菩提樹の花の香は甘い。
木の下に佇むと花の香に酔うほどに強い。
菩提樹の立ち並ぶ通りを歩いていると花殻の薄茶色の吹き溜まりに黒っぽい点々が散らかっているのを見かける。
黒い点々はマルハナバチの遺骸だった。
何故こんなにもたくさんのマルハナバチが花の香満ちる木の根元に死んでいるのかと不思議に思っていた。
調べてみると、どうやら餓死らしいと言う一説を見つけた。
6月7月に夏菩提樹、冬菩提樹が一斉に開花するとマルハナバチはそこにたっぷりとある花の蜜を吸収しながら彼らのコロニーを急拡張する。
そして花が終わる頃に腹をすかせた幼虫達を山ほど抱えたマルハナバチは菩提樹の蜜の味をしめたばかりに他に蜜があるという事など眼中になく餓死してしまうらしい。
菩提樹の花の蜜に酔い痴れ溺れるのか。。
マルハナバチが他の花に蜜を求めないかというとそんなことはないから、菩提樹のない所では適当な植物から蜜を集めているはずである。我が家の植物にもマルハナバチは通ってくる。
つまり菩提樹の香に酔い痴れて他の香に気付かぬ蜂達がいると言う話。餓死しようとも菩提樹麻薬に溺れて離れられない蜂たちがいるという話だ。
菩提樹の木の下で呆けたように突っ立っている私は花殻の絨毯の上で死んでいるマルハナバチが少しだけうらやましくもあった。

PS:
写真のなかにマルハナバチと菩提樹との関係を求めた方へ。。。
これは
苧環とギボウシの葉です。
木の下に佇むと花の香に酔うほどに強い。
菩提樹の立ち並ぶ通りを歩いていると花殻の薄茶色の吹き溜まりに黒っぽい点々が散らかっているのを見かける。
黒い点々はマルハナバチの遺骸だった。
何故こんなにもたくさんのマルハナバチが花の香満ちる木の根元に死んでいるのかと不思議に思っていた。
調べてみると、どうやら餓死らしいと言う一説を見つけた。
6月7月に夏菩提樹、冬菩提樹が一斉に開花するとマルハナバチはそこにたっぷりとある花の蜜を吸収しながら彼らのコロニーを急拡張する。
そして花が終わる頃に腹をすかせた幼虫達を山ほど抱えたマルハナバチは菩提樹の蜜の味をしめたばかりに他に蜜があるという事など眼中になく餓死してしまうらしい。
菩提樹の花の蜜に酔い痴れ溺れるのか。。
マルハナバチが他の花に蜜を求めないかというとそんなことはないから、菩提樹のない所では適当な植物から蜜を集めているはずである。我が家の植物にもマルハナバチは通ってくる。
つまり菩提樹の香に酔い痴れて他の香に気付かぬ蜂達がいると言う話。餓死しようとも菩提樹麻薬に溺れて離れられない蜂たちがいるという話だ。
菩提樹の木の下で呆けたように突っ立っている私は花殻の絨毯の上で死んでいるマルハナバチが少しだけうらやましくもあった。

PS:
写真のなかにマルハナバチと菩提樹との関係を求めた方へ。。。
これは
苧環とギボウシの葉です。