それでは、連載第112夜は、山陰を行く寝台特急、「サンライズ出雲」をお届けします。
平成23年秋、私は鳥取にいました。目的は、最後であろうEF64 0番代の勇姿を捉えるためです。中勾配用機関車EF64 0番代は末期には愛知機関区に配置され、しかしJR東海でのATS-PT使用開始に伴い、最後の活躍を伯備線に見出していました。しかし間もなくそれも、中央東線でのEH200により捻出されたEF64 1000番代に取って代わられるのも時間の問題で、夏期の昼行貨物は運転室冷風装置もある同形となっていました。
撮影場所は、山陰本線日野川橋梁。1本目と2本目の貨物の間に、その列車はやってきました、「サンライズ出雲」です(写真)。「クハネ285-3002」が確認出来、則ちJR東海所有のI5編成です。JR西日本車と共通運用で、検車も後藤で行いますが、一応JR東海大垣電車区所属です。
その時の動画です。古い動画ですが、HDで確かに記録されていました。
晴れれば大山も入る雄大な景色ですが、現在貨物列車は手前の伯耆大山駅に出来た貨物駅が終点となり、もう二度とこの橋梁をEF64貨物が通ることはありません。残念でした。
それでは、次回をお楽しみに。