それでは、連載第19夜は、平成15年春の取材からお届けします。
「デジタル一眼」なるものがあり、それは「プリウス」同様21世紀に間に合った発明でしたが、当時は約50万円、値段だけで断念していました。しかし、「手に届く価格で出た」と聞き、カメラ店で薦められて買った、Nikon D100。値段もF100デビュー当時と同じ程度、則ち今で言えばF6相当の値段な訳で、確かに高い買い物でしたが、カメラ店の推奨は正しく、今でも後悔はありません。
そのデジ一、D100で撮った、ゴールデンウィーク直前の、京都駅7番線で出発を待つ、「彗星」「あかつき」牽引機、EF66 53(写真)。テスト撮影を除いて、デジタルでの最初の写真です。デジ一専用レンズの無い時代、適切な焦点距離が無く、苦心して撮った一枚です。APS-Cサイズには、18ミリ、あるいはそれより広角が必要です。
そして、「彗星」は、翌朝南宮崎に到着します(写真)。牽引機はED76 90、JR九州の機関車全機が紫であった時代です。ヘッドマークもしっかり写っています。
間もなく、留置線に引き上げます(写真)。スハネフ15の、ステンレス帯、切妻のエンドが、「彗星」のテールマークとともに写っています。
そして、九州で撮影旅行をし、お帰りは、「はやぶさ」。牽引機、ED76 66が、「さくら」「はやぶさ」のヘッドマークを掲示しています(写真、門司にて)。
関門間の牽引機は、EF81(写真、410号機)。広角が足りず、中途半端な写真となっています。
そして、下関からの牽引機は、EF66 43です(写真)。この頃には下関駅ホームに柵が設置され、ヘッドマーク側の撮影が不可能となっていました。
レンズが、APS-Cサイズ、則ちDXフォーマットに対応したものでは無く、結果広角側が全く不足で、中途半端な写真となっています。やはりDXフォーマットでは、常用域でも18ミリより短い焦点距離が必要です。これらの写真は、それを如実に示しています。やはり、専用レンズを使うべきですね。
それでは、次回をお楽しみに。
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