それでは、連載第139夜は、平成27年GWの、大分県日田市の施設からお届けしたいと思います。
「日田市にブルートレインがある。」と聞き、行きたくなった九州。しかしそう頻繁に行くところでは無いので、長期休暇にまとめて行きました。
先ずは、全景から(写真)。牽引機の位置には、九州の主力電機であったED76形、91号機が、富士山形の「富士」のヘッドマークを装備して停まります。
キャブ(写真)。左手がブレーキ、右手の扇形が手動進段のマスコン(アクセル)です。一時代前の機関車です。
続くのは電源車では無くA寝台「シングルデラックス」、オロネ15 3005です(写真)。仕様は変わっていませんが、元は24系寝台車オロネ25として落成、永く使用されましたが、「さくら」廃止、「富士」「はやぶさ」併結開始時に、車両が14系に統一されることから対応改造が施され、現車番となっています。
「シングルデラックス」は1人用個室寝台、その個室です(写真)。モケットは国鉄当時のものでは無く、JR九州オリジナル、末期の寝台車に使用されました。座席を引き出すと寝台になります。また窓際のテーブルは開けると洗面台となり、専用のアメニティグッズが各個室に配布されていました。デコラ板は当初は白と記憶しますが、リニューアル時にこの通り木目調に変わりました。
その後、緩急車は、スハネフ14 5です(写真)。14系初期の緩急車、電源用ディーゼル機関を搭載することから重さがス級になりました。悪戯か、緩急室外板がボロボロです。
同車は当初3段式B寝台で落成しましたが、後に2段化改造され、現在に至ります。その寝台室(写真)。こちらもJR九州のモケットに改められています。
北陸トンネル火災で製造が停まり、以降は24系となった、14系寝台車。しかし、それが九州特急の殿を務めると、誰が思ったでしょうか。皮肉です。
それでは、次回をお楽しみに。
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