毎日が時差ぼけ

大阪発、いろいろな交通機関の搭乗記録

1992年4月26日-5月1日の北海道旅行の記録 [5]

2024-04-15 18:39:10 | 日記

[5] 1992年4月30日 釧路から根室に行って札幌まで戻る


普通列車 釧路9:41発 根室11:59着で根室に行く

ホテルを出た。

駅のコインロッカーに荷物を入れる。100円玉が2つなかったので、千円札が使える自動販売機で缶コーヒーを買ってお釣りの100円玉を得る。銀行ATMで現金をおろす。朝食を食べる。おにぎりセット350円。みどりの窓口で帰りのはつかりとやまびこの切符を買う。便所に行く。

そんなことをしているうちに根室行き普通列車の改札がはじまっていた。座れないこともないが、ボックス席のいい場所がとれなかったのでベンチ席に座る。

釧路発根室行きの普通列車は、1両編成のワンマンカーだった。根室は大きい街だと思っていたが、そこへ行く列車がこんな列車で良いのだろうか。しかし、この車内の状況は混雑とは程遠い。ということは良いのだろう。

釧路と根室の間は普通列車と1日2往復の快速だけ。特急も急行も走らない。しかも本数が少ない。その程度の重要度なのだろう。

天気が良い。ところどころに低木がある、ただ広い草原が広がるだけの景色。

浜中駅で6~7人降りた。空いたボックス席に移った。

こう変化がないと、昨夜はホテルでゆっくり眠ったのもかかわらず、眠くなる。しばらく寝た。起きても景色はほとんど変化ない。こんな列車に2時間以上も乗り続けるのはつらい。

半分ぐらい行ったあたりから、まわりが草原から湿原になってきた。水鳥もいる。きれいな景色だ。しかしこの景色もあと1時間見続けなければならない。

各駅停車なのだが、駅と駅との間が非常に長い。都市近郊だと7~8駅入りそうな長さだ。集落があるのもそれぐらいの間隔だからだろう。

やっと根室の街中に入ってきた。結構大きい街だ。しかし根室駅は小さい。

根室駅から赤いラインのバスに乗って、納沙布岬まで行く。約45分の道のりだ。駅から乗ったのは数人。駅を出て市街地を走ると、乗客は十数人になった。

バスはのんびりしていた。道路の周りも広い。途中に集落が2つほどあり、地元の人たちがそこで降りて行った。

納沙布岬は鋭角的になっておらず岬という感じがあまりしない。バスの到着が12:50ごろだが、13:30のバスに乗って根室駅に戻って釧路行きの列車に乗らなければならない。急いでまわる。

とりあえず納沙布岬にある展望台に入った。入場料金は900円。エレベーターで4階まで上がった。歯舞群島の貝殻島が目の前に見える。水晶島も良く見える。国後島の島影もはっきりと見える。

入場料900円がもったいなかったが時間がないのですぐに展望台から降りた。すると、また観光バスがやってきて停まり、おばさんの観光客を大量に吐き出した。観光バスのおばさんたちは、どこにでも現れるのだ。

岬にあるものを見て回ってから、帰りのバスに乗った。


普通列車 根室14:52発 釧路17:14着で釧路に戻る

この列車に乗ろうとする人が、かなりの人数で根室駅にいた。しかし列車はあいかわらず1両編成である。不安を感じたが、1両で十分収容できた。

出発した。さっき来た長い行程をたどるのかと思うと気が滅入るが耐えるしかない。

途中のどこかの駅で、今この列車が着いている短いホームのとなりに、レールがない長いプラットフォームがあった。昔はそのホームが使われていて、今よりも長い編成の列車が発着していたのだろう。廃線にならなかっただけでも、たいしたものなのか。


特急おおぞら12号 釧路17:46発 札幌22:32着で札幌に行く

再び釧路駅。改札を出てコインロッカーにカバンを取りに行く。改札口にはすでに列ができていたので、小走りに行って返る。

特急の改札を始める時刻についてアナウンスがあった。まだ時間があるので小走りにトイレに行き、売店で弁当を買う。駅弁はどれも500円前後で、駅弁としては安くて結構なのだが、どれも目を引かない。それでも比較的おいしそうなおにぎり弁当とお茶を買った。そして列に並ぶ。

改札がはじまった。自由席禁煙車の位置を確認しておいて、改札口を通過するとその方向に急いだ。同じように自由席に向かう人数を見て、この人数では余裕で座れると思いながらも急いで車内に入って席を確保した。

出発した。ディーゼルカー独特の騒音を発しながら加速した。

釧路まで来たときの行程の長さを思ったら少し気が重くなった。納沙布岬では陽が高かったが、すでに木の上あたりまで下りてきていた。おにぎり弁当を食べ終えるともう暗い。
暗い中をひたすら走り、十勝平野を通り、トンネル地帯を抜けて、やっと石狩平野に出た。次は千歳空港駅である。22:01千歳空港駅着。乗降客が多い駅だがこの時間ではどうだろうか。降りる客は少ない。代わって10人ぐらいのスーツ姿の男たちが車内に入ってきた。東京かどこかに出張してこの時間に飛行機で戻ってきたのだろう。ご苦労なことである。

22:32にやっと札幌に着く。次の列車まで時間があるので、何か食べられないかと駅構内をうろついたが、この遅い時間にやっている店はなかった。

次の列車は指定席券を持っているので、並ばなくてよい。待合室でしばらくテレビのニュースを見た。北海道の天気予報をやっていた。これから東京に戻るので、北海道の天気はもう関係ない。


快速ミッドナイト 札幌23:30発 函館6:30着で函館に行く

駅の待合コーナーは少し寒かったので、列車に乗ることにする。

快速ミッドナイトはホームにもう来ていた。連休中は特別に自由席が2両後ろにつながる。前の3両はいつも運行されているものだ。車両の色が違う。後ろの2両はいかにもくっつけたような感じがする。

自由席は垂直ボックスシートだった。一方指定席の前2両はカーペット車である。フェリーの2等客室の雑魚寝フロアみたいなものか。その中の三分の一あたりに間仕切りがついている。三分の一のエリアが女性専用席のようだ。中間の3号車がドリームカーと呼ばれる車両だ。

指定席券の番号を見て自分の席に着いた。昔のグリーン車を使っているので、前後の席間が広く、大きくリクライニングするシートである。シート自体も良い。これは楽である。指定券は300円である。300円でさっきの自由席とこれだけ違う。指定席を取っておいて良かった。

リクライニングシートのおかげで楽に寝られる。これまでのはまなすや利尻の窮屈さとは大違いだ。満席だが広い。昼間の列車でだいぶ寝たにもかかわらず、良く眠れた。

 



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