に入るロボットとして、メイド的存在としてまた一部パートナー的な役割をも課されていく。メイドロボットの人口頭脳は人間とほぼ同等の性能を持っており、やがて人間の「情」「愛」なども感知し、奉仕すると言うが、変わったのは人間の方で、ロボットに対する「愛情」が止めれなくなる。従来のロボットとは人間の労働力不足解消目的で且つ危険で過酷な仕事だったが、頭脳労働からさらに人間的感情を持ちほとんど全てに関して順応性を備えたものに変化する、と言う。この小説でいくと現代からまだ10年以上も先だ。
*渋谷パーク+にロボットとの触れ合い「ロボットカフェ」が9月17日期限限定でオープンした
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1351964.html
*米テスラが8月22日人型ロボット公開、2022年にプロトタイプを目指す(動画サイト)
https://www.nikkei.com/video/6268966540001/?playlist=4654649183001
*香港介護ロボット「グレース」公開
  添付写真
『ロボットの時代』アイザック・アシモフ
自立能力を持った人間型ロボットが失踪「AL76号失踪」、美男子のメイド形ロボットの人間感情のやりとりを描く「お気に召すことうけあい」、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィンが活躍する「校正」など、愛すべきロボットたちを描きだす『われはロボット』の短篇集。 
「ロボットの3原則」
    第一条、ロボットは人間に危害を加えてわならない、またその危険を看過することによっ
       て人間に危害を及ぼしてはならない
    第二条、ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。但し、与えられ
        た命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。
    第三条、ロボットは、前掲第一条及び第二条に反する恐れのない限り、自己を守らなけ
        ればならない    
「AL76号失踪す」
意思を持った人間型ロボットが宇宙へ出発する前に失踪。失踪先で自分に仕込まれた宇宙での仕事をこなす為、あらゆる残骸(クズ)で砕解機を自作し実行した。(ロボットは自立構築・組み立てができる能力を持った
「みんな集まれ」
地球に十人の破壊工作を計画した人間型ロボットが大都市を狙って行動していた。国防省のトップはそのテロ工作を阻止するために国中の専門ブレーンを招集すると決定。招集されたその分野の専門家が何者かに次々と殺害されていく。やがて国防省のリーダー的存在のトップがそのテロ工作員として潜伏していたことが発覚する。(姿形もそれに頭脳も人間型ロボットになった
「お気に召すこと請け合い」
人間型ロボット、トニーはハンサムな長身の青年、が人間との生活融合テストにある若者の夫婦の家に3週間滞在することになる。その間夫は政府の仕事で出張、トニーとその妻クレアと暮らすことになる。メイド的存在でラリーの指示指令には必ず従うことになっている。クレアは図書館から専門書をトニーに見せ、家の模様をかえ、クレアの服装・化粧等を最新ファッションに変えていく。本の情報はスキャナー的に全て覚えこみ、睡眠も食べ物のいらないロボットだから短期間にラリーの思いのままに変えていく。やがてロボットとクレアの人間の「情」関係が生まれ、クレアは恋心を抱いていく。人間の感情をも備えた能力が実現
「危険」
人間型ロボットによって危険な仕事を負わせる。その能力を使って遠く200億マイルの惑星へパイパースペースを通じて往復する役割をさせる。だが、故障が見つかった。それは操縦桿の力量でレバーが重力ミスから曲がってスイッチが入らなかった。(人間を代行する試行錯誤能力にたける計算・行動ができた)
「校正」
人間型ロボットは地球では活動できない規則がある。が大学での教授等の論文校正、レポート作成・整理などをここなし能率を上げることができる。人間は不可能なことができるが、不可能と思うことは決してしない(肉体的動労軽減から頭脳労働へとシフト