平成21年のGWに、私はドライブに出かけました。行き先は、九州。高速を約800キロ走り、関門橋を渡り、最初のインター(門司港IC)で下車。最初に向かったのは、門司港から和布刈まで走る、トロッコ「潮凪号」です。到着が早く、営業準備前から撮ることが出来ました(写真)。車庫のシャッターを開け、給油、点検の後、出発です。
この列車の運転を請け負っているのは平成筑豊鉄道で、機関車は南阿蘇鉄道の「ゆうすげ号」新車置き換えで余剰となった車輌、中間のトロッコは島原鉄道の「島鉄ハッピートレイン」廃止で余剰となったトロッコです。この後、九州鉄道博物館の駐車場に駐車し、同列車に乗車しました。
その横には、悲しい残骸が(写真)。ピンク色の電気機関車、EF81が2両(410と411と思われるが、ナンバープレートがなく車番不明)、疎開留置されていました。もう、九州の客車は本州へ来ないのです。
続いて高速を移動し、長崎県に。島原半島の水無川橋梁横に保存される島鉄のDL、D3703です(写真)。古くは貨物輸送にも従事していたようですが、後の雲仙普賢岳噴火の沈静化後、島鉄の復旧に使用された関係で、ここに保存されます。しかし、折角復旧したものの結局廃止で、島鉄はさぞ無念だったことでしょう。多分現在も、レールを撤去されたトラス橋の横にあります。
少し戻り、国鉄佐賀線(廃止)筑後川橋梁へ(写真)。舟運を維持するため、鉄道が通る時だけ下がる可動橋でした。昼間は、1時間に20分だけ下がる時間があります。再訪した時は補修中、3度目には夜中で、動画は未だ撮れません。
そして、熊本へ。丁度熊本駅豊肥本線用0C番線に、「SL人吉」が入線し、出発を待っています(写真)。牽引機58654の、引退の直接原因だった台枠(シャシー)を交換、豊肥本線に比べれば勾配の緩い、肥薩線川線(八代~人吉)のみで使用されます。
58654のヘッドマーク(写真)。これも典型的な「水戸岡デザイン」です。
SLの代替で導入された「あそ1962」が、入線します(写真)。キハ58系改造車、製造が昭和37年(1962年)であったことから、この名が付きます。車内の自転車置場など、色々と考えられていましたが、大きく注目されることなく引退、「あそぼーい」が導入されました。
熊本から阿蘇方面へ向かうと、今はどうか知りませんが、結局どんなに裏道を抜けても、立野の1車線に全部集中し、これが近隣の大渋滞の原因でした。ただ、当時も拡幅工事は行われていましたが、正直GWには間に合っていませんでした。しかし、拡幅しても混む時は、混む。やはり、まだ豊肥本線の方が優位です。
ただ、立野さえ抜ければ、あとはこっちのもの。高森に行き、高森線(現「南阿蘇鉄道」)と高千穂線(後の「高千穂鉄道」、廃止)の接続線建設の徒花、「トンネル湧水公園」に行き、その先、宮崎県へ。高千穂線未成線跡に保存される、TR-800形2両(写真)。TR-400形導入で引退、この位置で余生を過ごします。未成線トンネルは焼酎の保存庫に使用され、ここで売られる焼酎(確か、麦焼酎が中心)は透明ではなく、黄金色です。
この時は、延岡へ行った時点で時間切れとなってしまい、帰途に就きました。しかし、鉄道を撮るためのドライブは、おそらくこれが最初です。この後、鉄道と車の比率が変わる、きっかけとなったドライブです。
それでは、次回をお楽しみに。
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