🌹The 18th anniversary special②🌹 僕の原点の一杯を求めて南千住へ！【宗家一条流がんこラーメン南千住店】で悟ったこと

The 18th anniversary special②

Special①で示したように、「がんこラーメン＠本郷三丁目」のラーメンをまた食べたい…。

＞Special①のアニバーサリー記事はこちら！

…

きっとラーメン好きの人からすれば、「じゃ、四谷荒木町に行けよ」ってなると思います。

四谷荒木町には、創始者の一条安雪さんの【総本家】があります。

＞元祖一条流がんこラーメン総本家の実食レポはこちら！
＞この総本家の前に営業していた「ふわふわ」のレポはこちら！
＞その前の池袋の「新がんこラーメン総本家」のレポはこちら！

一条さんのラーメンはどれも好きです。好きっていうか尊敬しているっていうか。

でも、違うんです。

僕が2000年に出会った本郷三丁目のがんこの味じゃないんです。当時、無我夢中になって食べた「がんこラーメン」じゃないんです。うまく言えないんですが、僕が惚れたあの「がんこ十二代目」のラーメンとは違うんです。一条さんのつくるラーメンはどれも本当に好き。でも…って。

十二代目の味に一番近いと思ったのが「元祖一条流がんこラーメン八代目＠末広町」でした。が、この八代目も営業を終えてしまいました。自分の中では、十二代目の味は（厳密にいえば）八代目の味とも違うんです（十二代目は西早稲田時代の本家直系ですからね）。ただ、厳密じゃなければ、八代目の味こそが（今食べることが可能な）「僕がどうしてもまた食べたい十二代目のラーメン」に最も近い味なんです。

なんとか、この十二代目に最も近い八代目のラーメンをもう一度味わえないか。

…

実は、、、

その八代目＠末広町で働いていた方が、現在、南千住でその八代目のラーメンを出しているんです。

その名も、

宗家一条流がんこラーメン南千住店

です！

＞昨年の2022年に移転新オープンした模様です！

今回、タイミングよく都内に出る仕事があったので、その仕事の後、NEIN!のボーカル君と一緒に南千住に向かうことにしました。そう、このAnniversary記事を書くために！！！✨

このがんこラーメン南千住店は、南千住駅から徒歩で4分くらいのところにありました。

がんこラーメンと言えば、この「牛骨」が目印です！

十二代目＠本郷三丁目にも、この牛骨が吊るされていました😂

懐かしい…、嗚呼、懐かしい。

この牛骨が出ていれば、「営業してるよ！」なんです。

僕の中では、牛骨吊るし＝がんこラーメンなんです。

それから、がんこと言えば、この「共通三悪」です。

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ラーメン日本そば共通三悪

・ゆですぎ
・スープがぬるい
・味もダシもうすい

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この共通三悪、十二代目にも掲げられていました。

最初見た時、「へ～」って思いましたが、がんこにハマってからは、この言葉の意味が沁みて分かるようになりました（多分…）。八代目も十二代目も、麺固め、スープアツアツ、味もダシもしっかりとした味でした。

こちらの店主さんは、なんと「宗家一条流がんこラーメン八代目直系町屋店」の店主さんなんです。町屋店が閉店になったことは知っていましたが、この南千住に移転していたとは、、、

今回はとにかく「いつかまた食べたいけど、もう二度と食べられないラーメン」を追い求めて、NEIN!のボーカル君を引き連れて、千葉からはアクセスがとても不便な南千住の「がんこ」に向かったわけです。

…

店内は結構狭いです。カウンター席のみで、しかも5人座ったらもう満席…。（ギリギリ6人まで座れるのかな？）

本郷のがんこは結構広い店舗でしたが、他のがんこはわりとどこも狭いお店っていうイメージはあります。

メニューです。

うわ～～～、、、末広町のがんこだ、、、😂

＞がんこ＠末広町のメニュー表はこちら！

塩（しそ風味）、コッテリ、チョッテリ、アッサリ…

ホントにまるまるがんこ＠末広町と同じなんだ…😂😂

しかも、値段も（こんなご時世なのに）当時の八代目とほぼ同じ設定っていう💦

…

今回はこの中から三杯、行きますよ～✨

まずは、八代目でも十二代目でも大好きだった…

ジャジャーン！！！

塩（しそ風味）

です！

うわ～、なんかなんか、色んな思い出が走馬灯のように、、、🐎

十二代目でも、僕は基本的にはずっと「塩ラーメン」でした！

十二代目の「しょっぱすぎて旨すぎる塩スープ」が死ぬほど好きだったんだ…。

八代目の方は、十二代目よりもややしょっぱさが弱めで、飲みやすかった記憶が…。

ここのスープはどうなんだろう？！

zoom up！

一口飲むと、、、

「うわ～～～～～😢😢😢」…って。

ここ、南千住店のがんこは、十二代目の塩と同じ味わいだって思いました。これはもう「直感」なので、合っているのかどうかは分かりませんが、これは紛れもなく僕の好きな「がんこ」の味わいです！　店主さんに聞けば、八代目のスープと同じ作り方でスープをとっているとのこと！（重要証言！）

旨い。本当に旨い。心から好きな味…💖

2023年の今、このスープを味わうと、ここのスープは、しょっぱさはわりとあって（普通の人からすれば「しょっぱい」）、すっきりしていて、何かが突出しているわけではないけれど、スルメも入っていて、とても複雑な味わいで、しかも旨みがぐっと感じられる牛骨スープ。

23年前～20年前に、それこそ週2回～3回食べていた本郷の「あの味」を思い出して、泣きそうになります😢。

そして、思いました。

「23年前、十二代目のおじちゃん二人に、『うちよりもっと美味しいラーメンなんていっぱいあるんだから、お兄ちゃんももっと色んなお店のラーメンを食べなよ！」って言われてたけど、おじちゃんたちは『嘘』をついてた。あの十二代目のラーメンより美味しいラーメンなんて、日本中どこを探してもなかったじゃん！」

って。

もちろん「美味しいラーメン」は、全国にい～～っぱいあります。心から感動できるラーメンも、北海道から沖縄まで、い～っぱいあります。

でも、僕にとっての「十二代目より美味しいラーメン」は、なかったし、ないんです。

それは、客観的にどうこうって話じゃなくて、結局は、「いつどこでどんな状況でラーメンを食べたかによって、美味しさは決まる」ってことなんじゃないかなって。

十二代目がんこのラーメンを食べていたのは、まだお店のラーメンの魅力に気づいて間もない頃。ラーメンの経験値もほとんどなくて、元氣一杯活力ラーメンと総豊くらいしかリピートしているお店がなかった頃。

そして、人生で最も苦しく辛かった院生時代に食べて元気をもらっていたという物語もありました。おじちゃんたちの笑顔にもいっぱい救われました。指導教官にボロボロに完膚なきまでに叩きのめされた後も、おじちゃん二人が僕を励ましてくれて、美味しいラーメンに何度も救われました。

そういう「思い出」とか「記憶」とかが「味」に加わることによって、「美化」とまではいわないまでも、「特別な一杯」になっていくんだって。

でも、2023年の今、この十二代目のルーツとなる八代目の味を継承する塩（しそ風味）を食べても、ホントに心から「旨い！」って思えるんです。この23年、それこそ数えきれないくらいのラーメンを食べまくってきたのに…。

ってことは、単純に「思い出」や「記憶」で美化されているわけでもない？！？！

…なんかわからなくなってきた…💦

麺はこんな感じです！！

がんこといえば、この黄色い色の細い縮れ麺です！！

昔、この麺のことを「プラスティック麺」って呼んでたっけ？！💦

すごくプラスティック（plastic）な麺で、歯ごたえも抜群。決して「固茹で」ではないのですが、しっかり芯のあるポキポキ麺になっているというか。そう、昔、これを「ポキポキ麺」って言ってた！！

がんこの麺も、ホント大好きで、でも、なかなかこういう麺に出会えなくて…。

いやはや、、、

チャーシューです！！

八代目とほぼほぼ同じ薄いスライスチャーシュー二枚！！

十二代目も同じようなスライスチャーシューだったと記憶しています。

厨房奥に見える「スライサー」がなんかすごく愛おしく思えました💖

…

続いては、、、

ジャジャーン！！

しょうゆチョッテリ

です！！

みなさん、このラーメンで、一杯750円ですよ！！！Σ（・□・；）

このチョッテリは、アッサリとコッテリの「中間」のラーメンです。

がんこは「アッサリ」で十分に美味しいのですが、店主さんのご提言もあり、これにしました👆

背脂がぷかぷかと浮いた八代目の味を継承した醤油系のがんこラーメン。

この醤油系のラーメンも大好きだったな、、、😂

zoom up！

いや～、もう、なんて言えばいいのか、、、😢

「もう一度食べたいけど、もう二度と食べられないラーメンに一夜だけ会えた味」

って感じ？！？！

なんか、夢を見ているかのような気分になりました。ふわふわっとしているっていうか。

新海作品で言えば、まさに【星を追う子ども】の明日菜や森崎先生のような気持ち？！

星を追う子ども   金元寿子

ずっと会いたかった。会えないと思っていたけど、フィニス・テラで会えた…、みたいな。

スープは、…やっぱり言葉にできませんね。。。

もともとがんこのスープって、すごく色んなものが入っていて、それが全部ミックスされてあの味になるので、その配合とかバランスとか、全体で「がんこ」になるんです。なので、「～系」にも括れないし、「煮干し醤油」だとか、「鶏白湯魚介」だとかと、簡単に言葉にできないっていうか…。

強いて言えば、「しょっぱいあっさり背脂魚介醤油」になるのかな？！　いや、でも、それじゃ、この味は伝えられないんです。やっぱり「がんこ花味」？！（苦笑）

魚介もろもろの「旨み」とかえしの「しょっぱさ」と背脂の「甘さ」が見事に一つに重なり合っているような「美味しさ」がぐわっと迫ってくる感覚？！　

でも、言葉にすればするほど、がんこの味じゃなくなっていく気がする…（これって、家系や二郎系にも通じることかもしれない、、、）

今回は、もう僕自身のために食べに来たので、ただただ無心で味わいました💖

麺はこんな感じです。

塩と同じ麺・・だとは思いますが、印象は結構違いますね～。

よりストレートで、より官能的で、よりワイルドな感じがします。

背脂のせいかもしれませんが、よりアタックの強い麺の食感になっているっていうか。

しょっぱさと背脂の甘さが相まって、麺の減り具合も半端ないです。

二杯目なのに、瞬時に麺が胃の中に消えていきます。

チャーシューも、塩と同じで、こんな感じです。

やっぱりやっぱり、このチャーシューですよ！！！😂

柔らかくて、ジューシーで、ホロホロで、程よく脂も入っている最高のチャーシュー。

僕的には、どこか「和屋＠千葉寺」のチャーシューを思い出します…。

旨いっす！！！✨

で、気づけば、二杯目も「完飲完食」…💦

この味、このボリューム、このクオリティーで750円ですよ、、、恐るべし過ぎ。

…

そして、最後に、、、

ジャジャーン！！

しょうゆコッテリ

です！

こちらはもう、若いMIYOSHI君に任せます（苦笑）

スープの表面を見ると分かるように、めっちゃコッテリです💦

八代目のコッテリもこんなにこってりしてたっけかなぁ、、、？！

zoom up！

こちらは、もう完全に「背脂チャッチャ系ラーメン」になっていますね💦

僕が求めているがんこラーメンというよりは、80年代チャッチャ系王道の味わい？！

とってもファットで美味しいです！！

MIYOSHI君は若いので「これくらいこってりしたのがいいっすね～」って。

僕もこういうこってり系、大好きだけど、それは「がんこ」には求めないかな？！って。

でも、ここに来るお客さんの中にも「ファット系」が好きな人っているはず。

そういう人にはこれが一番お気に入りになるんだろうな、とも思いました。

麺はこんな感じです。

うん、この「黄色さ」、まさにがんこの麺でありますよ！！！

でも、、、十二代目の麺とは違うような気もしなくもない？！

いかんせん、もう20年以上前の記憶だから、、、💦

…

それからそれから、、、

餃子です！！

これ、結構かなりでっかいです！！

でっかくて、もっちりした皮で、中の具もいっぱい。

このもっちり感はヤミツキになりそうです😂

十二代目には、たしか餃子はなかった、、、ような…（！？）

なので、何とも言えませんが、最後の〆？にすごくいい一皿でした！！

＊＊＊

ってことで、、、

The 18th Anniversary Special②の特別記事をお届けいたしました！

「また絶対に食べたいけれど、もう二度と食べられないラーメン」を追い求めて、南千住までやってきました。南千住まで来てホントによかったです。

僕がブログを始める前に、ラーメンの食べ歩きをするきっかけを作ってくれたがんこラーメン十二代目に、最も近い味が都内で味わえるお店ってことで、18周年の記念に…、と食べに来て本当によかったです。

20年以上前に大好きで大好きで狂おしいほどに大好きだった「がんこラーメン」の味が、ちゃんとそのままのかたちで残っていたことに、もう感動感動でした。

…

今回、改めて気づいたことがあります。

それは、「本当のところ、心底「美味しい！」と思うラーメンを誰か他人に紹介することはできない」ということです。たまたま、紹介されたお店の味に惚れ込む、ということはあっても、誰かが「ここが本当のオススメのお店だ」と他人に言うことはできないんだな、と。

なぜなら、一人ひとりの人間にとって、「どこのお店のラーメンが好きか」は、いつ、どこで、どんなふうに食べたかによって決まるからです。僕はたまたま、若き日に、青春時代？の中で、最も苦しい時期に、素敵なラーメンとおじちゃんと出会い、そこで言葉にならない経験をしたから、「十二代目」に惚れたんです。「総豊」もそこは同じで、亡き父に「うまいラーメンがあるんだ」と言って連れてきてもらい、総さんと出会い、いろんな話を聞かせてもらい、新しい世界を見せてくれたんです。

経験を重ねる、というのは悲しいことで、今となっては、どんなお店のラーメンを食べても、（その瞬間は「うまい！」と思っても）さ～っとその記憶が消えていくんです。どれだけ素敵なラーメンと出会っても、決して「素晴らしき過去のラーメン」を超えないんです。

多分…、「ブログ」がオワコンなんじゃない。「僕」がオワコンなんだ…って。

今を輝くラーメンYouTuberの若い人たちも、ブログじゃなくてYouTuberだからヒットしているんじゃない。きっと僕よりもはるかに「瑞々しい経験」をしていて、「生き生きとした言葉」を発しているから、みんなからの共感が得られているんだろうって…。

だから、もう「数字にこだわらない」だけじゃなくて、「人に薦めること」も放棄しよう、って思うに至りました。気持ち的な問題ですが、もう誰かにお薦めしたいという気持ちそのものを消そうって。（まぁ、もともとそんなに強い気もちがあったわけじゃないですけど…💦）

18年間のラーメンブロガー生活の中で、一つの答えというか、悟りというか、大きな結論が出せた気がします。

こちらが、卓上のメニュー表です！！

夜の部では、このメニュー表は下げられていました。

ここに「こがしねぎ」って書いてあったんです。

これを知っていれば、こがしねぎもトッピングしたのに、、、、😢

こちらが「ランチタイム」のメニュー表です！！

チャーマヨ丼もあるんですね！！！

十二代目は炊き込みご飯がいつも用意されていましたね～。

こちらは、チャーマヨ丼です。これも食べたかったな…

次回は、絶対に絶対に「しょうゆアッサリ」っすね～！！

このしょうゆアッサリにチャーマヨ丼をセットにして食べたいです！！

あと、このお酒の値段を見て、ビックリしました。

何、この安さは？！？！？って。。。

MIYOSHI君によれば、この南千住の少し先に「山谷地区」があるんですって。

そのことと、このお酒の値段の安さは無関係ではない？！？！

（ここで食べた後、MIYOSHI君と山谷地区を散策しました！）

南千住という街にも興味が出てきましたね～💓