僕が「ラーメン屋さん」に興味をもったきっかけは、
90年代後半に「ちゃんこラーメン総豊」と出会ったことでした。
それまでも食べるのは好きでしたが、ラーメンに特化していませんでした。
総豊と出会って、「ラーメン屋さん」のラーメンに初めて惚れました。
でも、その頃はまだ「食べ歩き」はせず、「総豊」に通いつめていました。
その後、僕が「食べ歩き」に開眼するきっかけとなったのが、
2000年に出会った「がんこラーメン十二代目(本郷三丁目)」でした。
看板もなく、真っ黒塗りの不気味?なお店でした(苦笑)
牛骨(レプリカ)がかかっていたら営業している、というサイン。
お店の外観は不気味?ですが、中に入ればとってもアットホーム。
このがんこ十二代目のラーメンより美味しいラーメンってあるのか?
そう考えたことが、ラーメンの食べ歩きを始めるきっかけとなりました。
そのがんこの初代というか、創始者は一条安雪さん。
この一条さんが「がんこラーメン」の生みの親。
十二代目の店主さんからも「一条さんのお店に行け!」という指令が下り(苦笑)、
一条さんのお店にも色々と行きました。(がんこでは「家元」と言われています)
しかし、この家元の一条さん、とんでもなく不思議な人というか、変わった方というか…。
その辺のことは、『学びの実践学』でも書きました…。
一条さんほどラーメンを愛し、そしてラーメンを探求し続けている人は他にいません。
現在もなお、70歳を超えて、ラーメンの探求を続けているのですから、驚きです…。
さて。
今回は、前々から一度行ってみたいと思っていた「イベント」のレポです。
がんこ総本家では、不定期的に「悪魔の日」といって、創作ラーメンを出しています。
13日の金曜日になると、「大悪魔」といって、奇想天外なラーメンが出てくるんです。
家元のイベントとなると、とんでもない行列ができるので、諦め続けてきたのですが、
千葉のラーメンフリークの大先輩の谷さんにお供させていただいて、
遂に、<祝日限定スペシャルラーメン>を頂くことができました\(^o^)/
谷さん、ありがとうございました!!m(__)m
…
しかし、祝日限定のイベントの日。のんびりはできません。
7時過ぎに家を出て、四谷三丁目の総本家に到着したのが、9時少し前。
この時点で19人の行列ができていました。すごい、、、。
その行列は伸び続け、開店する10時には40人ほどの行列ができていました。
久しぶりにこんな長い行列を見た、、、(;´・ω・)
そして、お店の前には、
「本当にラーメンが大好きな方、どーぞお入りください」の文字!
そうそう、本当にラーメンが好きな人だけのためのお店!!
そして、いよいよ、入店!
で!!
この日の限定スペシャルは、なんと、
アルゼンチン赤海老×すっぽん
のラーメンでした!!
すっぽんですよ、、、(;´・ω・)
すっぽん10キロ+アルゼンチン赤海老12キロ…!!
行列に並ぶ人のお目当てももちろんこの海老すっぽんスペシャル。
一杯、1200円ですが、海老とすっぽんのラーメンでこれは安いん太〃郎!(苦笑)
こちらの現在の総本家では、注文時に会計を済ませます。
会計してくれるのは、自称「パートのおばちゃん」とおっしゃる女性の方。
谷さんは「家元の奥さんだよ」というのに、その方は「ただのパートよ♡」、と。
え? どっちなの??
困惑する僕をクスクス笑う谷さんと自称「パートのおばちゃん」。
なんか、こういうのも、「がんこ」の素敵さなんだよなぁ~、と。
注文時に、谷さんは「100で!」と言っていました。
この「100スープ」というのは、ダシ100%のことで、タレ(かえし)を入れないスープ。
つまり、醤油や塩や味噌といった味の元となるタレのないスープ。
「それって、美味しいの?」って思う方もいるかもしれないけど、
花の都大東京のラーメン界の第一線で輝き続けている一条さんゆえに、
そういうことも自由自在にできちゃうんでしょうね。
…
というわけで、ご覧ください!
2018年10月8日(祝)のスペシャルラーメンを!!
ジャジャーン!!!
来ました来ました!
こちらが純度100%の海老すっぽんラーメンです!!
タレを入れてないのに、何?この茶濁のスープは!?
スープの上には、悪魔的に味付けされた豚バラ肉と、
一条さんオリジナルのがんこ流のチャーシューがドーンとのり、
そこに、すっぽんの「肝」(限定)が乗っていました。
いったいどんなスープなんだ? どんな味なんだ??!!
スープをごくりと飲むと、
もう、そこは完全感覚未体験ゾーン…(;´・ω・)
海老の風味は感じられるものの、海老ラーメンではない。
これ、僕には、言葉にすることができない、、、orz...
すっぽんのダシってことなんでしょうけど、これ、どう表現したらいいんだ?
すっぽんのコラーゲン?が入り、濃厚でコクの強いスープになっています。
見た目的にも、重さ的にも、「濃厚豚骨醤油」に匹敵しそうなほど…。
でも、味は、全然違うし、そもそも「醤油」も「塩」も使ってないわけで…。
「しょっぱい」が代名詞のがんこですが、しょっぱくないんです(苦笑)
また、豚骨でもないので、濃厚なんだけど、とてもすっきりしています。
こってり濃厚すっきりスープ??!!(;´・ω・)
これまで経験したことのない味のスープを言葉で表現するのは難しいなぁ…。
悪魔肉(味つけバラ肉)もとっても美味しいです。
というか、お肉いっぱいで、最高です(;;)
スープは濃厚すっきりなので、お肉と一緒に食べると、また味わいが変わります。
悪魔肉にはちゃんと味が付いているので、物足りなさもありません。
一条さんは、食べ手のことを一番に考える方なんですよね。
そこに、卓上の「たれ」を入れると、味が付いて、濃くなります。
この「味の変化」も、一条さんの得意技でしたね。
これ以上の味変ってないでしょ…。
あと、メンマは、まさかまさかの「渡なべスタイル」の極太メンマでした。
(否、名古屋系の麺でした)
あれー、こんなメンマだったっけかなぁ~、、、(;´・ω・)
麺は、お馴染み「サッポロめんフーズ」の麺とのこと(谷さん談)。
この麺が素晴らしいんだ。
十二代目のがんこでも、この麺に惚れていました。
細くて、ポキポキタイプの縮れ麺。
この麺に惚れて、ラーメンを求める旅をしているといっても過言じゃない。
全国にはたくさんのたくさんの製麺所があるけれど、
ここの麺がやっぱり好き。
しかも、通常で200gというから、お腹いっぱいになりますね。
いやー、、、
一軒目にしてすでにお腹一杯の予感、、、(;´・ω・)
煮玉子はこんな感じです。
優しい味付けになっていて、癒されます。
そういえば、がんこ系の張替さんのお店では、
双子の卵を使った煮玉子を提供していたなぁ、なんて思い出したり…
なんか、懐かしいなぁ、、、「らーめん勇」♡
もう、どこからどう見ても、うっとりさせられます。
がんこで、こういうメンマを食べることになるとはなぁ~、、とも。
いつまでも食べていたい一杯でした。
チャーシューもでっかいです!!
かつての「がんこ」とはちょっと違うチャーシューで、、、。
柔らかくて、しっとりしてて、口の中でとろけるチャーシューでした。
いったい、どうやったらこんなチャーシューが作れるんだ!?
さすがは、一条さんです!!\(^o^)/
***
というわけで!!
四谷三丁目にある「一条流がんこラーメン総本家」、
祝日限定のスペシャルラーメンのレポでした!!
一条さんは今も厨房に立ち、試行錯誤を続けています。
先日は、どうもダメダメなラーメンを食べて、ご立腹のようでした。
一条さんは、今も毎日のように自身のブログを更新しています。
彼のユーモアあふれる記述もまた彼の最大の魅力です!!
やっぱり、ラーメンと言えば、がんこラーメン!
太〃郎
また、この界隈に来ることがあったら、
必ずや、寄りたいな。
だって、がんこだもん。
一条さんだもん。