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医療の過失・安楽死『2人のウイリング』

2020-08-30 14:33:00 | 世界の動きから見えるもの
@医師が患者の苦痛を取り除く、安楽死、自殺補助など犯行の背景には綿密で計算されたな毒の致死量投与と依頼者(治療者保護者、夫婦)などにもWin-Winとなる実益を目的にしたミステリー事件小説だ。現代、難病患者自身が安楽死補助を医療者にお願いした事件があったが、日本も安楽死法案に傾いていくのか。実際他国へ旅し安楽死を望んだ患者をTVで見たことがあったが、医療の発達とは逆にそういった治療者・患者が増えていくかもしれない。下記は他人による積極的安楽死を法律で容認している国・地域の一覧 (出典:Wikipedia)
  •  スイス - 1942年
  •  アメリカ合衆国
    •  オレゴン州 - 1994年「尊厳死法 (Death with Dignity Act)」成立
    •  ワシントン州 – 2009年
    •  モンタナ州 - 2009年
    •  バーモント州 - 2013年
    •  ニューメキシコ州 - 2014年
    •  カリフォルニア州 - 2015年[8]
  •  オランダ - 2001年「安楽死法」可決。
  •  ベルギー - 2002年「安楽死法」可決。
  •  ルクセンブルク - 2008年「安楽死法」可決。
  •  カナダ - 2016年[9]
  •  オーストラリア  ビクトリア州 - 2017年[10][11][12]
  •  大韓民国 – 2017年[13]
『二人のウイリング』ヘレン・マクロイ
「概要」ある夜、自宅近くのたばこ屋でウィリングが見かけた男は、「私はベイジル・ウィリング博士だ」と名乗ると、タクシーで走り去った。驚いたウィリングは男の後を追ってパーティー開催中の家に乗り込むが、その目の前で殺人事件が…。被害者は死に際に「鳴く鳥がいなかった」という謎の言葉を残していた。発端の意外性と謎解きの興味、サスペンス横溢の本格ミステリ。
・殺害されたのは偽名を使って忍び込んだ私立探偵とその私立探偵を雇った富裕者の一人で白内障で失明した老婆の2人。殺された私立探偵は飲み物に毒物が、老婆は常用している薬が元で亡くなった。
犯行の背景には、精神的に安楽死を望む人、治療が効かないパートナーを痛めつけたい、夫婦仲をこれ以上継続したくないなど、犯罪と法の執行を隔てる垣根、治療者の苦痛と治療する立場をうまく利用した精神科医の犯罪となる。
・精神科医はそれぞれの悩みを解決するべく治療と思わせながら常備薬に適度の毒薬を入れ金儲けを目的に手を染めることになる。精神科医曰く「金に知性が伴えば、現代の世界でできないことなどほとんどない。金があり、手立てを弁えてさえいれば、中絶手術をさせたり、コカインを買ったりするのと同じように簡単に人を殺せる。闇市はどんなものにも存在するのさ。美しい話じゃないか。物事はそんなものだよ。賢い者は、物事を変えようとはしないものだよ。確実に配当にありつくようにするだけさ」