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ちょっと気になるいい事、言葉、最新技術

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家庭で利用のAIロボットが登場『BALLIE』

2024-01-11 12:04:49 | 世界の動きから見えるもの
韓国サムスンは AI ボット「Ballie」を発表(黄色いロボットはボウリングのボールくらいの大きさ)。ユーザーは音声コマンドやテキストメッセージで制御でき、1、手招きで呼び寄せる、2、他のスマートデバイスと対話する(例: スイッチのオン/オフが可能)、3、写真やビデオを壁に投影する、などが出来るという。いよいよ家庭でのロボットが登場し、今後各社も参入する競争激化の年となるだろう
もう一点は、LGが発表した歩行・おしゃべりロボット(下記写真)


日本は今後どんな社会になるのか(2023年を振り返り2024年を想う)

2024-01-05 16:51:18 | 世界の動きから見えるもの
@コロナ禍が過ぎ漸く慣れた世に戻った感のあった2023年だが、政治に対する愚痴が多く出た年でもあった。慣れ過ぎた世には往々にして不逞が蔓延るものだが、知恵の無い政治家、無責任な政策に日本は沈没し始めたのもコロナの所為かも知れない。知らぬ間に政治家自身が自己主義を貫き始め、国の経済・資本政策に疎かにし、世界からかけ離れた世を作り始め取り残される羽目になった。満たされた世界でも金持ちと権力者はより多くの金と権力を持ちたがるのは過去の歴史でも同じだが、これほど日本という国が国民を無視し「沈没」寸前になるまで低迷したのは、選挙で政治家を選んだ見る目を失った国民かも知れない
2024年は生成AIによる幻覚・詐欺事件等が多発しそうだ。動画・静止画、テキストなどを偽装し他人を、地域を、国家を欺くような事件だ。さらに生成AIによってロボット化(システム化)により人間の仕事がより改善され、生産性も上がる一方、人間社会にやる気のない慢性的な人間も生まれる感がする。ロボット社会と人間社会のシンギラリティーから人間に対する差別化が起こりロボットが人間を選び運営・経営する逆転現象もそろそろ出現する時期となる。




日本の沈下が見える世界比較の労働生産性

2024-01-05 07:43:11 | 世界の動きから見えるもの
@日本生産性本部は、12月22日、「労働生産性の国際比較 2023」発表。これによるとすでに日本は後進国で、この先国の進展が見えない低俗国になりそうだ
  1. 日本の時間当たり労働生産性は、52.3 ドル。OECD 加盟 38 カ国中 30 位
    OECD データに基づく 2022 年の日本の時間当たり労働生産性(就業 1 時間当たり付加価値)は、52.3 ドル(5,099 円/購買力平価(PPP)換算)。OECD 加盟 38 カ国中 30 位だった。順位でみるとデータが取得可能な 1970 年以降、最も低い順位になっている。2021 年と比較すると、実質ベースで 0.8%上昇した。
  2. 日本の一人当たり労働生産性は、85,329 ドル。OECD 加盟 38 カ国中 31 位。
    2022 年の日本の一人当たり労働生産性(就業者一人当たり付加価値)は、85,329 ドル(833 万円/購買力平価(PPP)換算)。ポルトガル(88,777 ドル/866 万円)のほか、ハンガリー(85,476 ドル/834 万円)やラトビア(83,982 ドル/819 万円)といった東欧・バルト海沿岸諸国とほぼ同水準となっている。順位でみても、1970 年以降で最も低い 31 位に落ち込んでいる。
  3. 日本の製造業の労働生産性は、94,155 ドル。OECD に加盟する主要 34 カ国中 18 位。
    2021 年の日本の製造業の労働生産性(就業者一人当たり付加価値)は、94,155 ドル(1,078 万円/為替レート換算)。これは米国の 6 割弱(56%)に相当し、フランス(96,949 ドル)とほぼ同水準。2000 年にはOECD 諸国でもトップだったが、2000 年代に入ると順位が低落するようになり、2015 年以降は 16~19 位で推移している


未来は「仕事なしで居ることが幸せと感じる?」『父が娘に語る経済の話』

2023-12-30 12:47:49 | 世界の動きから見えるもの
@市場、環境、いずれも経済と政治が絡み合う。価値=「市場価値」vs「経験価値」それは人間が利益を追求するようになった世界から始まり、競争により多くの格差を生むようになった。また、現実には「作物を収穫する能力があるのに、飢えた人たちに配分することができない社会」を作り出した、と言う。社会は「余剰」を作り出し市場を独占、あり余った分は廃棄処分するというシステムに変え市場統制をしている、と言う。近未来社会はAIロボットとの共存を余儀なくされ、人間の暮らす場所はあっても、働く工場などの仕事は失くなる。人間は働かなくても良く、ただ単に消費する生物化し、物事は一才AIロボット(独裁者のように)が仕切る可能性も高く、人間との格差が生まれるだろう。更に追求すると「人間の求める幸せとは何か」、ここにある「仕事もしないで無知は幸せ」になるのだろうか。
『父が娘に語る経済の話』ヤニス・バルファスキ
「概要」ギリシャ元財務大臣の父が、十代の娘に向けて、シンプルで、心に響く言葉で本質を語り、世界中で支持されている、究極の「経済×文明論」!「資本」や「資本主義」という言葉を使わずに経済を語ったら、とんでもなく本質がわかるようになった! 
「余剰」が作り出した社会システム・格差
・余剰を蓄積するには権力の集中が必要で、権力が集中する時に余剰が蓄積され、とみが支配者に偏っていく。
・「価値」には2つの対極がある 「市場価値」(値段で測る市場)vs「経験価値」
    市場社会を生み出すために「囲い込み」で、労働力と土地を商品にした
    「人間が利益を追求するようになった世界」が市場社会を作り出した
・「競争」によって起業家の借金と利益が高まり、膨大な富が生まれたが貧困も深刻になった
 「人間はこの地球から作物を収穫する能力があるのに、飢えた人たちにそれを食べさせるシステムを作れていない」ジョン・スタインベック(米国作家)
    「銀行が損をしない方法」が生まれた、それは貸付債権を小口にして投資家に販売する
    銀行の倒産を防ぐために中央銀行(国家)が補填する仕組み
・個人の富は国家の武力によって築かれ、維持されてきた(富借金・税金=銀行維持国債購入=中央銀行支国債発行援)国家が最後には助けてくれた経緯がある
ー「機械が全てを解決する」幻想
    メアリー・シェリー執筆物語「ビクターフランケンシュタイン博士のフランケシュタイン」内容:人間の部位を貼り付け、電気で蘇らせる。だが人間社会からつま弾きされ妻も他人も殺害されていく。ビクター博士は自分で始末しようとするが衰弱死してしまう。(自ら産んだ機械に殺される)
    テクノロジーのイノベーションは我々を苦役から解放し、クリーンエネルギーを生み出し、命を救う薬を作る、だが一方失業が続き、危機を作る機械の未来に絶望も見える。
ー地球を破壊するもの
・人間は環境を悪化せさせている
    多くの植物と動物を絶命に導き、地球の森林の三分の二を破壊し、酸性ゆを降らせて湖を汚染し、土壌を腐らせ、河川を干し上がらせ、大気に二酸化炭素を充満させ、海を酸性化して珊瑚を殺し、氷河を溶かし、海面を上昇させ、環境を不安定にし、人類全体を危機に晒している
・未来への対決
    理性あるまともな社会は、通貨とテクノロジーの管理を民主化させるだけではなく、地球の資源と生態系の管理も民主化しなければならない。(vs商品化)
    「欲を満たすだけでは幸せを得られない」とは無知は幸せということになる
ー英国シンクタンク(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット)
    日本の民主主義は先進国では下位の22位(2018年)、21位(2021年)
    労働者の民主主義指数はOECD加盟国32ヶ国中29位(2017年)
    日本のシングル家庭の貧困率は七人に一人が貧困者(2015年)


探究心を持ち続けること『人生と投資で成功するために』

2023-12-24 07:47:21 | 世界の動きから見えるもの
「人生は子供を持って始まる」著書の言葉には子供で大きく人生の見方が変わった、と言う。ここにはその子供(学生から大人になる)に贈る言葉が豊富にある。中でも著書としての体感的アドバイスは「自分を知り、直感を信じ、何度も挑む」こととある。毎日を学びの人生として冒険・探究心を持ち続けていることだ。
『人生と投資で成功するために(子供に贈る言葉)』ジム・ロジャーズ
「概要」お金の価値を若いうちに知り、お金に対する自制心を持ち、お金が木にならないことを学び、お金を働かす必要を理解すべきだ――私自身が父親となった今、子どもたちや、アドバイスを求める人たちのために、人生、愛、冒険、投資への指針となる教訓を書き留めておきたいと思う。
ー「人生は子供を持ってから始まる」子供に対するアドバイス
・文章の読解力・答えを自分で見出す
・長い目で物事を捉える(悪いことも良いことも長続きしない・時が過ぎると変化が起きる)
何度も挑戦してみる(上手くいかなくても挑む・恐れる事なく挑む・努力あっ恥ずべきではない)
・規律ある生活をエンジョイする(しっかり勉強し常に最善を尽くす)
・質問する勇気を持つ(時間の無駄を省く為にもすぐ質問して次に進む)
「才能を見出す」のは親の責任でもある
・才能、情熱など(音楽の能力と数学の理解力に相関関係がある)
・愛情と友情(恋と失恋:しばらく時間を置く、考える余裕を持つ)
・謙虚になる(敬意を払い素直に対処できる姿勢作り)
・聞く事(耳を傾け相手に話す時間を与える寛容性を養う)
「冒険を追いかける」
・冒険心・探究心を心掛ける
・観察力・判断力を身につける
ー「お金を理解する」
・金銭的感覚・お金の流れを理解する(消費・投資価値を理解する)
・耳寄りな情報には耳を貸さない(自分自身で確認する)
・グローバル視点で考える(世界経済の動きに敏感になる)
ー「人生の知恵」
自分自身を知り自信を持つこと(強さと弱さを知る)
・成功も失敗も経験から学ぶこと(毎日を学ぶ為の人生にすること)
・真の友を見つけること(困難な時に手助けする・時間を惜しまず与え分かち合うこと)
・自分の直感を信じ、挑んでみること(常に目標を持ち諦めない・創造力を高める)
・名声や知名度を求めない(他人の批判や意見を気にしない)


物価上昇で貨幣価値が目減り

2023-12-23 12:04:19 | 世界の動きから見えるもの
@『止まらないインフレもう貯蓄で資産は守れない20年間物価が年3%上がれば現金の価値は半減』幻冬社PLUS記事。最近富に「新NISA」の告知が多くなったが物価はすでに4%上昇ということは数年前の貨幣価値に下がった、と言える。「金の分散」(現金・貯蓄・株・投資信託など)について、各国の比較では米国は極端に現金・預金が少なく、株式に比重を多く、401kなど保険・年金などへの投資も多い。国は新NISAでの運用を推奨しているが、果たして今後日本株など伸びる可能性はあるのだろうか?



円高、原油安でも値下げが起きない日本の社会構造

2023-12-17 16:18:12 | 世界の動きから見えるもの
『海外市場(13日)NYダウ史上最高値3万7090ドル、円高1ドル=142円台』と一段と円高が進み始めたが、輸入品の製品があれだけ即座に値上げされたが、値下げには暫くない。原油も世界での相場が@$90から@$70前後に低下しているがなかなか値下げにはならない。日本のインフラ構造を理解するのは難しい。



仮想通貨の再上昇は本物か?

2023-11-21 07:35:19 | 世界の動きから見えるもの
@仮想通貨の再上昇傾向は続くのか。下記の表、『ビットコイン、18ヶ月ぶりの3万7千ドル大回復』という記事。米国の経済動向で大幅に揺れ動く仮想通貨市場は金対比価格(表)でも現在上昇中だと言う。



次世代エネルギーは「アンモニアと水素」か

2023-11-20 12:56:15 | 世界の動きから見えるもの
『脱石油』社会で頻繁にニュース等で露出頻度が多くなったのが「アンモニアと水素」だと言う。資源の無い日本の取るべき姿はやはり自然源であり、将来は「水素」(水と酸素)での利活用(開発急務)があるべき姿に見えてくる。
トヨタの水素ガス自動車が思ったより伸びない原因は高価格、補給スタンド不足などまだまだ開発途上だが、近い将来の車のみならず日本は必須のエネルギーになることは間違いない。


物価上昇と家計簿調査(実質賃金17ヶ月連続減少)

2023-11-17 12:23:59 | 世界の動きから見えるもの
食品の高騰化は著しく実質賃金との差は広がるばかりだ。鶏卵は前年同期比35.2%の上昇、魚介類は「いか」が36.9%、しらす干しが33.5%の上昇、またカレールウが26.3%、マヨネーズが23.1%、ところで実質賃金は前年同月比で17か月連続の減少という、農中総研調べ。政府の政策が全く見えない中、消費者の食品選択の工夫しかない。政府・日銀は少なくとも『円安』対策でもしてほしい
最下位の図表はグローバルノート調査の世界賃金上昇グラフで、日本は33位なのだ。(韓国10位)


日本のGDP最低レベルとなる(低賃金・低成長)

2023-11-16 07:43:50 | 世界の動きから見えるもの
『1人当たりGDP、韓国、台湾に追い抜かれる可能性』と言う東京財団政策研究所の記事。2022年の日本の1人当たりGDPは33,815ドル、韓国が32,255ドル、台湾は32,888ドル(円安影響も大きい)既にG7と比べても日本は低レベル(
6位)となり減速することは間違いない。保身しか見ていない現政権での政策不良ということだ。最下の図表は経済指標の詳細、日本総研資料。
もう日本はG7などの経済支援国から脱退、国内の経済発展に集中すべきだ。



咳止め、風邪薬等の品不足!

2023-11-15 12:20:53 | 世界の動きから見えるもの
『海外新薬、国内で早期承認へ 日本人の初期治験廃止』という日経新聞の記事。欧米で承認された新薬の7割は日本で承認されておらず、海外で使われている薬が日本で入手できない、と言う。現在、咳止め、風邪薬不足が頻発しており今年の冬は『風邪患者』が増えそうだ。結局、厚生省・医療関係者での管理体制の見直し(利権確保・独占仕様・権益確保)を一つ無くした事に繋がり消費者への利便性向上につながったとも言える。


『孤独』が多いのは若い世代、その悩みとは

2023-11-15 08:40:29 | 世界の動きから見えるもの
@2024年度より孤独・孤独対策推進法が施行され孤独に対する様々な商品・サービスが増えると言う。その孤独世代が多いのが20~30代で49%(2人に1人)が孤独だと感じ、悩んでいるという。
具体的には気軽に話せる・相談できる人がいないと言うのが現状のようだ。結婚数値が低く、低迷している原因の一つかもしれない。
ネット社会が生み出す「対面対話がいらない世界」がもたらす現象で今後さらに「孤独」社会とそれに伴う「商品・サービス」が世に出てくるという。


世界の戦争・紛争の要因背景『戦争の地政学』

2023-11-04 07:57:27 | 世界の動きから見えるもの
@世界では地域・国家とその勢力・勢により紛争、戦争が勃発しているが、これは文化、文明、宗教など含め静観する世界ではなく、参画(巻き込まれる)することへの恐怖も今後伴うことだろう。そこに地政学における区分けを無理やりしている感があるが「陸と海」の制覇は歴史が物語り、現代はその規模がネット社会により世界を一瞬に覆い巻き込むのが恐ろしい。それにしても米軍の日本基地部隊数は圧倒的に多く、多くを国税で負担しているのもそろそろ見直すべきだ。
『戦争の地政学』篠田英朗
「概要」「地政学」とは何か?地理的条件は世界をどう動かしてきたのか?
「一般に地政学と呼ばれているものには、二つの全く異なる伝統がある。『英米系地政学』と『大陸系地政学』、海を重視する英米系地政学は、分散的に存在する独立主体のネットワーク型の結びつきを重視する戦略に行きつく。陸を重視する大陸系地政学は、圏域思想をその特徴とし、影響が及ぶ範囲の確保と拡張にこだわる」
2つの地政学
    海を重視する英米系地政学:海洋の自由、海洋国家、自由主義的、同盟ネットワーク型
        シー・パワー:米英(NATO連合諸国)・橋頭堡の確保
    陸を重視する大陸系地政学:大国主権重視、反自由主義、圏域拡張主義型
        ランド・パワー:中央アジア・東欧諸国・ソ連(ワルシャワ条約機構)
ーウクライナ戦争勃発の起因
    シー・パワー(米国を中心とした)NATOへの同盟勧誘(NATOの東方拡大)
    プーチンの激怒は米国が主導したマイダン革命(民主化運動)を非難
    ウクライナは「キーウ安全保障協約」をNATO連合と結びロシアを裏切った
    冷戦後NATO同盟国は16ケ国、現在は30ケ国に増えた
ー文明の衝突(宗教)
    西欧文明・ラテンアメリカ文明・イスラム文明・アフリカ文明・ヒンズー文明
    東方正教会文明・仏教文明・中国文明・日本文明
ー日本の変遷
    ワシントン会議 米英からの軍縮(日本には米英の6割を強制)
    日本に対して1917年の中国での勢力圏を認めない米国(米国は警戒心を持った)
    1931年満州事変、満州国を認めない米英、国際連盟脱退した日本、1933年軍縮会議脱退
    1936年日独防衛を結び、1940年日独伊三国同盟、1941年真珠湾攻撃へと転換
ー20世紀の武力紛争・戦争
    国家対外戦争は減少、国家内紛争が奮発、国際化した内戦へと飛び火している
    テロ戦争・イスラム圏領域内の紛争・戦争に米国、NATO諸国が絡む
米軍の海外展開(2021年9月)
    日本:基地120ヶ所、部隊53,713 (国家経費負担・地位協定など不利な日本)
    韓国:基地73ヶ所、部隊26,414
    ドイツ:基地119ヶ所、部隊33,948
    イタリア:基地44ヶ所、部隊12,247
    英国:基地25ヶ所、部隊9,274
    カナダ:基地3ヶ所、部隊127
    オーストラリア:基地7ヶ所、部隊1,085
ー中国の一帯一路
    両性類的存在であり大陸から海へと勢力を拡大させようとしている「9段線」
    シー・パワーによるアジア・中東・アフリカ東岸~ヨーロッパへと拡張構想
ーインド太平洋
    「クワッド」により日本・オーストラリア、インド、米を含む自由の海を目指す


個人主義者が増えた現代『日本の「安心」はなぜ消えたのか』

2023-10-25 07:40:00 | 世界の動きから見えるもの
時勢、時流、社会は「勢い」で決まる場合も多くなった。    「臨界質量」とは40%を超えるとその勢いが増す(良くも悪くも多数の流れが発生する)、とある。また、ここにあるのは「武士道」的モラルは現代の資本主義社会(契約社会=信頼・安心)には合っていない、と言う。元々日本で多いのは「~すべきだ」が多く「~する方が得だ」が未だ少ないことが原因だと言う。また、日本の「安心」が少なくなったのは政治家の自己主義(個人主義者)が多くなり信頼関係が薄くなったことは実際肌で感じる
『日本の「安心」はなぜ消えたのか』山岸俊男
「概要」「偽装国家・日本」を心理学者が鋭く分析!日本人は「人を見たら泥棒と思え」と考え、アメリカ人は「渡る世間に鬼はなし」と思って生きている!? 心と文化をめぐる常識を次々と覆していくラジカルな日本社会論、ついに登場!!
ー「日本人の心の荒廃・モラルの低下」から「品格」を見直す
    「働けばもっといい暮らしができる」から「働かなくても食っていける」時代へ
    「心の教育」だけでは直らない
    日本人は見ていないところでは態度が変わる
    「横並びの意識」と日本人の本音は違う(集団主義的な傾向と「自分だけは例外」)
    個人主義者に批判的だが、個人主義者である日本人(思い込み)
    「日本は個人プレイは弱いが集団で働くと強い」が変化(他人を信頼しない文化)
    日本「人を見たら泥棒と思え」米国人「渡る世間に鬼はなし」
    日本人は「よそ者」を嫌い、不信の連鎖を発生させている(信頼と安心が喪失)
    「旅の恥のかき捨て」(偽装事件、不祥事隠滅)
    利益追求のためならば何でもする社会に変貌しつつある(企業批判)
ー集団主義社会
    「安心」を保証してくれる社会(信頼社会)
    「安心」「信頼」(日本文化の美点:契約なくとも約束は守る)が消えていく
    「終身雇用制度」「年功序列制度」が消えたのは安心、信頼が崩れた証拠
    人間関係を読む力が必要になる
ー信じるものは徳をする社会
    「空気を読む」<>「人を観察する・観察力の衰え」
    「臨界質量」40%を超えるとその勢いが増す(良くも悪くも多数の流れが発生する)
    「正直である」「約束を守る」社会が得をする社会を構築する必要がある
    「評価」の力で信頼を得る
    「武士道」=統治者思考の倫理<>「商人道」=信頼関係を持つ史上倫理
    「魚心あれば、水あり」は商人道であり「武士道」ではない
    「無私の精神」では共存共栄は生まれず「利益を度外視した倫理」でもない
    「武士道的なる精神」を排して、商人道を広める運動が必須の社会となった
    「正直に行動し、他人を信頼することが結局は自分のためになる」=「商人道」
    「~するべきだ」から「~する方が得になる」に変えるべき時期