毎日が時差ぼけ

大阪発、いろいろな交通機関の搭乗記録

乗り物の中でパソコンを使う

2018-11-04 21:57:00 | 日記
乗り物の中でパソコンを使う

昔、外資系の会社にいた頃の話。

アメリカの本社から帰ってきた重役の話を聞いた。

アメリカで飛行機に乗ると、安定飛行に入ったとたんに周りのビジネスマン風のアメリカ人は一斉にノートパソコンを開けて仕事を始めるそうだ。

アメリカ人は出張帰りに、移動中の飛行機の中でレポートを書いてしまい、空港に着いたらメールで送ってその日の仕事を終え、帰宅するという効率の良い働き方をしている。

日本に帰ってきて、新幹線に乗ると、新幹線の中でノートパソコンを使っているビジネスマンはほとんどいない。日本人は出張帰りの移動時間は無駄に過ごして、帰ってから会社に戻って残業するという効率の悪い働き方をしている。

以上のような話だった。

そのあと、早速飛行機で出張に出る機会があったので、帰りの便の中で、安定飛行に入ってからノートパソコンを取り出して、前のテーブルに置き、レポートを書き始めた。

しばらくして、客室乗務員さんがやってきて、飛行機の計器にノイズが入っているので、適当なところでパソコンを止めてほしいと言ってきた。事故はしてほしくないので、すぐにパソコンを閉じた。

アメリカではノイズが入ったまま操縦しているのだろうか?そのときはパソコンもアメリカのパソコンメーカーのものだったし、乗っていた飛行機もボーイングだったのでアメリカ製である。とにかく日本国内では飛行機の中でパソコンはあまり使用できないようだ。

その後、東海道新幹線で出張する機会があったので、帰りにノートパソコンを取り出して、前のテーブルに置き、レポートを書き始めた。

当時、700系のぞみはまだ走っておらず、300系ののぞみに乗った。300系のぞみはよく揺れる。揺れる中でパソコンの画面の細かい字を見ていると、乗り物酔いしてきて気分が悪くなってきた。

東京から浜松あたりまでで耐えられなくなって、パソコンを閉じて、目をつぶってじっとしていた。京都あたりまでくると、だいぶ回復してきたが、その日はずっと不調だった。

新幹線の中でパソコンで仕事をしている人が少なかった訳は、時間を無駄にしているのではなく、乗り物酔いを避けるためだったのだろう。今の700系新幹線はかなり乗り心地が良くなっているので、大丈夫だと思うが、最近は新幹線で出張する機会が全くない。

とにかく、アメリカのまねをしようとしても、状況を考えないとダメだということがわかった。