
目に前が ふわっ と明るくなった。
視線を40度上げるとアカシアの木に
クリイム色の花がびっしり咲いている。
足元は無数のその小さな花が
一面に縫い取られた敷物のようで、
明るいのは花の所為だ。
クリイム色を背景に チコリの花が咲いている。
少し紫がかった空色の花は緑の中では
透き通るような不思議な色合いで、その薄青い花が
本当に見えたものか、気のせいだったのかと
立ち止まり振り返らせる。
夕暮れの空色がクリイム色に心憎いアクセントとなって
絵を引き締めていた。
◆緑-クリイム色-うす青紫、紫がかった薄青あるいは夕暮れの空色
花満開のラベンダーの茂みに11匹のモンシロチョウが
群がって踊っていた。
12匹だったかもしれない。
その間でリズムを奏でるのは
こげ茶の背中のマルハナバチだ。
◆紫-灰緑-白-焦げ茶
その上を歩くとプチプチっと後がする。
ドイツ菩提樹の種子はあまりの暑さに
早々に枝を離れて
地面に積もっているのだ。
妖精の羽のようなひらひらと言う感じの羽を持って、
その間から丸い種子は細い線でぶる下がっている。
プチプチプチプチ。。。。
プチプチプチプチっ。。。。
◆薄茶色からクリイム色
しばらく行くと
音が変化するのに気がついた。
今度はパチパチパチパチ。。。パチパチ。。だ。
しゃがんでみると
やはりこの珍しい快晴続きで
水不足の憂き目にあったらしいドンクリの実が
成長しきれずに落ちてしまっている。
直径5ミリほどの未熟な実が5,6個かたまっている細い枝が
沢山落ちているのだ。
◆薄茶色
空は青空、
もくもくと白い雲。
次々に生まれる形。
金魚-ライオン-カンガルー-ドラゴン-ペンギン。。。。
◆青-純白