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散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

音楽

2007-01-26 06:45:39 | 思考錯誤
Neersen城という小さな城でコンサートがあった。
顔見知りのピアニストだったが、何を演奏するのやらもわからないまま、友人に誘われてでかけた。
1263年にたてられたこの城は19世紀は紡績工場として使われ、1859年に火災を出し大きく破損した。第2次世界大戦後に一時アメリカ軍が占拠した時期を経て、その後ドイツ赤十字が白を引き受け、1970年に街Willichが買い取って市庁舎としての使用目的のために1973年に大改修されたということだ。
Willichは企業誘致で成功し、財政の豊かな街らしい。

さて、コンサートはというと実に興味深かった。
実は彼のピアノの音は、私の好きなタイプとは違う。
とてもうまい人だとは思うが私のほしい聞きたい音とは違うので仕方ない。
私はバッハが好きで良く聞くのだけれども、私の持っているバッハのイメージとは別のバッハが現われて驚いた。頭の中で用意していた型紙に全く合わなかったのは
私の単なる好みであって、彼の演奏がピッタリ来る人も沢山いる。
そのズレ(私一人感じている勝手なズレなんだけれど、素人の勝手な言い分って奴だ。)が面白いものだなともおもう。

以前Krystian Zimermanのコンサートを2度ほど聴いた事があって、2度目のコンサートはショパンだった。それは今まで私の聞いた事のあるショパンとは違っていたのでひどく驚いた経験がある。といっても私がショパンを良く聞いているわけではなく、むしろ避けて通っていたので何も言えないのだけれど、つまり私でもショパンを聴きとおせたと言うことだ。彼の指揮、演奏のショパンのピアノコンチェルト1番、2番はちょっと聴いてみたけれど、気に入りそうだ。近いうちに手に入れようと思っている。
今までに色々なピアノコンサートを聴いたけれど、Krystian Zimermanのピアノは好きだ。

兎に角、演奏者によってこんなにも音楽が変わるものかと毎回驚き、そしてそれも楽しみだ。



今回の演目
Johann S. Bach /Toccata D-Dur BWV 912
Robert Schumann /Davidbuendlertaenye op.6
Ludwig v. Beethoven /Fantasie op.77
Claude Dubussy /Poue le Piano


この冬、今まで一番寒い夜の空は星がくっきり見えて、吐く白い息が星を隠すほどだった。
今までの温い空気の中で芽が膨らんできていた植物がかなり痛手を受けたのでは無いかと心配だ。