ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

BUNJIN HALL

2012-02-29 23:01:40 | よもやま話
BUNJIN HALLに行って来ました。
先日から、アルテックの606が鳴っているというこのですので、早速聴きに行って来ました。

店内はアンティークの小物やら家具やレコードが趣味良く展示されて、とても良い雰囲気を醸し出しています。
メインスピーカーであるJBL D1005の両サイドに606が設置されておりました。

わたしも以前606を鳴らしておりましたので、とても懐かしく感じられます。久々に聴いた606は気のせいかもしれませんがまだ少し硬くこなれていない感じでした。レコードによっては少し歪っぽく本来の感じではなかったのが残念でした。1本はマスターが所有していたものでもう1本はアメリカから取り寄せたとのことです。2本セットで販売されているようでした。
70万円のプライスタグがついていました。ちなみにユニットは604Cでこれもわたしが使用していたものとおなじです。

私が使用していたものはフィックスドエッジで買ってから3ヶ月程はウーファーがピクリともしなくて壊れているのかと思ったほどでした。少しずつですがウーファーが動き出して1年ぐらい経った時にはやっとまともなバランスで歌いだしました。JBLの重い感じではなくアルテック特有のハッと軽い感じがとても好きでした。

特にコンテンポラリーレコードなどは絶品でした。今でもあの「パーン」と張り詰めたスネアドラムの乾いた音は忘れる事ができません。

もうすこし追い込んでゆくといろいろなジャンルに対応出来たのかもしれませんが、何分これを収める広い部屋が確保できずやむなく処分してもらいました。これにしか出ない音は確かにありましたが、そこに留まることが出来なかったのも事実でした。

アンティークを否定する気は毛頭ありませんが、JAZZの進化は凄まじいものがありますし、出来るだけ遅れずに付いて行こうと思います。


暗騒音・もしかしてノイズ?

2012-02-18 01:36:35 | オ-ディオ
先日の試聴会からずっと気になっていたことです。試聴会の折に原さんがポツリと言った言葉です。
その時にはハッキリと理解できませんでしたが、静のCDスタビライザーを聴くにつれてだんだんと思い当たる事が出てきました。

(スタジオ録音における気配というのは無いのでは?)と言う命題です。ライブ録音ならわかりますがスタジオ録音の場合、暗騒音や気配と感じられるものはノイズではないのでしょうか?

静を聴くにあたっての私の個人的な回答です。具体的にフェイキーでのKEIKO とNAOKIの二人の掛け合いにおける阿吽の呼吸を気配として感じられるなら、それはもしかしたら気配ではなくノイズではないだろうかと言うことです。

ノイズフロアがさがって二人の関係がハッキリしてくると二人以外に何も存在しないことが解ります。KEIKOのボーカルとNAOKIのギターがポッと空間に浮かび上がりますが、それ以外は何も見えてこないと言う事です。

私のプアーなシステムのことですから間違いもあるかと思いますが、今の時点ではそう考えるのが妥当だと思います。今度、原さんにお会いしたらもう少し詳しく聞こうと思います。

-静-CDスタビライザー

2012-02-15 19:39:40 | オ-ディオ
先日のオーディオ南海西田辺店の試聴会の時に速攻で購入しました。

まずはフェイキー



冒頭のアクエリアスの出だしからまるで違います。一言でいってノイズフロアがぐっと下がって歌声が際立っています。ギターとの掛け合いも空間の見通しが良く背景から浮かび上がるようです。
次に来るギターのソロですが、これが非常に滑らかに聞こえてきます。
以前は立ち上がりのスピードが早く強烈に感じられたものが実は歪んでいたのではと思えてきた事です。
音の滲みがなくなりあっけないくらいにスムーズなギターが展開されていきます。もちろんスピードは早いのですが、歪みっぽいほうが力強く感じるのはどうなんでしょうか?
次に最近のファイバリットの井筒かなえ 「時のまにまに」です。
先日の壁コンの交換で少しハッキリクッキリしすぎていた歌声ですが、これがなめらかに変わっています。なめらかと言っても決してエッジが丸くなったりツルっとした感じではありません。これも、ピンとが合って歪みがなくなったのでしょうか。

今まで力強く感じることが実は歪んでいたのではと思うと、根本的にオーディオが間違っていたのでしょうか?自信が揺らぐほどにショックでした。

それではこれはどうでしょうか?
amberさん御用達の鐘のCDです。冒頭の鐘がいつまでも空間に響いております。それに鐘との距離が随分と近づいていて感じられます。しかしながら次に続く女性コーラスがシンプルすぎて厚みがなくなっています。温かみもなくなっている感じです。
此処に来てすっかり解らなくなってしまいました。全てが良いとは言えません。何が正しくて何が間違いだかわからなくなったばかりか、基本の音が揺らいできたのは大変な事です。
やはり全てに効くということは有り得ないのでしょうね。
兎に角、もう一度いろいろなCDを最初から聴き直してみます。

静-Shizuka- 試聴会

2012-02-05 22:11:33 | オ-ディオ
今日、オーディオ南海西田辺店で開催しておりましたキソ・アコースティックのアクセサリーブランド 静-Shizuka-の試聴会に参加してきました。
静-Shizuka-ブランドの基本ポリシーは「自然な音場を創造し、感動的な音楽再生を実現する」為のアクセサリーのようです。
すでに制震ボードのNCB4246やハイブリッドインシュレーターのCW14010、スピーカーケーブルのCCL-1などは使用されていたようですが、今回はCD・DVDスタビライザーのSCS-120

ターンテーブルシートのSTS-300

オーディオカーペットのSAC-1016

などの試聴会のようです。

最近、アクセサリー類は全く興味が無かったのですが、昨年のハイエンド・オーディオショウの時に静ブランドのCDインシュレーターが良さそうだと言う事を上様から聞いていましたので、これなら何とか導入出来そうだと思い参加してきました。
近年、非常に電磁波がオーディオ再生に悪影響を与えるということが話題になってきているようですが、この「静」ブランドのアクセサリーもこの電磁波をカーボンマイクロコイル(CMC)やフェライト等をハイブリッド化しコーティング。それによって電磁波を熱エネルギーに変換して消滅し、クリーンな環境を形成できると言う事のようです。
特にこのカーボンマイクロコイル(CMC)の技術が素晴らしいとのことで、現在、オーディオで使用できるのは「静」ブランドのみだということです。

前置きはこれくらいにして、本題に入りたいと思います。まず、目的のCDスタビライザーの試聴からです。ここのところ試聴に使っているORGANISTからです。2曲目Dear Myselfの冒頭ベースが実在感をともなって聴こえてきます。余分な滲みが消えてスッキリ聴こえます。続いてくるスネアドラムが定位がビシッと小気味よくきまり後のギターに続きそしてKANKAWAのオルガンがエモーショナルに空間を埋めて行きます。基本的は音の傾向を変えることなく音の滲みをとり、見通しの良い空間が再現されます。しかもエネルギー感は少しも後退することなく力強さはそのままです。今までにも見通しのよい空間表現を演出するものはありましたが、おしなべてエネルギー感が後退するものが殆どでした。

次にrosset meyer geiner[what happend]です。2曲目Die Sauです。冒頭のベースのソロからシンバル、スネアと続いてゆきますがただでさえ解像度の高いソフトが今まで聴いたことが無いスピードをともなってこちらに飛んできます。続くピアノのクリアーな事と言ったら何と表現したらよいか言葉が見つかりません。「これは凄い!」即、購入を決定。

あっけなく目的が叶ったので拍子抜けしておりましたが、原さんがターンテーブルシートのSTS-300を片手に「これも聴いてみてよ!」と言う感じで薦めてきました。小生ターンテーブルシートが現在使用中のものFTK KH-1が結構良い感じですから興味も無かったのですがこれが大変な代物でした。前回の試聴会のぶっ飛んだシステムからこれまたとんでもない音が聴こえてきました。「こんな音がレコード盤に刻まれていたのか?」信じられない思いでリニアトラックアーム,ターレスのSIMPRICITY
とカートリッジのPC-1のコンビでも微少な信号が音に影響している事をまざまざと見せ付けられました。特に何度も聴いているソニーロリンズのウエイ・アウト・ウエストですがSS-300を使用していないときはこの組み合わせでさえ歪っぽく聴こえてきます。特に敏感なシステムで「これ以上の音は無いんじゃないか!」と前回思ったのですが今回SS-300を使用すると余分な微少振動な無くなりよりピントのズレが無くなってビシッと揺らぎの無い音像が見通しの良い空間の中に広がっていきます。歪っぽさも皆無で生音のような柔らかな音に魅了されました。

しかしながら、このシステムの実力はこんなものではありませんでした。原さん持参の HEIGE LIEN TRIO の SPIRAL CIRCLEのアナログ盤
に続きマンガーユニットから譲り受けたデモ盤の凄さは、まるでマスターを聴いているのかと錯覚するほど録音現場が再現されたかのような音でした。これは、わたしがここで拙い文章力で言葉にしてもどれ程正確に言い表す事ができるか全く自信がありません。兎に角機会があれば是非聴いてみる事を強くお勧めします。こんなにも凄い再生音ですが、尾崎さんに言わせるとほんの僅かアームの調整がずれているとのことでした。アナログのオ奥深さはいかばかりか想像も付きません。

最後にこれを伝えなければ成りません。オーディオカーペットのSAC-1016です。これが想像以上に効果があります。当然に床からの1次反射を改善するものですが、これをはずすとピントが曖昧になって音が散漫して聴こえます。何より音楽の表現力が確実に弱くなり説得力が低下するようです。それともう一つの効果があります。原さんが「ちょっと、これに座ってみなさい!」と自らカーッペットに座られました。私も同様に横に座らせて頂きましたが、何という心地良さでしょう。まるでマイナスイオンに包まれたかのような落ち着いた気分になります。録音現場に持っていくと自ずと皆がカーペットに近寄ってくるそうです。「とても気持ちよく演奏が出来る」と口々に言うそうです。値段はそれなりに高価ですがいつまでもこれに座って音楽を聴けると思うと真剣に欲しいと思いました。もしかしたら病気も良くなるかもしれませんね?

兎に角、非常に内容の濃い充実した試聴会でした。それに、何処までも進化するHB-1の無限の可能性を感じた1日でした。