新宿心音会板谷祐と親交の深いジョリーさん。とうとう今週末、7日(土)に、名古屋で初の対バンをすることになった。~というわけで、ジョリーさんの作品をご紹介。(えばかんさんは、昨年、ジョージのライブに、中田バンドと共に出演していたなぁ・・・)
ジョリーさんも、僕がかつてこよなく愛したバンドの一つ。16歳くらいの時には、何度かジョリーさんのライブにも行った。この頃、V系はまだステータスを得られていない時期であった。「黒服系」って言われてたのかな。当時、しばしば、<黒服系>の妖花とテレビで共演していたりもした。ジョリーも妖花も、V系前夜に、V系確立に大きく寄与したバンドの一つと言って間違えないだろう。彼らは、1992年、話題作『黒じゃない世界』をリリースした。このアルバムは当時結構売れたと思う。実際、超力作で、全曲捨て曲なし、しかもアルバムなのに30分あるかないかくらいの超潔い作品だった。
メンバーは、みんな1970年~71年生まれの同学年。皆、神奈川出身だ(祐の一つ下ってことか・・・)。このバンドの魅力は、何と言っても、Vo.AKIRAの圧倒的な歌唱力と、G.えばかんのキャラクターにあった。AKIRAの歌の巧さは、当時のV系(らしきムーブメント)の中では卓越していた。それから、一度聴いたら忘れないような明確で印象的なメロディー。このジョリーさんは、とにかく歌がすごく素晴らしいのだ。
↑の写真は、二枚組の豪華CDのジャケットだ。二枚組というか、二作品合体CDといった感じかな。ダブルタイトルで、『SMILE AND GROW FAT』、『黒じゃない世界 REMIXES AND COLLABORATIONS』の二作品となっている。Smile~の方は、4曲入りのミニアルバム。なんといっても、名曲「Sleepless Memories」だろう。この曲は、1993年のフリーウィルレコードの記念CDにも収録されていて、これでジョリーを知った人も多いのではないかな。サビの“眠れぬ夜を超えて~”ってところは、あのご存知の名曲そっくりでして・・・ でも、ジョリーさんらしいバラード曲で、今聴いてもホントいい曲だなと思わせてくれる。1「きっと明日は晴れるよ」は、ハワイで聴きたい曲かも。ちょこっとゴスペルっぽい曲で、超ゴキゲンなロックンロールだ。2「リバプールまで追いかけて」は、これぞフリーウィル系!って感じのビートパンク。デカメロンとかしいもんきいとかに近い曲かな。サビの最後の叫びが、Sleep my dearっぽい(マニア向け)。4「Promiss」は、当時の黒服系の定番のオルゴールで始まるが・・・曲が始まらない。15分くらい待つとようやく始まる・・ この曲、大好きなんだよなあ。
『黒じゃない世界 REMIXES AND COLLABORATIONS』は、かつての『黒じゃない世界』とかなり雰囲気を変えている。音も、当時のままのもあれば、リミックスされているやつもある。どれもこれも、今となってはすごく懐かしいな。「治療不可」なんて、僕、もろにぱくったもの。。。「箱の中」は僕の過去の切ない恋愛を思い出させるし(苦笑)。「Until Social Disease」は、とてつもなくジャジーに。。。 「風と共に...」のサビ、“一時の幸せのために全て身を任せているよ”って歌詞は、僕の哲学になったし。今思うと、keiさんは、ジョリーさんも相当好きだったみたいです、はい。