ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

何をやっても音は変わるけど・・・。

2011-11-29 22:24:24 | オ-ディオ
何をやっても音が変わってしまいます。
基本的な音を変えないで音が良くなったらよいのにと思いますが、
はたして音が良くなるとはどういうことなんでしょう。

SNが下がって埋もれていた音が浮かび上がる。これは確かに音の傾向は変わりませんよね。
では、解像度が上がって楽器の定位が明確になり、低域も音階が明瞭になり意図した音楽に近づいた。
これも、音色が変わった事は無いので良かったのかもしれませんが・・・。

何が言いたいのかと申しますと、テレビを接続しているコンセントがうまってしまって、
もう一つコンセントが必要になり仕方なくコンセントをオーディオグレードの物と交換しました。
アクセサリーのたぐいはもううんざりなので高価なものなど勿論使うつもりも無く、

何でもよかったのですがCSEのCONⅡが半額でしたので、プレートも付いているしこれにしました。
せっかくなので、今アナログ関連のタップを接続しているコンセントに変えてCONⅡを使い、
新たに交換するものは以前から使用していたクライオテクノロジーの物に交換しました。

これにはアナログ関連のみJ1プロジェクトのタップを介して接続してありますから、
CD再生に影響するのはプリアンプのみです。
しかしながら音はガラッと変わってしまいました。
まだ、3日目なのでこれから変化してくるものだと思っていますが、

何しろ解像度があがり、定位が明確になり空間の見通しが良くなってゾクッとするほどリアルになりました。
これを聞いていると良くなった事ばかりのようですが、
これがオーディオの難しさでボーカルがリアルすぎてしっとりした表現のものは味気がなくなりました。

先日購入してお気に入りの井筒香奈江さんのCDも口の動きがわかるほど
(少し大げさかもしれませんが)明瞭になり、しかも声自体が変わってしまいました。

以前はどちらかと言うとボーカルの口も大まかで姿が見えるような事も無い代わりに、
非常にしとやかで心に染み入るような歌声でしたが、今はハッキリ歌っている姿が見え、
口元もハッキリ解り空間も気味悪いほどに表現されるようになりましたが、声がいけません。
少しハスキーになり潤いが無くなってしまいました。

ただ、どちらが本当かは私には判断が付きませんが、
どちらが良かったと言えば交換前の方が心に染み入るような歌声でしたので
好みとしては以前のほうが良かったですね。

エージングでかなり刺々しい表現は無くなると思いますが、潤いまでは戻らないような気がします。
じゃあ、元に戻すかというと解りません。暫くこのままで落ち着くまで行こうと思います。
プリアンプのコンセントを変えただけでこんなに音が変わってしまうのですから、こんな事は出来ればやりたくないですね。

山下達郎コンサート(鳴門市文化会館)

2011-11-23 23:38:39 | イベント
山下達郎コンサート 場所は徳島県鳴門市文化会館
客席数1400席あまり立ち見席を入れて1550人 総立ちのコンサートでした。
特にこんなにこじんまりした会場ですから、生歌には最適でした。
上様の仰るとおり音も良かったですよ!生歌からマイクに移行するのですが、
どのようにコンソールを操作するのでしょうね?
シームレスな歌声が何の継ぎ目も無く続いて会場いっぱいに広がってゆきます。

観客の平均年齢は40歳台半ばでしょうね。
それよりまして達郎さんは来年還暦。
とてもそんな歳など微塵も感じさせないパワフルなコンサートでした。

徳島は初めてだとのことで、達郎のコンサートに始めて参加の人がかなり多いことに驚きました。
カミさんも初めてなので納得です。
わたしも久しぶりの歌声に鳥肌立ちでした。

達郎さんも暫くコンサートツアーから遠ざかっておりましたので、
3年前に再開した時は思うように声が出なかったようで
やっと、体調も戻って30代半ばの声が戻ってきたとの事です。
高域がもう少し伸びれば・・・。と贅沢な思がチラッと過りましたが、
そこは達郎さんの熱い思いと年齢を積み重ねた説得力のある歌声で吹っ飛びました。
やっぱり誰も真似の出来ない唯一無二の歌声です。

そのうえに今年は特別な思いがアーティストの方々にはありますから、
本当にこんなに120%で突っ走って大丈夫?
まだツアーが始まって6本目なのにとこちら側が心配するくらいのステージでした。
普段のFM放送のかたりとは違う熱い達郎さんが居て、皆に勇気や元気と癒しを与えてもらって
本当に有難うと言いたい気持ちでいっぱいになりました。

公私共に厳しい日々が続いています。決して私だけではなく誰もが多かれ少なかれ困難に直面していると思います。
そんな時こそアーティストの本気が体中から迸るステージを観た幸福は何物にも変えがたい時間でした。

コンサートもピンからキリまでで、暫く嫌な思いが多かったので敬遠しておりました。
学生の頃、新宿のピットイン(昼間の公演)やタローで若いアーティストの思いのこもった熱いライブを観てきました。
それが、(皆とは言わないけれど)有名になると熱い思いは何処に忘れてきたのか、
手を抜いた演奏や実験まがいの事を始める人が多かったですね。

特に外タレのステージなど完全に日本人を馬鹿にしているような演奏でした。
最近はその様なことも少なくなってきているようですが・・・。
こんな演奏を聴かせられるのなら、CDの方がずっとましでした。
本当につい最近まで思っておりました。

しかし、そんな思いをこのコンサートは吹っ飛ばしてくれました。
また、せこせこと足を運ぼうと思っています。
有難うございました。

失礼しました!

2011-11-23 08:06:47 | イベント
いやぁ~!失礼しました。オーディオ雑誌もほとんど読まなくなって久しいですし、JAZZといえばジャズ批評しか見ていませんので
情報としては恥ずかしいかぎりですね。

何かと言うとティートックレコードの話です。ORGANIST が今まで聴いたことないような音でびっくりしてしまいまして、何の下調べもしないでブログをアップしてしまいました。お恥ずかしい!

その上に、先日大阪ハイエンドオーディオショウで販売されていらした若い方が、実は代表の金野貴明氏本人であったようです。
2ちゃんねるで「金髪の若いにいちゃんがCD販売をしているなんて、レベルが落ちた証拠だ」と言うようなことを書かれていましたが、今、ホームページで見ると確かに販売されていた方はご本人だと思います。

代表自ら販売されていらっしゃったのなら、もっと色々な事を聞けたのにと後悔しております。しかしながら、私自身もこんなお若い方が代表で、もし先に下調べをしていたらこんなに素直に感想をアップ出来ただろうか?と思いました。へたをすると買わずに無視したかも知れませんね。

ホームページの中で気になることを仰っておりましたので報告させて頂きます。ブログにも書きましたがCDR-Ⅱの音があまりにも素晴らしかったので、HQCDの評価を低くしてしまった感がありますが、実際に自宅のシステムで聴いておりませんので本来ならば比較はしないほうが良かったですね。何故ならば、ティートックレコードではHQCDの優位性を押しているようなので、製作者の意に反しているようで少し後ろめたい気がしています。

それと、誰もが感じることだと思いますが、ドラムのアタックが少し弱い感じがします。これも、今野氏が説明しておりますので私もその通りだと思うのですが、歪が少なくなると少し力感が後退したように感じられます。その結果ある種の迫力や雰囲気が弱くなりパッと聞いた感じでは物足りないと感じると思います。

もっと、レベルの高いシステムや感性があればまた違う感想になるのかも知れませんが、現時点では私も同意見ですね。
あと、ハイレゾ音源も発売されておりますが、拙宅のシステムはハイレゾには対応しておりませんので何とも言えません。
しかしながら、通常の44.1KHZでこんな再生ができるのであれば、必要無いと思う反面ハイレゾならもっと凄いのだろうと想像すると
システム自体も考える必要があるのかも知れませんね。

ハイエンドオーディオショウの収穫その2

2011-11-22 23:12:17 | オ-ディオ
井筒香奈江さんのCDに引き続き今度はこのCDです。

そうです、ORGANIST Kankawa です。
これも、発売されてから大分たちますので、タイムリーな話題ではありませんが、
私的には非常に驚きましたのでブログにアップしました。

このCDが発売されたことは知っていたのですが、まずオルガンのジャズはほとんど聴きませんので、録音の良さそうなCDであることは解っておりましたが、触手が動きませんでした。

丁度ハイエンドショウの会場で販売されていましたから、その場で聴く事が出来たのが購入の大きな要因です。
録音の良いことを打ち出したCDは演奏の方がいまいちの場合が多く、購入しても結局あまり聴かない事の方が多いからです。

しかしながら、このCDは違っておりました。兎に角、演奏が凄かったのです。
最初にMASTER CDR-Ⅱαを聴きましたので、通常のHQCD盤を聴きましたがスピード感、
音の立ち上がりが雲泥の差でHQCDの方はかったるくて聴けません。

そんな思いで購入したCDですが、仕事や何やらで
やっと日曜日の夕方仕事から帰ってお隣さんのいないことを確認した上で、少し大きめな音量でスタートしました。
ハイエンドショウの時のヘッドフォンでの印象では、物凄い立ち上がりのハイスピード再生でありましたので、
プレイボタンを押してから身構えておりました。1曲目のPrologueが始まりましたが、? と言う感じで拍子抜けしました。

剃刀で切ったような切り口の鋭い音がぶっ飛んで来るのかと思いましたが、想像とは全く逆で、柔らかな風のような低音が床を伝わってズーンと迫ってきました。このように柔らかでそれでいて存在感のある低音は今迄聴いたことがありません。

床からはしっかりと振動が伝わってきます。このようにエネルギーのある低音は今までなら部屋の飽和状態を超えておりますので
少なからずブーミングが起こっても仕方ないのですが、不思議にスーッと身体をすり抜けていくような低音です。こんな感覚も初めてでした。

これだけハイスピードな音なのにエッジの立った感じは微塵もありません。それだけ自然でライブの感じに極めて近い感覚です。
よく、「録音現場の空間をそのまま切り取った」と言うような表現をされることが多いのですが、その様なうたい文句のCDでも
実際、聴いてみるとそうでもない事の方が多かったのですが、今回のこのCD(CDR-Ⅱ)は今迄の物とは別格でレベルが違いすぎます。9800円と高価ですが、この音を聴かされると誰もが納得させられると思います。

曲が進むにつれこの感覚が大きくなっていくのが解ります。言い古された表現ですが「まるで録音現場に居る様な錯覚に襲われます」
普段、最新のヨーロッパ録音を聴いておりますので、その延長線上の音だと思っておりましたが、全く別のジャンルの録音だと思います。PCM録音のかっちりとした滲みなど無縁の張り詰めた録音とは違って、生そのもののに聴こえるような録音です。
DSD録音の為と思われますが、録音された情報量が段違いです。いくら録音が良いCDでもこのように奥行き感の良く再現されたものは無いと思います。空間にぎっしりと情報が詰め込まれている感じで通常のCDはこれに比べると隙間だらけに思えるほどです。

聴きこめば聴き込むほどにこの録音の凄さが肌をもって解ってきます。一人で聴いていると「誰かにこの音を聴いて欲しい」と言う思いが込み上げてきて、思わずRAYさんに電話しようと真剣に思ったほどでした。私的にはオーディオCDに於いて本年のナンバーワンだと思います。通常のHQCDを自宅のシステムで聴いておりませんのでどれほどの差があるのかは明確ではありませんが、出来ればこのMASTER CDR-Ⅱαを聴いて欲しいとおもいます。

PS DSDマスターからダイレクトカッティングされたアナログレコード4枚組、39800円も気にはなりますが・・・。

ハイエンドオーディオショウの収穫

2011-11-21 21:38:40 | オ-ディオ
いささか、日記が遅れてしまってタイムリーな話ではありませんが、
やっと、報告できる状態になりました。

昨日の日曜日は本来ならば台風で延期になったドリカムのコンサートでしたが
これも、いよいよ縁がないのか、ファミリーセールの販売で出勤しておりました。

それで、カミさんと上の娘の2人が行って来ました。カミさんは興奮状態で
「よかった!よかった!の連発で吉田美和さんから凄く元気をもらったよ。」
とのことでした。上の娘はあまりしゃべる方ではなく、コンサートの話題も話さなかったので
良くなかったのかと思いましたが、自分の部屋で夜遅くまでドリカムのCDをかけて口ずさんでいましたからまんざらでもなかったようです。

今朝のめざましテレビでコンサートの様子が映っておりましたが、
やはりこんな映像を見せられると行けなかった事が残念で成りませんね。

関係ない話が長々と続きましたのでここらへんで本題に移ります。
先ずは井筒香奈江さんの[時のまにまに]です。


メースのデモで三浦孝仁氏が最後にかけたCDです。結構よかったので帰ってから直ぐにポチリました。
井筒香奈江さんと聞いて直ぐには解らなかったのですが、レイドバックのボーカルの方でした。

当然ながらLittle Wingも知っているしCDも持っておりましたがすっかり忘れておりました。
三浦氏がかけたのは(Wの悲劇)からWomanを選曲されました。「ひとりで部屋を暗くして聴いています」とは
(三浦氏も結構おたくっぽいですね。)以外でした。

しかしながら、このWomanのみならず収録されている曲すべてが名曲で、本当にひとりで聴いていると
歌声が心に染み渡って来るのがわかります。
最近、少し心に余裕が無くなっていたので、より以上に心に響いたのかもしれません。
こんなにもシンプルな歌声とギターだけのCDですが、
人を感動させるのは理屈や仕掛けではないことが解りますね。
ただ、本物の歌手でないとこのようにはいかないような気がしますが・・・。


今年はどうにか参加してきました。

2011-11-13 21:44:30 | オ-ディオ
12、13日とハイエンドオーディオショウとオーディオセッションに参加してきました。
12日は残っている仕事がありましたので昼過ぎからハイエンドショウに行って来ましたが、
あまり目的の無い視察もいまいち力が入りませんね。

途中、HYさんモモンガさんとお会いしました。
夕方からの懇親会は参加できずに失礼しました。
しかしながら昨年は全く余裕と言うものがなかった為に
ハイエンドオーディオショウのことすら忘れており、
気付いた時は1週間も過ぎておりました。

その後、アブサートロンでRAYさんとご一緒になり、暫く一緒に回っておりました。
いま使用しておられるマッキンのパワーアンプがやはり不安定のようで、
次の候補を探されていらっしゃいました。
さすがRAYさんです。ボルダーは良い選択だとおもいました。
力強くドライブ能力も高いアンプですから
無理なくエクスクルーシブを鳴らしきれると思います。
こんなに良いアンプなのにあまり人気が無いのですよね。

ボルダーのブースでRAYさんと話してアブサートロンの伊藤さんにいろいろ伺おうと思っていたのですが
評論家の柳沢功力氏が伊藤さんをたずねて来られたので、RAYさんとふたりで次のブースに移動しました。

メースで上様とお会いして話し込んでしまいましたので、
RAYさんとはそこで離れてしまい申し訳ありませんでした。

また、いろいろ上様からキソアコースティックの原さんのことや、
新しくでるShizukaブランドのCDスタビライザーことなどを聞いて上様ともお別れしました。
後で、三浦孝仁さんがメースのでもでHB-1を使うのでまたお手伝いのようです。

メースのデモの会場でmoukutsuさんともご挨拶が出来ました。みなさん熱心でいらっしゃいます。
昨日はその後会社で残りの仕事をして帰宅しました。

今日は早めにオーディオセッションの会場に行って、それからハイエンドショウの会場に戻り
太陽インターナショナルのブースで傅さんのお話を聞く予定でしたが、
オーディオセッションの会場があまりにも面白くて、結局ずっと南船場の会場におりました。

まず、5階から順番に降りてこようとエレベーターに乗りましていざ5階に行きましたが
いきなりそこで足が止まってしまいました。高島電気サービスのブースでNmodeの布村さんがデモをやっておられました。
これでは素通りができません。いちばん前の端の席が空いておりましたので早速着席してデモを拝見しておりました。


さすが、布村さんトークも全開でカリッカリの尖ったサウンドも絶好調であっという間に時間が過ぎてゆきました。
何故というかやっぱりと言うか吉田苑のサウンドとかぶるのは致し方ありませんね。
しかしそこは布村さんのキャラクターで聴衆をグイグイ引っ張っておりました。
あの迫力のあるお顔とトークはとてもオーディオ業界の方とは思えません。(こんなことを思うのは私だけ?)

次にキソアコースティックの文字が目に付いて脚が止まったのがスペックのブースでした。
恥ずかしい話ですが最近はオーディオ誌なども全く見ないものですから、
あたらしい動きに疎いものですのでスペックという会社も初めてでした。

オリジナルのデジタルアンプのデモをHB-1を使って聴かせておりました。
なかなか癖の無いアンプで素直な音がHB-1から流れており好感が持てます。
聞くところによると、キソアコースティックの原さんがスペックのアンプを気に入って
使用されていらっしゃるそうで、その縁でHB-1をデモで使っていらっしゃるとの事です。

それと、Shizukaブランドの販売もされており、少なからずキソアコースティックと関係があるようです。
今回のブースのセッティングも原さん自身が昨日来られてアドバイスをされたようです。

お昼を過ぎたので2階まで降りてくるとビクターのプロジェクターのデモの整理券を配っておりました。
1時からのようでしたので、整理券をもらってソニーのブースに行くとこちらもプロジェクターの
整理券を配っており、1時からは満席で3時からとのことでした。

ハイエンドショウの方も気にはなっておりましたが、
新しいプロジェクターが2台も見れると言う誘惑には勝てませんでした。
結局1時、3時とプロジェクターもデモに参加しました。

まず、ビクターから新しい4K仕様のプロジェクターを見ましたが、
普段見ておりませんので、あまり違いがわかりません。解像度の違いなども解りますが
ほんの少しの違いで、わたしなど2Kで十分のようです。しかし、他の方々はその違いが大きいのでしょうね。

次に3時からソニーのブースに向かいました。5分前でしたので席も空いておりませんでしたが
ビクターの時は前の方の頭が邪魔でしたので、いちばん前の席が一つ空いておりましたので
迷わずその席に・・・。

不思議なものですね、その席の横に座っていらっしゃったのはMt.T2さんでした。
偶然といえ凄いですね。昨日、Mt.T2さんとはお会いできずに心残りでしたが
今日こんなところでお会いできるとはラッキーでした。

ソニーのデモが終わりMt.T2さんにいろいろ教えて頂きました。ビクターとソニーの違いや
先日見せて頂いたプロジェクターも綺麗でしたが今日のものは全く格が違う映像だったようです。
私から見ればそんなに大きく違うように思えなかったのですが、
やはり普段使用されていらっしゃる方は違いがわかるのでしょうね。

昨日のビクターのプロジェクターでも4Kにアップコンバートされた映像の方は2Kに比べて
解像度は上がっているが色数が減っていると言うことらしいです。
わたしには全く解りませんでした。やはり、マニアのかたの見方は違いますね。

Mt.T2さんは今日も昨日とは違ったメンバーの懇親会がおありとの事でその場でお別れしました。
私はと言うと昨日に引き続き会社に戻り残った仕事を済ませて帰宅しました。

参加すら考えなかった昨年とは違って、参加できただけでも良かった今年のオーディオフェアーでした。
番外編ですが、オンキョーのブースでこんなスピーカーのデモをやっておりました。
ここでもHB-1の影響を目の当たりにした思いでした。

弓張 美季 FRANZ LISZT

2011-11-06 21:03:12 | オ-ディオ


先日のイベントの際に弓張美季さんのアルバムを購入しました。
FRANZT LISZT SONETTO DEL RETRARCA NOS.47.104.123
使用ピアノ NEW YORK STEINWAY CD-135(1925)

全3曲からなる「ペトラルカのソネット」は、リストの「巡礼の年第2年」に含まれるものである。
リストがイタリアで過ごした1837年の夏から1839年の秋までに接したイタリア・ルネッサンスの巨匠達の芸術は、彼に多大な感銘を与えた。そして、その感銘を音楽作品として結晶させたのが、「巡礼の年第2年」である。
以上CDより抜粋。

録音は東灘区民センター うはらホール 2000年 8月 とある。
先日の灘区民ホールとは近いが別のホールのようです。
ピアノは先日と同じもの NEW YORK STEINWAY CD-135が使われています。

最初に音が出た瞬間は鮮度感がなく平坦な音場で面白くないCDではありませんか。
普段、ヨーロピアンジャズの尖った音楽ばかり聴いているものですから、
何とだれた録音で緊張感の無いものと思われました。

しかしながら聴き込んでいくうちにピアノの音色が先日聴いたホールの音と寸分違わないことに気付きました。
何も手を加えていないのか、響きが自然でとても好感がもてる録音ではありませんか。
完全なホールトーンでかなりオフな録音の為に最初は違和感がありました。
その上に、どうもステレオ録音では無い様な感じがします。2000年8月の録音でモノラルなど考えられませんが
何度聴き直してもステレオ感がありません。この件に関しては次回何処かのお宅で検証したいと思っています。
それに、他のお宅でどのように鳴るか興味津々で今から楽しみであります。

小生の数少ないクラシック体験ではありますが、このようにピアノの響きが
生で聴いた音と寸分違わずCDで聴けたことは初めてです。

非常に計算された録音なのか、それとも簡単な機材ゆえの偶然の産物かは解りませんが
兎に角、オーディオ・録音に対する考え方や接し方が解らなくなりました。

何方か詳しい方のお宅で是非検証してみたいものです。

イベントその2

2011-11-05 15:03:19 | イベント
磻田耕治 アートヴィンテージ スタインウェイを語る With 弓張美季 その2です。

磻田耕治さんのスタインウェイに懸ける熱い思いをもう少し・・・。
何しろ公演のことですから、メモを取るのが苦手な小生ですから
、間違いがあると思いますが悪しからず。お許しくださいね!。
講演から印象に残った事を綴ってみました。

まず、アメリカにはまだまだ再生できるスタインウェイが数多く残っているそうです。
何故ならアメリカという国は戦争しようとすると自国ではやらず
他の国に行って戦争をするので、自国の被害がほとんど無かった。
尚且つ、ヨーロッパのお金持ちを危ないからとアメリカに呼び寄せるものだから、
貴重品も持参でくるので世界中から素晴らしいものがアメリカに集まってきたと言うことです。
これは、磻田さんの弁です。
面白い考えだと変に納得してしまいました。

スタインウェイとの関わりの発端は戦後の進駐軍からの
5台のピアノのリビルトを依頼されたことに始まったそうです。
その時にお父様は「何で戦争相手の頼まれごとをやらなければいけないのか?」
と一度は断ったようですが再三の高官からの依頼もあり、
現実的ですが残った資材を貰えるかも知れないと思ったことも
仕事を引き受けた理由になったようです。
何だかこんなこともおしゃべりになる磻田さんてなんて正直な方なんでしょうね。
磻田さんの気質はそう言ったお父様のものを受け継がれていらっしゃるようで
兎に角、爆弾発言も多いようです。(弓張美季さん談)
資材の調達のスピードや豊富さがアメリカという国の凄さを認識させられ
ニューヨークスタインウェイに魅了されていく大きな要因になったようです。

神戸・淡路大震災の時に磻田さんのところも大きな被害を受けられたようです。
ショウルームのスタインウェイの4台の脚が壊れたそうですが
そのことをニューヨークスタインウェイ本社に連絡すると、
直ぐに修理用の脚が送られてきたそうです。それも無償で・・・。

そのように、熱い信頼関係を築いているニューヨークスタインウェイにも、
もう二度と行こうとは思わないそうです。
昨今のハイテク技術で製造されたスタインウェイは見るに忍びないようです。
ピアノは芸術品だと位置付けていらっしゃる磻田さんにとっては、
1商品と化しているスタインウェイは同じピアノでも別物だと言うことですね。

小生あまりピアノのや楽器、ましてやその演奏には全く詳しくないので、
磻田さんの仰ることの本質を理解出来ていないかも知れませんが
本来のピアノの音と言うのは1番目の音が空間に広がって
2番目の音がそれと重なって響きあうものだと言うことです。
重なり合って響きあうハーモニーを直ぐにべダルを踏んで消してしまうような
演奏が特に多くなってきていることにも納得がいっていないそうです。

何かオーディオに通じるものがあると思いませんか?
ただ、ジェフ・ローランドさんのお話では「音と音の間の音を聴いて欲しい」
一見相反するように思われがちですが、よくよく考えると同じ意味ではないかと思えてきました。

音の消え際の美しさと次の音が放たれるまでの空間の気配を感じ採って欲しいと言うことだと思います。
この響きに一生を懸けてこられた磻田さんのお話は重く説得力がありました。

それに、CDがお嫌いだとか!「CDは点で表現するがレコードは線で表現している。
点は線にくらべて根本的に情報が欠落している」と何処かで聞いたことがあるような表現をされておりました。
アナログ人間の典型のような方でこれも思った通りの印象のまんまですね。嬉しくなりました。
お年を召すごとに頑固になられるのはあたりまえで、それに逆らっちゃダメですよ!
変に物分りの良い老人は元気が足りないように思えてきます。
いつまでもお元気でこの素晴らしいスタインウェイを見守ってあげて欲しいものです。

ばん田耕治 アートヴィンテージスタインウェイを語る With 弓張美季

2011-11-03 20:16:03 | イベント
ひょんなことからこのイベントを知ったのが1日の夕刻で、翌日すぐに申し込みをしました。
きっかけと言うのが不思議なもので、新規の得意先に伺って社長さんとお話をしているうちに、ピアニストの弓張美季さんをよくご存知だということで、クラシックに強くない私にとって始めての名前だったので、詳しい経歴などのお話を聞いている時にパソコンでyouTubeの演奏を観たり、ホームページの検索をしているうちに11月3日灘区民ホールのイベントが目に留まったのでした。

弓張美季さんの演奏も勿論興味深かったのですが、其れより増してアートヴィンテージ・スタインウェイという響きがオーマニの琴線を震わしました。
日本ピアノサービスの磻田耕治さんが語り、ノンフィクション作家であり夙川学院教授の後藤正治氏が聞き手になり、弓張美季さんが演奏するという何と魅力的なイベントでした。

その夜にカミさんの予定が無いことを確認して2人で出かけていきました。灘区民ホールという名前も聴いたことがなかったのですが
地図で確かめるとこれも私の営業区域内で先日も近くを何度も歩いておりました。本当に不思議なものです。

13時30分会場、14時開演ということもあり少し早めに家を出発して、171号線から山手幹線を通るルートでいきました。山手幹線も171号線と繋がって両サイドには真新しい邸宅が立ち並び、いっそう雰囲気が盛り上がってくる感じです。

予定より早く着きそうなので、カミさんがフロイン堂の食パンを買うとかで岡本駅の狭い道を進んで寄り道をしました。いつも予約のみでしか買えなかったのですが、今日は偶然にも1本買えたようで幸先の良いスタートが切れました。こんな日はとてもスムーズに1日が過ごせます。

しかしながら、灘区民ホールについて駐車場を探しておりましたが、どこも満車で周辺を2周ほどしましたが見つかりません。少し離れても仕方ないと思い進んでおりましたが偶然にも1台出て行く車があり止めることが出来ました。やはり今日は順調に物事が運びます。

ホール玄関を入り奥のエレベーターで5階に上がりますと20~30人の方が開場を待っておりました。受付を済まして入り口の間に見事なピアノが置かれておりましたので、写真撮影の許可をもらって撮影したのがこの写真です。





1924年製造のニューヨークスタインウェイ Model-A3

そうしているうちに13時30分の開場の時間になりました。
ドアが開けられ中には3台のピアノが設置してありました。中央に黒塗りのコンサートピアノが置かれ、両脇には美しい彩りの猫足のピアノが2台控えておりました。


まず、左のピアノは1922年製造のルイ16世モデル(Model-O)





中央にはこの日のメインピアノである1925年製 NEW YORK STEINWAY CD-135です。


右端のものは1951年製のルイ15世モデル NEW YORK STEINWAY Model-Mです。

どれも素晴らしい状態のものばかりでした。
今回のイベントは公演中と演奏中以外は写真撮影がOKということもあり思う存分撮影ができました。

出演者の紹介が終わり中央に置かれた CD-135での弓張美季さんの演奏から始まりました。
曲目はシューベルト作曲 ウィーンの夜会 リスト変曲だったと思います。
後藤先生の優しいさのあふれたしかも巧妙な語り口でお二人の対談はスタートしました。磻田さんの半生を紐解きながらニューヨークスタインウェイに魅了されたいきさつなど、少しご不自由なお体ではありますが、スタインウェイに捧げられた並々ならず熱い情熱がヒシヒシと伝わってくるお話でした。

途中、休憩を挟み後半は両サイドのピアノの演奏がありましたが、あまりの磻田さんの話が熱くなりすぎまして、美季さんがピアノにすわりスタンバイが出来たことも解らないぐらいの熱弁でした。
左側の1922年製ルイ16世モデルでショパンのワルツを、右側の1951年製ルイ15世モデルではトロイメライを演奏して頂きましたが、中央のCD-135とは全く違った音色で少し軽めの美しい音色でした。これではコンサートは無理でしょうね。ホームユースというところでしょうか。でもこのように美しいピアノがあるお宅というのは想像するだけでも幸せな感じがしてくるものです。

最後に磻田さんのリクエストにお答えする感じでショパンのノクターンで演奏が終わりました。
とても心に浸り入るような演奏がCD-135という名器の音色と相俟って至福のひと時を味わうことが出来ました。
久々に鳥肌の立つ思いを体験できた貴重な1日となりました。

磻田さんのお話とは、現代のイージーな物作りへの危険信号を唱える意味合いで、過去の素晴らしい職人が選び抜かれた材料を時間をかけて熟成し、手間隙を惜しまずに製作されたピアノたちへの尊敬を伝えておきたかったのだろうと思います。

特に1920年代に生産されたNEW YORK STEINWAYはどれもが素晴らしい出来栄えであったそうです。
それから1970年までに生産せれたものは、いくら時が経ってもピアノ本来の力があり再生できると言うことです。
残念ながらそれ以降に生産されたものは製品自体の力が無いようです。

化学薬品を使用してハイテクで量産されたものは、見かけの綺麗さと測定数値は優れていても、
肝心の音色が全くダメだと言うことです。

特に昨今は世の中がグローバル化さえて、どこのメーカーの物も同じような音がして個性がなくなってきているようです。
このことはピアノのみならず他のものでも言えることだと思います。
良くも悪くも世の中が均一化されえいるということだと思います。

公演が終わってこの素晴らしいピアノ達に触れ合うことが出来る機会を与えて頂きました。
腕に覚えのある方々は各々にピアノの鍵盤に触れられて、素晴らしい音色を響かせておらえました。



中にはピアノの柄の帯を御召しになっておられる方もいらっしゃいました。
そのうえに、裾と袂にはピアノの鍵盤をあしらった柄が・・・。
とても粋なイベントでありました。

灘という地域性もあると思いますが、参加された方々の品の良さも弓張美季さんの素晴らしい人脈がおありと拝見いたしました。
私には少し(大変に)場違いな感があったのも事実でした。