6月初めに登場した新店。
知る人ぞ知る『大黒屋本舗』（「とみ田」の店主がかつてやっていたお店の店名）が千葉にやってきた。今をトキメク「とみ田」のかつての屋号だけに千葉ではかなり話題になっている。
場所は千葉中央。かつて「和とら」の二号店のあった場所。立地的には繁華街の路地裏といったところ。近所には「増田家」もあり、「一風堂」もあり、「なりたけ」もあり、強豪店が立ち並ぶ場所と言っていいだろう。遂に茨城大勝軒系グループが千葉に殴り込みだ。どうなる千葉？！（和とらや頑々とは競合しないかな？！）
日曜日の夜というのに行列ができていた。オープンして二週間。すでに常時行列店になってしまっているのか？！ ラーメン不毛地帯と呼ばれた千葉駅周辺だが、この行列を見ると、人々がラーメンを求めていなかったわけじゃなくて、うまい（と多くの人に思われる）ラーメン屋さんがなかっただけなのか？！と思ってしまうほど・・・
入り口には大きな花が飾られており、大勝軒の山岸さんの名前が掲げられていた。バックにはすごい人がついているぞ。。。（千葉だとこれだけでも驚愕かも）。
店内は結構狭い。7席くらいしかなかった。もともと狭い店舗だけに、カウンターも厨房もそれなりにかなり狭い。が、店員は二名～三名。バイトのお兄ちゃんかな？ それなりにマイペースでやっている感じがした。券売機があって、上がお昼、下が夜のメニューなのかな。夜だと上半分のメニューが「売り切れ」になっていた。
今回は、大黒麺とつけ黒かつおの二品を注文！
大黒麺は、かつての大黒屋本舗で出していたと思われるラーメン。かなり大ぶりの背脂がどっぷりと浮いている。その上には「二郎」を思わせるほど大量のもやしと（少々の）キャベツ。ラーメン界のヴィジュアル系ともいうべきど派手な一杯になっていた。・・・とはいえ、今これを食べると、正直なんてことない一杯って感じもしなくもなかった。ギトギト感でいえば近所のなりたけに及ばないし、二郎と比べるとやや物足りなさを覚える。ちょっと中心のぼやけたラーメンだったと思う。
つけ黒かつおは、鰹節の粉が大量に入った醤油味。鶏や豚のドロドロ感は弱くて、鰹節の強さだけが際立っていた。麺は太くてわしわししているけど、これももはや定番になっていて、新しさを感じない。チャーシューはなかなかだったが、これも今じゃなんてことないかな、と。
両方ともそれなりにおいしく食べられた。が、それなりの域を超えるものではなかった。都内に出れば、このクラスのラーメンやつけ麺はいくらでも食べられるし、千葉県内でもちょっと郊外に出れば、いくらでもこの系統のラーメンはある。目新しさはほとんど感じなかった。魚介豚骨なら他でも食べられるし、背脂系だったらなりたけで食べられる。おいしいはおいしいんだけど、ちょっと面白みや意外性に欠けたかな。。。
でも、こういうイマドキのお店ってあんまりなかったし、千葉ではとても貴重なお店であることには変わりない。トレンディーでガツン系でタイムリーで話題のあるお店は、千葉では貴重だ。僕は縁あって仕事で渋谷やら池袋やら色んな場所のラーメン屋さんに足を運ぶことができるが、千葉で働く千葉の人にとってはとてもありがたい話だと思うし、千葉駅周辺を拠点にするラーメンファンにとっては大きな楽しみが増えたと言えるだろう。
今後の活躍に期待しています！ 次はお昼に行かないと～！
