そして今年の早春、6750系のお別れ会が開催された。最初に6756Fのお別れ会が行われ、直後に解体のため陸送された。そして本当に最後になったのが、6750系1次車4輌であった。
この編成のお別れ会の約一週間前に東日本大震災が発生し、その混乱の中、私は瀬戸線に乗車していた。すると、6000系にしては変な、ブツ切れの編成が運用に入っているのを発見した。その列車が喜多山に来る時刻を推定し、携帯を構えると、やはり来た、6750系が!最後の奮闘であった。
記念運転の準備のため入庫したままかと思っていたが、一般の営業に就いており、しかもその中には急行運用も含まれていた。吊掛のフルノッチサウンドを録っておきたい気はしたが、残念ながら装備をしておらず、帰宅する時間もなく、断念した。
そして、吊掛電車は最期の日を迎えた。