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黒字化への脱却リスクと行動『V字回復の経営』

2025-03-23 08:37:53 | ビジネス小説
不振事業・経営の立て直し、黒字化にさせる為のプロセスが小説的に描かれたビジネス書だ。会社・経営は「人」であり「人」で決まる。改革する人材の抜擢と強力なトップダウンの援護、支援は欠かせないが、一番の大敵は「組織内部の政治性勢力」である。基本的な判断は「企業内の強さと弱さ」を知り、綿密な分析評価からまず「思い切って捨てる」行動をしない限り会社の存続は成り立たない、また「見直す」行動も必須となる。特に困難な行動は「人事」であり選別は革新ある改革者(経営者・株主)が自ら行うことが必須だ。それは往々にして最悪な事態を作り出したのは「何もしない・のさばっていた経営・役員・上司陣」であるからだ。
『V字回復の経営』三枝匡
「概要」不朽の名作に対談を加えた増補改訂版が、ついに文庫化!「2年で黒字化できなければ、退任します」――。自ら退路を断つことで社員の甘えをなくし、皆を巻き込み一気呵成に勝ち戦へ転じる。熱い情熱とすぐれた戦略で不振部門の再建に挑んだストーリは、永遠に輝き続ける
業績回復の為に子会社に出向していた人材が抜擢され、4人のタスクフォースを組む。
    経営改革スポンサー役、力、智、動のリーダーの選別
    選ばれたもの「集団への責任を自覚した者たち」(甘えの構造を断ち切る)
ー成功のためのステップ
改革コンセプトへのこだわり(3つの分野の「強み・弱み」を整理)
    経常業務(開発、生産、マーケティング、販売、サービス)
    戦略(長期的に競争相手を凌駕していくための戦略的要素)
    組織(ビジネスプロセス、危機感、リーダーシップ)
存在価値のない事業を捨てる覚悟
    生き残るために捨てる、魅力ある事業を立て直す集中と選択
    人の評価・数値管理・情報システム・教育トレーニングなどから諸問題を抽出
・戦略思考と経営手法の創意工夫
    勝ち抜くための絞り込みと選択+企業ごとの創意工夫
・実行者による計画作り
    経営企画が計画をたて実行力ある者にやらせる
    強烈な反省論・総合的な改革シナリオ・ビジネスプラン・予算化・具体的アクション
・実行フォローへの綿密な落とし込み(武器、道具作り)
    トップが全体方針を述べ、部署別のテーマに落とし、各部署で推進させる
    各現場での戦略ストーリを実行管理ツールに落とし込み、フォロー体制を連動させる
・経営トップの後押し
    経営者・社長のトップダウンで始める
時間軸の明示
    期限設定を設け強いインパクトを与える
・オープンでわかりやすい説明
    全社員に会社の悪さ加減を赤裸々に知らせ「現実直視」「強烈な反省」
・気骨の人事
    ドラスティックな人事抜擢と育成・支える
・しっかり叱る
    曖昧な叱り方ではなく一発で当人に問題が認識され直ちに是正されるように指導
・ハンズオンによる実行
    現場に目を配り、積み木が崩壊しやすいところを排除する
ー改革とは「高い志と魂の伝授」正しいと思われることを愚直に必死にやり直すこと
「経営者は危機的とは言うが誰も何も動かず、機能組織ごとに被害者意識を蓄積させる」
「毒を喰わらば皿まで」「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」「歴代経営者の最大の罪は何もしないことだった」


政府の曖昧な機能性食品等の認証は危険『サプリメントの不都合な真実』

2025-03-22 07:42:56 | 世界の常識(平均値など)
サプリメント機能性食品は「気のせい食品」という著者に乾杯。余りにも真実を知らないまま服用している気がする(ある一点だけに効き目があると言うことだけで)。現実、「紅麹」で健康被害者は医療機関に受診した人は2603人、入院患者530人、死者数は397人となったが、実は諸外国では「紅麹」は以前から販売禁止されている部類だと言うことだ。そんなサプリメント(トクホを含めた栄養機能食品、機能性表示食品)の現実を知ると「服用して得ることは何もない」逆に長期的には不健康になる可能性があると言う、ことだ。それは政府、厚生省、消費者庁の姿勢は内容を一才検証することなく「申請だけで認証」(販売責任任せ)している事実が多く、その種類も増え、曖昧で煩雑になっている、という。さらに諸外国で「禁止部類」も販売されているものがあると言う。これらの食品は「病人向けでは決してない」と言うことを肝に銘じておくべきだ。
『サプリメントの不都合な真実』畝山智香子
「概要」紅麹の危険性は世界的に指摘されていた! 「ビタミンやミネラルだから安全」は大間違い? ウコンは肝臓機能を低下させる? 「伝統薬・漢方薬だから安心」とはいえない? 機能性表示食品は「気のせい食品」? 日本には健康食品の安全を保証する法や制度がない……それでもあなたはサプリメントを飲みますか? 食品安全の第一人者が海外の最新事情もふまえ、これだけは知っておきたいポイントを徹底解説。知ったら怖くて飲めなくなる。9割が知らないサプリメントの黒い真実。
ー2024年11月「紅麹」で健康被害者は医療機関に受診した人は2603人、入院患者530人、死者数は397人 海外(北米・欧州)では紅麹サプリメントは随分前から人への混交被害との関連が複数報告されており注意勧告・警告されていた。
「健康食品」は健康な人が使うものという位置付け(病気の人が使うことを想定していない)、中でも法律上の定義があるものは特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品の3つがある。これらまとめて「保険機能食品」という。
「トクホ及び条件付きトクホ」は「海外ではまず有り得ない」と言う理由は、数十人程度を対象として数週間の試験(予備的臨床試験結果の段階)だけで「国によるお墨付き」が与えられている。その背景は国民の健康の維持増進が目的ではなく、政府のマーケティングの手段で行われたものだ。
ー「機能性表示食品」では2013年に安倍首相によるトップダウンで実施された成長戦略の制度、成長を妨げる過剰な規制を一気に緩和、一部の効果効能を宣伝して売り上げを伸ばす事を目的に実施された食品だ。いわゆる科学的根拠を基に国が審査無しだが事業者に自らの責任で表示だけを求めたもの「トクホ」で認められなかった製品が機能性食品として販売されている。「機能性表示食品による科学的判断のレベルは食品安全委員会の基準より遥かに低く、消費者を騙してもいい物だと消費者庁がお墨付きを与えたような物」という。機能性表示食品は企業が表示する文言などを届ける物だが、届出をした内容とは違う宣伝をしている物も珍しくない、と言う。
ー消費者庁に届出された科学的根拠の質は誰もが閲覧可能で内容を第3者が検証できる、とあるが報告の質、研究の質のおいて不備が多く、改善していない、と言う。
ー2023年の「きなり匠」(表示する合理的な根拠がないと指摘摘発された事件)その他88製品もあり機能性食品としてのヒョ王子を撤回させた。
ー「アガリクス」バイブル商法「でっちあげ表示」事件(「単純に~は素晴らしい」と直接宣伝するだけ)食品に直接表示できない機能効能をだけを宣伝する手法
ー輸入食品を含め発がん物質は食品の添加物にごく普通に流通している(残留農薬も同じく)
・健康表示で認められている栄養素・物質等を知っておくべきだ    
まとめ
・「約10年経って、健康食品の科学的根拠が予想以上に酷いものになっている」
・「新規食品の定義はできるだけ国際的基準に合わせて欲しい」(紅麹は先進国では禁止)
・「食品に表示されている『効能・効果』が頼りなく曖昧なものが増えた」
・「健康食品の制度が世界基準なりに改善しない限り健康被害を起こしやすい」


「どこを向いているのか」記者の真実と悔やみ『異端』

2025-03-21 07:40:12 |  社会の歪みと偏見
この書は主に国内の新聞記者らが見た現実、事実、嘘、疑惑などを外部圧力から言葉尻を変え報道したその時の心境を語っている。「長いものには巻かれろ」的な心境と外圧から真実をありのままに報道出来ない悔しさが滲み出る日本社会の弱点は権力者への反抗は目立ってはいけないこと、悪い事と意識していても「皆んなが一緒」であれば「罪」とも思わない心境になると言うことかもしれない。だが、報道の役割は「分からないこと」を誠実に、正確に伝えることであり、特に国民の目線に向けた判断記事を期待したい。余計なことだが、最近の記者編集者等の「勉強不足」(過去の歴史・現在の経緯などの予習をしない)を感じ、インタビューなどでのくだらない質問・記事掲載は必要なく、また、他紙・ニュースサイト等からコピーしたようなネタばかりで独自の記事が極めて少ないのが残念だ。
『異端』河原仁志
「概要」7つの物語が映し出す異端者たちの生きざま そこには私がこの業界に足を踏み入れた頃わずかに残っていた野生の香りと、少し大げさに言えば狂気のような空気があった。
ー「異端」とは、報道としてやるべき事を誠実に、正確に伝えきれなかった真実とその心情を書き下ろした書である。
第1章 悔恨 自社特ダネを裁いた検証取材 西日本新聞「飯塚事件」報道
    一昔前のDNA結果に疑問を持った記者による真犯人の追及と裁判(判決)のあり方を問う
    記者として犯人を特定したかのような「スクープ」として記事にしたことが悔やまれる
第2章 信頼  読者と取材先の狭間で 琉球新報「沖縄防衛局長オフレコ発言」報道
    「オフレコ」とは言え国民に真実を伝えるべきことへの心境に迷いがあった
第3章 象と蟻 現場奮い立たせた社長論文 秋田魁新報「イージス・アショア報道」
    国の立場、国民の立場「兵器を配備」に対しての両論、どちらを優先すべきか
    日米安保において米国主導の配備は日本が「盾」になる事である
第4章 「命を刻む 新聞とは何か」映した避難者名簿 岩手日報「東日本大震災」報道
    避難民を含め被災者の最も欲しい情報は家族、仲間の安否情報vs個人情報開示問題
    約5万人の安否情報を掲載、サイトからも1日70万件のアクセスを記録した
第5章 特ダネより大事なものを 神戸新聞「裁判所の少年事件記録廃棄」報道
    裁判所の事件記録の保管期間がバラバラで最高裁まで持ち込み長期保存を確約させた
第6章 どこを向いて仕事をするのか 中国新聞「河井夫妻事件」報道
    検察捜査は上からの圧力でどうにでも処理する体制が続いている(代議士への報復)
    賄賂(政治資金=税金)として出金した内閣には目を瞑り当事者だけの判決
    「総理2800、すがっち500、幹事長3300、甘利100」の証拠メモでも検察追及無し
    「安倍氏ら4人聴取せず、検察当、政権に配慮か」を記載したが検察の動きは無い
    非買収者は延1000人を超えた莫大な賄賂金を検察は追及無しとした
第7章 震えながら書いた「制御不能」 朝日新聞「福島第一原発事故」報道
    政府の発表は曖昧のまま危機的情報を如何に、いつ、どうやって伝えるべきか
    政府は国民の風評被害とパニックを恐れ、危険度合いを超えても待ちの状態だった


600年継続させたオスマン帝国の秘訣『オスマン帝国は如何に「中世」を終わらせたか』

2025-03-20 07:35:52 | 歴史から学ぶ
千年続いたビザンツ帝国(東ローマ帝国)をオスマン皇帝メトメフ2世が征服、徳川幕府は264年間だが、オスマン帝国(一部現ウクライナ領土含む)は600年続く、第一次世界大戦まで継続した史実に驚愕した。その秘密は妻は奴隷とカーヌーンと言う規範書(中には「世界秩序のためには兄弟を処刑しても良い」)で築かれた歴史だ。妻は他の勢力帝国・権力者系との結婚はせず、決して兄弟、高い地位にある高官・宰相などを完全に信頼することなく、皇帝自らが妻を選び、英才教育を施した奴隷らを抜擢していくことを優先したことだ。政治における懸念材料(オスマン帝国の滅亡の要因)は当初は宗教との共存、平等であり、オスマン帝国は3つの宗教、イスラム、ユダヤ、キリストを混在させ、中央集権国家としてバランスをとっていた。だが、イスラム(ムスリム)を凌ぐキリスト教徒勢力で弱体化、時代と共に周辺領土の権力者が独立、更に軍団の分裂で滅亡、トルコ共和国となる。
『オスマン帝国は如何に「中世」を終わらせたか』小笠原弘幸
「概要」辺境の地から現れた謎の戦士集団――彼らは一千年の都を滅ぼし、新時代の幕を開いた。オスマン帝国は、なぜビザンツ帝国を滅ぼすことができたのか? そこから続くオスマン帝国の興隆は、キリスト教とイスラム教という二つの文明が交錯する、その転換点であると共に、新時代へと移行する歴史の分岐点でもあった。稀代の征服者メフメト2世がもたらした一大事件の世界史的意義について考える。
330年ローマ帝国から分裂した東ローマ帝国「ビザンツ帝国」となり、その後1453年オスマン帝国が征服、1922年にトルコ共和国となる(都市名がイスタンブルと変更)
ー千年も続いたビザンツ帝国をオスマンがその都市コンスタンティノーブルを征服
・皇帝メフメト2世が難攻不落の城「3重の城壁」(テオドシウス城壁)を2か月で征服
・入江にルメリ城塞を建設、外国船の監視、海峡を封鎖(20門の大砲)海峡の制海権を握る
・巨砲と艦船の造設(600kgの砲弾で距離1500mと40隻から100隻)
・報復への言葉「我がこの都を奪うか、この都が我を倒すか」10万近くの戦闘兵士vs数千人
・「艦隊の陸ごえ」と言う説、封鎖された海を陸超えで侵入、防衛の弱い海側側攻め入った
ー征服後の対応
・住民・人的資源を利用し破壊された城壁等を修復させた、略奪を最小限に止めた
・捕虜となっていたオスマン帝国兵士を解放、金銭的支援をした
・敵であった貴族役人等は復興に取り立て活用した
・皇帝コンスタンティヌス11世は行方不明、高官ノタラスは処刑された
・隣国のベネチアは同盟し2%の関税で合意、商業を続けさせた
・敵国であるキリスト教徒諸国などの十字軍は自国の混乱等で遠征できず壊滅
オスマン帝国は3つの宗教が存在(イスラム教・ユダヤ教・キリスト教)
・トプカプ宮殿の建設(内向外交・人材育成・ハレムで後継者教育)400年利用
・伝統的なワクフ(宗教寄進制度)を推薦し社会インフラで街作り、人口増を図った
    ムスリム、非ムスリムを問わず帝都への移住を強制的に行い7万から40万人に増やす
権力争いが無かったのは後継者の子=奴隷を妻・妾にしていた事(他の君主の娘には避妊操作)
・重要は人材もほとんどすべて奴隷からの抜擢したことで2人を除き謀反などなかった
    ヴィラド3世ワラキア公、アルバニアスカンデル・ベグも元ムトラ2世の小姓
ー歴代皇帝
・「世界秩序のためには兄弟を処刑しても良い」が後日メフメト3世は19人の成人・弟を処刑
・バヤズイト2世でメフメト2世の政策から逆行、遠征せず、中央政権の緩和から低迷始める
・征服活動(遠征)・中央集権化・宗派化をセリム1世が緩和、スレイマン1世が完成させる
・第28代セリム3世から第30代マフムト2世はイエニチェリ軍団の権力と近代化で内乱西洋干渉
民族・宗教の「共存」「平等」での国家は永続しない
    1829年以降民族的主義旺盛・ギリシャ・セルビア・ルーマニア・モンテネグロ独立
バルカン戦争(1912~13)で敗戦、ムスリムトルコ民族主義でオスマン帝国破綻 オスマン帝国は600年継続した
オスマン帝国家系図から現代大統領
    オスマン1世(1299~1323)~ムトラ1世(1362~89)~メトメフ2世(1413~21)
    ムトラ2世(1421~51)~セリム1世(1512~20)~スレイマン1世(1520~66)
    トルコ初代大統領ムスタファ・ケマル(1881~1938)~エルドアン現大統領(2002~)
ートルコ映画「征服 1453」 ドラマ「オスマン帝国外伝」


「自立ロボット」の進捗と「兵士ロボット」への進化?

2025-03-19 07:38:52 | 最新技術(IT)で変わる事
『「ロボットがロボットを作る未来」へ、人型ロボットのApptronikが520億円調達』Forbes記事。記事によると「ロボットメーカーの米Apptronik(アプトロニック)は、同社の人型ロボットApollo(アポロ)の製造及びテスト、配備に関して受託製造大手のJabil(ジェイビル)と戦略的提携契約を締結したと発表した」と言う。そのジェイビルは25ヵ国に100以上の拠点を構え、従業員数は14万人、昨年の売上高は300億ドル(約4兆4400億円)であり、人型ロボットが自作できる製造能力を大幅に加速させる可能性があると言う。現在世界に100社余りがその分野で競争開発をしているが2026年には「自立ロボット」の元年になるかもしれない。危険なのは「自立型戦争兵士ロボット」への動きがあることだ。
一歩プログラミングを間違うと敵味方関係なく攻撃するかもしれない。


「時の勢いに駆り立てられる」無謀な行動と陰謀『昭和史1926~1945』

2025-03-18 12:19:25 | 歴史から学ぶ
1926年から満州・上海での一連の事件・戦争は前線陸軍の単独行動と暴走(天皇・元帥の命令なしで行動「統師権干犯」)軍の陰謀から満州事変へと発展、更に分派(統制派と皇道派)との争いから、皇道派による2.26事件(政治腐敗や農村貧困を訴えた)により国政は軍事一色へと大きく傾いた。結局、現在でも置かれた環境の機運で事が悪くても進めざるを得なくなる政治体質は変わっていないと感じた。史実で昭和天皇への報告は偽りが多く、当初内閣、軍隊官僚が事件発端の軍人行動を軍律で押さえ付けられなかった怠慢責任は重大で且つ致命傷で、その後の第2次世界大戦への火蓋は、近衛文麿首相など強力なリーダーシップのない人物が祭り上げられ米国の戦争への引き金(日米の最終交渉に望みを捨てた行動)を許したことは決して許されるものでは無い。歴史から学べることは多く、戦前の二の舞を踏まないように近隣諸国との交渉を持ち、米国頼りからの脱皮が必須とされる時期が来たと感じる。
本書の歴史から学べる事柄:
1、時の勢いに駆り立てられてはいけない(周りから判断し慎重に行動するべし、選択・判断力)
2、過剰な自信とエゴは方向を見誤る(思い上がり、うのぼれなどエゴと自信過剰に注意)
3、課題・問題対処を先送りせず、責任の所在等を明確に、対処する(問題処理と説明責任)
4、最新・近代化へ目配りから先を読む努力と時の政策を打ち出す(最新情報の収集と予測・展開)
『昭和史1926~1945』半藤一利
「概要」授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した半藤一利さんの「昭和史」シリーズ戦前・戦中篇。日本人はなぜ戦争を繰り返したのか――。すべての大事件の前には必ず小事件が起こるもの。国民的熱狂の危険、抽象的な観念論への戒めなどがある。
ー昭和史の根底には“赤い夕陽の満洲”があった(5大強国への慢心)
・ポーツマス条約により満州の利権を持つ(当初1万人の関東軍が最終的に70万人に増加)
資源(鉄、石油、錫、亜鉛)を求め植民地化
・日本国人口問題(流出先として選択)満州には40万人から50万人が移住した
・清国の孫文、蒋介石の辛亥改革勃発、中華民国へと動き中国共産党軍との衝突(満州事変)
・第一次世界大戦後の戦勝国(27カ国)、ベルサイユ条約を経て国際連盟で軍縮となる
・日本の劣勢(中国における利権保護を廃棄され)国際連盟を脱退、独自の外交を進む
昭和は“陰謀”と“魔法の杖”で開幕した(最前線の陸軍人たちの陰謀による暴発)
・辛亥革命後に張作霖爆殺事件を陸軍が故意に実施
・「統師権干犯」(魔法の杖)天皇に周りの人間が虚い報告(軍師は北一輝と言う)
・軍人石原莞爾らが中国軍張学良の仕業に見せかけ鉄道を爆破、満洲事変につながる
・新聞・ラジオ等での報道で関東軍擁護に戦争を煽ったことで国民も火がつく
    国家予算:昭和8年度22億3千8百万円の巨額
・分派(統制派と皇道派)による軍内部の混乱が勃発(首相・大臣の交代)
・皇道派による政治腐敗や農村貧困を訴えた二・二六事件で国政は軍事一色へと傾く
ー日中戦争・旗行列提灯行列の波は続いた(危惧した高級幹部・国家総動員法・日中戦争へ)
・蒋介石の国民政府軍と毛沢東の中国共産党軍の内乱から対日本軍へと(抗日民族統一戦線)
盧溝橋での中国軍による銃撃事件で日本軍と中国軍が戦闘状態になり(1937年)南京事件へ
    最初の1発目は中国の抗日は学生か共産分子の仕業(第三者による双方に発砲の陰謀)
    南京虐殺(30万人)は無かった(30万も存在せず中国軍逃亡者3万人があった事実)
・政府も軍部も強気一点張り、そしてノモンハンでソ連軍との対峙(1939年失敗の連続となる)
    巨大戦艦5隻建造計画大和と武蔵(4万m飛ぶ主砲)=低水準の火力能力・気力のみ
    関東軍の強気でソ連との国境紛争(4千km)に独自行動(双方の不法侵入で言いがかり)
    (日本軍5万8925人の内3分の1が死傷、大敗したvsソ連2万4992人)
    1939年ドイツとソ連が不可侵条約締結(日本との3国同盟間近)
ー第2次大戦の勃発があらゆる問題を吹き飛ばした
・日独伊の三国同盟に反対したのが海軍大臣米内光政、次官山本五十六、軍務局長井上成美
・陸軍の「他人の褌で相撲を取る」(対ソ連)同盟に賛同、海軍の対米英協調論が消える
    山本五十六の遺言「戦場で死ぬのも内地で銃後で死ぬのも同じだ、むしろ戦場で弾に当たって死ぬほうが易しい。自分の思いを貫き、いかなる俗論にも負けずに『斃れてのち止む」方がよほど難しい。この身は滅んでもいい、しかしこの志は奪う事はできない」
・北シナ方面山下奉文「矢はすでに弦を離れた。もはや容疑者の引き渡しで終わるものでは無い。イギリス租界官憲が日本との建設に合意する新政策を高く掲げるまで武器を捨てる事はない」日本の報道は一斉に「イギリスよ日本の言うことを聞け」等宣言報道を出した。
・1939年9月1日ヒトラーによる第一号命令書にサイン、ポーランド進撃開始(第2次世界大戦)
    1940年パリ陥落で日独伊3国同盟締結、近衛文麿首相で更に戦争悪化と混沌
・1940年日米通商航海条約を破棄により米国は敵対行動を開始する(米国の輸出規制強化)
    同年米国は原子爆弾の製造への道を開く・日本は零戦闘機配置
・ドイツの選択(ソ連との不可侵条約)はソ連による英仏との接近を恐れた
    ソ連は対日本軍にノモンハンへの強力部隊派遣・「見れど見えず」状態へ
    天皇は英米に対して協調しなくてはならないと主張していた
    吉田海相は三国同盟は米国を敵に回すと最後まで断固反対した(米内・山本・井上含め)
・山本五十六「海軍内部の統制に完全服従するが、三国同盟で英米勢力圏からの資材調達失い、どう変更するべきか聞かせて欲しい」と参議官等に問うが誰も返答無し。海軍は陸軍と違い戦闘機および戦艦の多くの原料が必要であり調達先が不明のまま、軍事行動せざるを得なかった。そこで生まれたのが「奇襲攻撃:ハワイの軍艦・空母」だった。
・山本の親友堀悌吉中将「内乱では国は滅びない。戦争では国が滅びる。内乱を避けるために、戦争に賭けるとは、主客転倒も甚だしい」
ー御前会議から戦争開始への決議
・近衛首相は米国との最後の交渉会議を諦め辞任、開戦を迫った東條内閣を推奨
・開戦強行派らの内閣、松岡外相の断固たるアジアでの南北への開戦を進めた
・米国国務長官コーデル・ハル「ハル・ノート」は一才日本の条件は承認せず
    米国は既に日本の暗号解読から事前に了解していた(日本の資源不足と開戦決議)
ー開戦前の日本vs米国戦力(米国の7割を確保できる予測で、「戦争にノー」と言わなかった)
・飛行機:3800機vs 米国5500機、戦艦:10隻vs17隻、航空母艦:10隻vs8隻、
    重巡洋艦:18vs18、軽巡洋艦:20vs19、駆逐艦:112vs72、潜水艦:65vs111
    総艦艇数:235隻・97万5793トンvs345隻・138万2026トン
・海軍は最後の最後まで日米交渉の前途を思い、奇襲作戦はギリギリまで待機した
・最後通牒での不手際は米国外務省の職員の怠慢で攻撃30分前となった
    米国は日本からの暗号解読で完全に読み取っており、日本の先制攻撃が必須だった
    ルーズベルト大統領は「侮辱の日」「騙し討ち」と非難した声明文を国民に発表
ーハワイ奇襲(12月8日)
・飛行機353機、米国の太平洋艦隊を攻撃、空母はいなかった
・日本として「自存自衛のためにやむを得ずして立ち上がる」として報道
ミッドウエー海戦からガダルカナル島へ敗北への道
    「運命の5分間」攻撃用の魚雷と陸の爆弾の積み替え作業のロスで艦隊惨敗
    海軍の勝ちに驕り、うのぼれのぼせで敵の監視をしていなかったのが主の理由
・米国の大規模な上陸作戦に兵器、食糧不足(米国輸送船など輸送路を抑えが逆転)
・山本五十六長官の戦闘機攻撃を受け戦死(暗号解読で尾行)
・無謀で個人的な野望のインパール作戦で3万人戦死(病気・食糧不足)
    後方支援なし、補給なしの無謀な牟田口中将の勲章欲50日戦略
・サイパン島玉砕から特攻隊「志願兵」(250k爆弾抱えた戦闘機)が開始
    神風:敷島隊(5機)、大和隊(6機)、朝日隊(2機)、山桜隊(2機)
    B29爆撃機がサイパンから東京上空へ発進(1944年11月)
    闇取引など国内では物価が10倍以上値上がり(非国民告発運動)
ー日本降伏ーヤルタ会談
・1945年ルーズベルト・チャーチル・スターリン領土占領・制空権獲得
 ・当初ソ連は樺太南半分、千島列島、大連、旅順、南満州鉄道を返して欲しいと嘆願
・8月15日以降にソ連は無力の日本へ侵入、できるだけ領土獲得を狙った
        戦死者8万人、57万4538名が捕虜としてソ連に連行(帰還者は47万2942人)
・ロシアの日本への貪欲な奪回戦略を知った米国は日本を早く降伏させようと原爆投下計画
    焼夷弾で焼き尽くすことかでの攻撃開始(原爆投下計画は1945年4月23日決定)
・戦艦大和は米軍380機で沈没、2740人が戦死、その他巡洋艦等で980人も戦死
・最後の内閣鈴木貫太郎が「最後の一兵まで戦う」と宣言
・1945年4月13日ルーズベルト死去、4月28日ムッソリーニ銃殺、4月30日ヒトラー自殺
    1943年9月イタリア降伏、1945年5月7日ドイツ降伏、ポツダム宣言7月24日
・1945年8月6日広島、9日長崎原爆投下、ソ連が日本へ侵攻開始
    ポツダム宣言受諾、「米国制限下におかる」とした連行最高司令官判断となる
    天皇の「聖断」に対する軍部は納得し得なかった(8月10日軍部クーデタ計画あり)
    14日連合国へ通達、9月2日ミズーリ艦船上で「降伏の調印」となる
ー占領後の軍隊・国民(各国の軍隊配置9ヶ月)
・米軍85万人本土統治(関東・中部・近畿に31万5千人配置)
・英国軍16万5千人(中国・九州)
・中国軍13万(四国・近畿)
・ソ連軍21万(東北・北海道)
3百10万人の戦死者
    8月15日ラジオ放送で天皇自らが終戦をつげる
    1926年から1945年までに戦死者3百万人以上
    戦争末期での特攻隊では海軍2632人、陸軍1983人が戦死した
歴史に学べ
・国民的熱狂を作ってはいけない(時の勢いに駆り立てられてはいけない:三国同盟など)
・抽象的な観念論を非常に好み、具体的な理性的な方法論を全く検討しない(勝手な論理)
・日本型蛸壷社会における集団主義の弊害(エリート集団のエゴと過剰な自信)
・降伏は正式な調印がなければ宣言だけでは認証されない(国際常識)
・ことに対する対処療法的でその場その場を誤魔化し処理する(複眼的な考えを持たない)
ーノモンハン事件から学ぶ(1万7700人の戦死者)
・思いあがり「敵は日本軍が出動すれば退却する」
・敗北を素直に認めない(更なる敗北へとつながる・反省しない)
・旧式銃で対抗(本営での近代化兵器への開発・戦略・努力不足)
・最前線での事実・結果を参謀等が正しく伝えない(天皇への報告も偽り)
・軍律の怠慢人事・配置など(失敗した服部・辻参謀を再採用、敗戦への再編と無責任)


才能ある高齢労働者が注目される今後『ほんとうの定年後』

2025-03-17 06:55:00 | 人生を「生かす」には
@現在、期待した年金額が年々減額され、新たな増税で収入の目減り、生活を凌ぐために仕事をせざるを得ない高齢者が増大してきた。更に少子化、労働者不足、AIの進化など日本社会への対応した人材、高齢者をもっと活用すべき時代になった感がする。 今の高齢者労働者は現役とは違い、低賃金、非正社員での雇用が可能、しかも豊富な経験と知識・人脈など様々な能力の人材活用も忘れてはならない。年齢問わず才能ある高齢労働者が盛んになる社会意識の変化に期待したいし、せざるを得なくなるのがこの少子化対策で無策だった今の姿だと感じる。
『ほんとうの定年後』坂本貴志
「概要」年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70代男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働く……全会社員必読! 知られざる定年後の「仕事の実態」とは? この書は2020年に出版されたもの。
定年後の事実を知る
・年収は300万円以下が大半(定年前に下がり、定年後には半分以下の下がりはざら)
・生活費は月30万円弱まで低下する(教育費、住宅費等が軽減するが保険、医療、税金が増)
・稼ぐべきは月60万円から月10万(65~69歳までは@¥25万円の収入でやっと)
減少する退職金、増加する早期退職(早期退職・勤続年数の減少で退職金減)
・純貯蓄の中央値は1500万円(平均2千万、住宅ローンなど負債は65歳位まで継続)
預貯金¥1184万、生命保険¥353万、株式¥178万、個人年金保険¥165万、投資信託¥118万
・70歳男性就業率45.7%、働くことは「当たり前」(2000年以降高齢者の勤労者が増加)
・高齢化する企業、60代管理職はごく少数(現場で活躍する人材増)
・多数派を占める非正規と厳しい50代の転職市場(非正規雇用で企業の保険、年金負担軽減)
・6割が仕事に満足、幸せな定年後の生活(体を動かす、教育経験貢献・共有、ストレス軽減)
ー経済とは「小さな仕事の積み重ね」である
・定年後も働き続ける人に必要なこと(役にたつ働く意義を見つける・転機に向き合う)
・高齢社員の人事管理をどう設計するか(実績・効果・結果による公正な評価)
・労働供給制約時代における経済社会のあり方(少子高齢化下での高齢者の行動)


多くの低所得者への恩恵が少くなった日本の社会

2025-03-16 08:01:42 |  社会の歪みと偏見
『可処分所得を下押しする家計負担の増加』ニッセイ基礎研究資料。図表から見ると世間の賃上げは概ね高額所得者への増加であり、低所得者の納税など含めると低所得者の恩恵はかなり少ないのが現状だ。これでは少子化問題も、人材不足も解決しないことが理解できる。富裕層への「てんこ盛り」は低層者への社会保障額増・増税額変化への事実だ、と言うこと。
今年の賃上げも「満額」とあるが低層者にはあまり期待できそうにない。



各国の債務負債から見る投資『大転換の時代』

2025-03-15 07:29:39 | 世界の動きから見えるもの
世界の債務(赤字貿易+赤字国債)を減らすため、各国の知恵と工夫が今年2025年の大きな経済変化へとつながる。但し米国トランプの「関税政策」は世界の秩序と規範を壊しかねない。ジム・ロジャーズの今後の投資では「金・銀」の鉱物資源と観光業、注目する分野では「農業」とあるが、決して住みたい国では無いと言う。理由は「高税金国」とズバリ。更に今後は投資も預金も海外へ分散化させておく事、と言う。子供には海外での経験をさせ、外国を知ることが先々の投資先、日本の行末も予測ができるとも言う。気になった言葉:「日本は増税しても借金は減らない構造だ」「高い授業料でMBA取得よりも投資に回した方が良い」
『大転換の時代』ジム・ロジジャーズ
「概要」2020年に起こったコロナショックで、各国は国を閉ざし、多くの産業が機能不全に陥った。いったん暴落した世界の株式市場は、その後、大きく回復したように見える。投資家、ジム・ロジャーズはこの市場に対して、強い警鐘を鳴らす。世界中で過去にないレベルの金融緩和が行われる中、米中が貿易戦争や覇権争いで激突、アメリカにはバイデン新大統領が誕生した。世界はまさに大転換の時代に入った。まもなく自分の人生最大レベルの危機がやってくると予言する。
世界中の債務が過去にないほどの規模に膨らんだ。人生最悪の暴落の予兆が始まった。
    米国債の債務不履行を引き起こすと金利が上昇する、その時世界中で景気が悪化する
    「自分が知っている分野を対象に投資すべき」と忠告「機会は危機の中で訪れる」
    日本の農業REITに興味(日本の住宅価格等は興味はない)
ーポストコロナで覇権を握る国
    中国:過去覇権をとった国ではないが可能性が高い
    歴史的に鎖国を選択した国は低迷する(鄧小平から習近平で閉鎖的になりつつある)
    20年後を考えるなら米ドルより人民元を選ぶ(世界の米ドル本位離れ)
    米国は再び人種差別(移民問題含め)で景気低迷
    資産を海外に分散すべき時期に来た(日本の過剰な赤字国債)
    移住先の候補に日本は入らず(税金が高すぎる)
ー原油安、水や食糧危機、商品はどうか
    商品でも金・銀などの商品への投資(砂糖等は長期的に見て変動幅が少ない)
    原油価格等は低くはならない(省エネがあれど、石油など先物を推薦)
    気候変動で農業や漁業が変化から米、小麦、とうもろこしは値が上がる
ー新たな市場
    GAFA/ユニコーン:相場が過剰になり過ぎる(ハッピーエンドが見えない)
    ブロックチェーンで銀行に出向くことが不要になる(銀行・銀行員の減退)
    仮想通貨=キャッシュレス社会(デジタル通貨の採用等社会基盤次第)
    資本主義より良いシステムが存在していない
    日本は増税しても借金は減らない構造(給付金、補助金等)
    観光業での復活の可能性(長期的にも成長が見込める分野)
    農業の未来は明るい(地方都市の土地の下落と空き地など、課題は農業高齢化)
    マリファナビジネス(合法化の国が増えてきた・医療的効果・アルコール増醸)
ー歴史を知る
    先見の明は歴史を知ることから(15年先、20年先を見渡す)
    日本の移民政策はシンガポールを見習うべき(国を開き才能ある人材を雇う)
    諸外国・海外を見ないで国内での政策は難しい
    哲学:結論を導く「帰納」と論理をもとに結論を導く「演繹」
    MBAはお金の無駄(投資や事業に投資の方で成功させる)
    子供には旅をさせよ(海外生活・勉強、社会経験が必須:14歳から投資させる)
ジム・ロジャーズの言葉「私の言うことを聞いてはいけない、自分が確信のあるもに投資して欲しい」


「万博ID」入場チケットは第3者に食い物にされる「生体情報・提供前提」

2025-03-14 12:17:43 |  社会の歪みと偏見
『生体情報に結婚歴まで…万博の前売り入場券、個人情報に懸念 販売目標未達で焦点は開幕後』産経新聞記事。入場券購入やパビリオン予約には「万博ID」を取得する必要があり、その際に同意を求められる「個人情報保護方針」と、外国政府、SNS事業者、広告関係会社などに提供する「第三者に提供される場合がある」を認証することも含まれるという。その後改善中とのことだが?
具体的な個人情報には
・名前や生年月日、
・顔画像や指紋などの生体情報
・SNS(交流サイト)のアカウントやパスワード
・結婚の有無
・子供の有無
・趣味―
この「万博」は団体・PR企業に個人情報を売り渡す目的が中心なのか疑問を持つ。


またしても膨大に膨れ上がった赤字を国民負担か

2025-03-14 07:40:15 |  社会の歪みと偏見
『万博、相次ぐ「想定外」 公費負担増、海外館整備も誤算』産経新聞記事。建設経費は膨れに膨れ1250億円が2350億円になったと言う。さらに会場運営費が1160億円掛かりチケット収入で8割を見込んでいると言う。黒字になるのに1840万枚が必要で現在迄に806万枚しか売れていない。またしても大手PR企業/プロモーション団体などの「いい加減な見積もりと予測」で国民負担が出てくる事態となった。多分、「責任者不在・詳細不明」で誰も責任説明などしないままとなるだろう。さればこれを推し進めた(大儲けした)企業・団体・政治家が全責任をもって赤字負担すべきだろう。



財務省の本来の業務「税務の収支」増税案優先が業務?

2025-03-13 11:38:52 |  社会の歪みと偏見
『「日本財政破綻は真っ赤な噓」「ただ搾取で終わるのに憤り」勢い増す怒りの財務省解体デモ』産経新聞記事。出世の為「財源(増税案)を確保した人材は優遇」なんて聞いたことがあるが国民を馬鹿にしているやるなら「予算縮小・減税案」になるべき「国家予算の健全な使途」を徹底的に追求するのが財務省が取るべき姿だ。何処を向いて仕事をしているのか、今財務省始め政治家も官僚組織と税収使途の見直しをやってもらいたい。殆ど法人税を払っていない大手金融機関・投資企業・政治家など隠れた税収をそのままにし、国民への負担ばかりさせる仕組みはもう要らない。


糖尿病は改善し治る 必要な事とは

2025-03-13 07:42:01 | 人生を「生かす」には
『糖尿病は「治せる」、しかも改善は意外に速い、必要なこととは』ナショナルジオグラフィック記事。世界には8億3千万人の患者がいるという。
減量と運動:BMIが10%減るとインスリン感受性が57%上昇、7%以上の減量で糖尿病の発生率が58%下がる
食後の散歩:1日1万歩でなくても健康に効果、座る時間が長めでもOK
運動時間:中程度の強さの運動を週に少なくとも2時間半、高強度の運動ならその半分の時間(1時間15分)、週に2回以上の筋力トレーニングを加える
食べない方が良い食品:白いパン、白米、白いパスタ、トルティーヤ、クラッカー、麺類、トウモロコシやジャガイモも避け、加工度が低く、脂肪分の少ない肉に変える
水を飲む:1日にコップ8杯分の水を飲む
睡眠:1日7〜9時間は睡眠時間を確保し、リラックス法を実践してストレスを軽減


酒醸造+技術進化で新たなジャンルも生まれる市場『酒ビジネス』

2025-03-12 07:36:54 | 世界の動きから見えるもの
@本格的な酒の醸造(最古)は平安時代からというが、日本では近年新たな蔵は法的に建たない。だが、生酒、濁り酒以外にも新たなジャンル「クラフト酒」なるビールのホップ、お茶、ぶどう、果物、ハーブなどを添加したものとか、飲み方・パッケージもショット的な粋でお洒落な仕法、パウチ系の容器なども生まれている。また、海外での「日本酒」需要は年々冷蔵技術の改善により増加している、と言う。輸出(国内需要4500億円の10%)も増加しており、国内以外でも蔵が立ち始め、それと技術の進化で大吟醸以外でも味、香り等は申し分ないものに出来上がっているという
『酒ビジネス』高橋理人
「概要」日本酒はビールやウイスキー、ワインにも匹敵する、「世界的な飲みもの」になりつつあります。例えば、「獺祭 磨き その先へ」という日本酒をご存じでしょうか。
これは2014年に安倍元首相がアメリカのオバマ元大統領に訪日記念としてプ レゼントしたことでも知られる、1本4万円を超える日本酒の銘柄です。海外に目を向けると、アメリカの俳優ロバート・デ・ニーロは新潟県の佐渡島の日本酒「北雪」に 惚れ込み、自家用ジェットで買い付けに来たと言われています。プロゴルファーのタイガー・ウッズは、不調に苦しんでいた際に薦められた日本酒を飲んでスランプを脱出したそうです。日本酒は今、「世界の教養」として世界各国から認識されはじめているのです。
ー2023年酒は75各国に2022年での実績輸出額410億円(国内市場4500億円)
    和食ブーム(海外での日本食レストラン店舗数:18万7千)
    品質向上(フルーティー的な味への変化含め)
    冷蔵輸送のサービス向上(冷蔵技術の向上)
ー日本酒醸造所は日本に1400ヶ所、海外70ヶ所(米国20ヶ所)
    麹菌カビの一種だが毒性がなく、酵素の力で食品の旨味や甘味を引き出す
    麹菌は湿度の高い東アジアや東南アジアしかない
    日本最古の蔵は平安時代
ー獺祭は何がすごいのか
    精米技術で純米大吟醸は精米歩合が50%以下、獺祭は23%
    精米時間:50%なら48時間、23%では168時間(山田錦)
    プロセス:洗米・蒸米・製麹・仕込み・絞り
    水の質:硬質を利用
    酵母の違い:香り(りんご・メロン・バナナ・洋梨などの酵母)
ーエリア別の日本お酒の選び方:東西の特徴
    東日本はスッキリ系、サッパリ系、フルーティー系
    西日本は濃酵素系:濃厚な味わい、辛口タイプ、味、香り、旨味がたっぷり
ーお酒の容器
    ワンカップ大関・パック酒(料理酒はアルコールど3%で塩分添加)
    缶酒(菊水酒)・ICHIGOKAN/KURA ONE/HITOMARU(輸出向け)
    一升瓶はお得
    パウチ酒(レトルト風のパック)
ー日本酒の賞味期限は基本的に封を開けなければ期限はない(アルコール度が高い)
ー季節ごとの日本酒
    冬:絞りたて新酒(11月~12月に出回る)
    春:春酒:華やかな香りのお酒が多く出る:桃色濁り酒
    夏:夏酒:氷を入れて飲むロック風、濁り酒
    秋:ひやおろし・まろやかな味
ー日本酒の温度
    冷酒:雪冷え(-5度)、花冷え(10度)、涼冷え(15度)
    燗酒:日向燗(30度)、人肌燗(35度)、ぬる燗(40度)、上燗(45度)熱燗(50度)、とびきり燗(55度)
新ジャンル(クラフト酒)
    日本酒の製造技術をベースに、お米を原材料としながら、日本酒では法的に採用できないプロセスを取りいえたジャンル:日本酒では米・米麹・醸造アルコール以外の原料の添加を認められていないがビールのホップ、お茶、ぶどう、果物、ハーブなどを使用する。
(三軒茶屋:WAKAZE)    
ー日本酒コンテスト
    SAKE CONPETITION(はせがわ酒店)
    全国燗酒コンテスト
    ワイングラスで美味しい日本酒アワード
    全米日本酒歓評会
    インターナショナルワインチャレンジ(酒部門)
    KURA MASTER


分かりやすい語彙で法規化進む『頭の回転が速い人の言語化』

2025-03-11 07:44:11 | 人生を「生かす」には
「言語化力」如何に分かりやすい言葉を使って相手に理解してもらうか、現代に問われている大きな課題だ。特に政府の刊行物、法規、IR刊行物など理解度を高めるために日本語語彙のシンプル化が必須となってきた。特に法務省・財務省・税務関係書類等が出す複雑怪奇な仕組みと専門語彙の連発は国民が混乱し諦めるのを待っているかのようで一般社会で理解できない。よって、現在世界(ISO)でも法規制下の文書含め中高生でも理解できるレベルの語彙利用のシンプル化の波が来ている。実際グローバル化で日本語の回りくどい文章などが修正改善され始めており、上場企業に必須のIR文書が法規化され英文と共に提供が必須となっている)本書での参考は:言語化と会話フレーム(視点・視野・視座を意識する)
・語彙力は難しい言葉を並べることではない(聞き手に伝わらなければ意味がない)
・結論・理由・具体例・結論で話す(PREP法)
・描写・説明・提案・結論(選択)で話す(DESC法)
『頭の回転が速い人の言語化』金山拓夢
「概要」誰でも“頭の回転が速い人”になれる、言語化のコツをまとめた1冊!
「言いたいことがうまく言えない…」「とっさのとき、頭が真っ白になる…」「丁寧に説明しても伝わらない…」言葉は一生使うもの。今この瞬間から言語化に意識を向けるだけで、これからの人生が変わりはじめる!自分の想いや考えを言語化するにはコツがあります。それはそんなに難しいことではなく、日常からちょっと意識すれば、変えていけることばかりです。
自分の言葉で話せる人は、やがて人から信頼されるようになり、結果的に自分に自信が持てるようになります。
「言語化」(相手に分かりやすい形で自分の考えや意見を伝える能力)できる人は信頼される
・語彙力不足、表現力不足ガチな人
・自分の言葉に説得力を持たせることができる人
・意見を求められた時、スッと自分の考えが伝えられる人
・自分が大切に思う人を笑顔にできるような言葉をかけられる人
・自分だけの言葉で人からの信頼を得られる人
「話す』ではなく「伝える」力を鍛える(信頼と人間関係を深める)
・言語力化が上手い人は聞く人のことを意識して、伝わるように言葉を選ぶ
・難しい言葉よりも相手が理解しやすい言葉を使う
・自分自身の実体験から得たこと、考えたことから話す(相手を思う気持ち)
・言語力がある表現の場合相手がアクションを起こす
ー表現力(感情を詳細に)
・料理のコメント「よく煮込んであるからお肉が柔らかくて、酢アイスが染み込んでいて美味しい」
・日頃の「なんとなく」を観察、頭で整理して、相手のことを考える
    「当たり前のこと」から何故なのかの思考を持つ
    自分の感情に蓋をしない「感情リミッターを外す」
ー言語化と会話フレーム(視点・視野・視座を意識する)
視点・視野・視座とはその場での範囲、立場、相手の位置を思考
    視点を捉え、視野を広げ、視座を高くしてみる
・うまく伝えようとしないこと(知らないことは知らないで通す)
・相手が何を聞きたいのか(自分本位の会話はやめる)わからないことは聞く勇気を
・例え話を交えて抽象と具像で伝える(数字・ユーモアを入れ込む)
・「他人事」を「自分事」に変えてみる
・アウトプットする環境を作ること(トレーニングが必要)