ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

LYNX L22 サウンドカード

2016-02-08 20:29:10 | オ-ディオ
LYNX L22サウンドカードを使ってオーディオコンピューターを作ってもらって
一ヶ月が過ぎどんなものかと言うことが少し解ってきましたので
 感想を書いてみようと思います。

あくまでも個人的な感想ですから悪しからず。
LYNXのサウンドカードを使おうと思ったきっかけがあります。
ここのところのPCオーディオには目を見張るものがあり。

特にネットワークプレーヤーのSFORZATOは素晴らしいと思います。
個人的にリンのDSはあまり好きになれずどれを聞いても
リンの管理された音が耳に着くからです。
(リンファンの方には申し訳ない)

しかしこの方式にはNASとDAコンバーターが必要になり、DAコンバーターはソウルノートを使えますが
博多の仮住まいに大袈裟なシステムを持ってくる訳にもいかず
それとネットワークプレーヤーの導入となると
費用的にも余裕もありません。
それならばと大佐殿の方式を取り入れようと算段致しました。

確認にいつまでも青年さんのお友達もMさん宅も
LYNXのサウンドカードを使用しておられ
(こちらはマルチチャンネル使用ですから確かDAコンバーターは
オーロラ8を使用されていたように思います。)

丁度M邸に伺う機会がありしっかりLINXの音を確認いたしました。
大佐邸と同じしっかりした音でひ弱なところは微塵もありません。
「もうこれしかない」と思い決定。

サウンドはと言うと全くのプロ用でありますから曖昧なところなど全く
なくあくまでもストレートで色付けはありません。

色付けがないと言うと無機質な音と思いますがそうではありません。
例えるとEMTのレコードプレーヤーのような感じです。

確かにLINXの音はあります。EMTの音が存在するように。
どれを聴いてもその揺るぎない安定感は別格です。まさにプロ仕様です。

しかしこれが最高かというとそうではありません。
EMTのプレーヤーが最高でないのと同じように
これより性能の良いものは多くあると思います。

しかし、そのような音を求めようとすると、
とてつもない金額を投資しないとそれを超えることが出来ません。

100点でないにしろどれを聴いても80点の音が聴けます。
80点と言うと勿論及第点です。
80点を取れる機器はそう多くはないように思います。

私にとっては十分すぎるシステムだと思います。
それに将来に向けてシステムのバージョンアップも
機器の入れ替えに比べてとても簡単に済みます。
M邸のようにマルチのサウンドカードと
プロ用DAコンバーターを導入することも容易です。
非常に楽しみなシステムが出来ました。

一年半振りの更新

2016-02-06 21:04:24 | オ-ディオ
仕事の都合で博多に単身赴任したのが2014年12月でしたので
博多暮らしも1年と2か月になりました。
当然仕事は大変で(未だに大変なのは続いておりますが)
ブログどころではありませんでした。
博多に来て今迄どうにかやってこれたのは
(いつまでも青年さん)の存在が大きかったです。
いつも気軽に声をかけて頂いて本当に助かりました。
改めて感謝、感謝です。
その間には色々な事がありましたが
今からアップするには気が遠くなりますので止めにしておきます。
そのかわりと言ってはなんですが、
ボチボチと更新する過程で振り返りたいと思います。

先ずは現行システムを紹介致します。
プリアンプ  Gamut C2R
パワーアンプ ROKSAN ROK-S1
スピーカー  FOSTEX GX100 吉田苑バージョン+
       hina インシュレーターボード THE BASE mk2
PC オリジナルPC(トラウトマン大佐制作)
       リンクスL22サウンドカード 
電源ケーブル BELDEN 83803 プラグ、インレット共にマリンコ
タップ    アコリバ RTP-4
RCAケーブル 吉田苑 伊吹
スピーカーケーブル 吉田苑 KAP-1SP+静CNC20-200
ディスプレイ ASUS MX-279
以上のラインアップです。


にっきゃんさん宅再訪問

2014-08-16 18:13:39 | オ-ディオ
お盆の15日、この日徳島は阿波踊りの最終日とあって徳島市内は大盛り上がりでしたが、

毎年のように、にっきゃんさんは徳島脱出されていたようでした。

これは、にっきゃんさんのお父様からの伝統のようですね。

お父様もこの阿波踊りの間は避難されていたようでした。

さて今回はお借りしていたAHのDACの返却と久々ににっきゃんさんの音が

変わっている事を聴かせて貰おうと押しかけた次第です。

ブログをアップする前にfacebookに画像をアップしましたが

あやまってその画像を削除してしまい、ブログに掲載できませんでした。

以前と違ったところは、まずセッティングをもう一度追い込んだそうです。

いぜんは、カルダスセッティングをされていましたが、

今回は平行法を採用したとの事です。



これが前回のセッティングです。大きく変わっていないようですが

かなり位置関係を追い込んだそうです。



これも前回の画像ですが、セッティングが少し違っていました。



これは前回の画像ですが、電源ケーブルがカルダスのリファレンスからベルデンに変更してあります。

拙宅では平行法はあまり良い印象がないので、少し疑問視しておりましたが

その心配は1音でたところで吹っ飛んでしまいました。

あの、大きな620Aの完全に存在がきえてそこには広大な音楽空間があるのみでした。

比較的小柄なスピーカーではセッティングでスピーカーの存在が消えることは

あるのですが、このサイズのスピーカーが見事に消え去る体験ははじめてです。

先日、吉田苑でTIDALを聴いた時も完全にスピーカーの存在が消え去って

部屋中に音楽が充満しておりました。

今回はヴィンテージと読んでもいいぐらいの年代のスピーカーでも

このようにセッティングで空間表現が出来る見本を教えられたしだいです。

クロスセッティングも試されたようですが、

平行法に比べて音がきつくなりすぎるようで採用しなかったそうです。

それとケーブル類をスピーカーケーブルを除いて全て

カルダスからベルデンに交換したそうです。

以前はカルダスのケーブルでセッティングもカルダスで

非常に上手くコントロールされた音である意味ALTECの音はしなかった

(あえて出さなかった)のですが、それが私には違和感があり

にっきゃんさんには申し訳なかったのですが「私の思う音とは違って違和感がある」

とはっきり申し上げました。

そこは、親子ほど年がはなれておりますのでお許しを頂いて・・・。

しかし、今回は全く違っておりました。

まず、音に力があり音の芯もハッキリ出ている為に音楽の説得力が段違いでした。

その上驚いたのが、スピーカーの後ろの空間が広大な割りに出てくる音は力があり

ボーカルと楽器の位置関係も明白で、奥から聴こえてくるバスドラの音の

力強さときたら今まで体験した事がないような鳴り方でした。

先日某所で録音が悪いと言われた



ももの凄い存在感のある分厚い音が部屋中に広がりました。

特にピアノの左手の音の厚みと言ったら言いようがないぐらいに迫ってきます。



りゅうとぴあのパイプオルガンの空間表現も広大でその上に上空から降ってくるようなオルガンの

表現も充分に確認できるぐらいに上下左右に浸透していきます。

低域もALTECからこんな重低音は出ないだろうと思わせるぐらいの音がでており

やはり、システムを追い込んでいくとこれ程までの音が再現できると言うことを

改めて確認できたしだいです。



ロドガブのジャパンライブも柔らかいギターが実在感のある空間に

広がっていく様は圧巻でした。

セッティングとケーブルの交換でこれ程までに音楽の表現が何段階も

アップするものかと思い知らされました。

前回のコントロールされている音では、ある程度の表現は再現されるけど、

不自然さが残り音の鮮度感がスポイルされていましたが、

今回では前回違和感がありどうしても私的に納得できなかった項目が

全て払拭されており、その上に体験したことがないような空間表現に

力強く音の芯が表現されてこの上なく新鮮でした。





一際悔しいのが、拙宅ではどうしても抜けきらない音で

欲求不満になりがちなFRIED PREIDのtwo,tooやmusicreamがしっかり鳴っております。

とても悔しくて帰宅して確認しましたが、高域は抜けているものの

中域の充実と力強さが解像度の高さとあいまって上手く表現されている感じです。

これは、拙宅でも頑張らないとにっきゃんさんに大きく水を空けられてしまいますので

オーディオに取り組む姿勢も真剣に取り組まなくては・・・。

先日まで変な音を聴いてオーディオのやる気が失せておりましたが、

今回のにっきゃんさんの音を聴かされてまたふつふつとやる気が沸いてきました。







ケーブルの不思議

2014-08-09 16:33:37 | オ-ディオ
前回の拙宅オフ会から5ヶ月が経ち、その後スピーカーケーブルをベルデンの

ヴィンテージモデルに交換して低域の被りが消え、各楽器の存在が以前にも増して

くっきりと浮かび上がって躍動感も素晴らしいレベルまで引き上げられた感じでした。

ここまできたら欲が出るもので、高域の抜けがもう少しだけ向上すれば、

当面の目標だったものが取り合えず達成されそうな領域がみえてきました。

上様にはこの先まだやれることがあるようで、具体的には聞きませんでしたが

秘策を秘めている感じがムンムンしていました。

しかしながら当面私の方はこの状態で暫く聴きこんで、

次回のヒントを探っていく方向で進んでいくようにしました。

仕事の方も新しい部署に配属がきまり、正直オーディオどころじゃなかったと言うのが現実でした。

かなり聴き込んだと言うのは嘘で、なかなか思うように時間が取れずに

時間があるときに集中して聴いておりました。

そうこうしている間に先日の香川うどんツアーでオーディオに

嫌気がさして暫くお休みしたい衝動にかられて、アンプのスイッチも

1ヶ月ほど入れる事もなく過ごしておりました。

有難い事に小生のようなものでも今後お付き合いをしていただける方が何人かいらっしゃって、

その方々のお話を聞かせていただけるだけでも非常に心強く思った次第です。

やはり、信頼の置ける仲間が数人でも居てくれることが

心の拠り所になることを思い知らされました。

先日のオルフェのサンバさん復帰オフ会で、小生も完全に吹っ切れた感じで

オルフェのサンバさんには感謝しております。

本当に素晴らしい音で音楽が躍動しておりました。

非常にSNのすぐれたハイエンドなサウンドで、拙宅では到底再生できないような

鳴りっぷりに元気を貰った感じです。

またまた、長い前置きになってしまいましたがオーディオの難しさを

また思い知らされたことがありました。

話が冒頭のベルデンのスピーカーケーブルに戻りますが、

正直、交換した直後は中低域が締まった感じが出てきたものの

まだ、力強さがなくて低域と高域を少し圧縮したような感じが残っていました。

そこで「静」のCNC-20-200のケーブルノイズキャンセラーを装着すると

音の芯と力強さは出てきましたもののその感じはまだ残っておりました。

このつまった感じがどの時点で無くなったかはハッキリしないのですが

先日紹介したファンダメンタルの電源ケーブルACC180が引き金になりました。

ACC180の導入はいちばん効果の出るDACのdc1.0に使っておりましたが

どうしても以前のような力強さが少しだけ足りないように感じられましたので

元の純正ケーブルにハッベルのプラグをつけた物に戻しました。

新しい電ケーのACC180はトラポのct1.0に戻して真剣に聴き込んだ結果

スピーカーケーブルのエージングも進んでいた所為もあったと思いますが

高域方向の抜けも申し分なくその上に力強さもスポイルされることも皆無で

太いシンバルの音も健全でパーカッションの輝きもきらびやかに再生されております。

可聴帯域における再生に於いては「ヴィンテージケーブルだから高域の抜けが少し足りない」

ということは全くないどころか充分すぎるほどに再生されているという事です。

今まで思っていたことは小生の大きな間違いであったことが証明されました。

音楽を再生するにあたって可聴帯域で少し違和感がある場合、

その機器がヴィンテージであるとか最新式に機器であるとかは

全く関係のない事柄でそのシステムの持つポテンシャルを

セッティングや使いこなしで充分に引き出してあげることの方が

最重要課題であると今更ながら思い知らされました。

思い返してみると当然と言えば当然で、音楽の再生に於いては

今も昔も変わることがなく、スピーカー自体の構造が何らかの素材で

空気を震わして音にしていると言う根本的なことが変わっていないのですから

ヴィンテージだから霞がかかったような味わいのある音がするとかは全くの嘘で

当時、映画館の隅々まで音が浸透していくように作られた機器で

あいまいな音であるはずがありません。充分に調整されたウエスタンのシステムを聴いても

その音楽の浸透性は半端ではありません。

システム自体音楽が旨く伝わってこないのは、そのシステムの使いこなしが充分でなく

間違った方向に調整されていると言って間違いないように思います。

今一度システム全体を見渡して、要らない物を省いてシンプルに戻して

再構築されることを提案します。


オーディオに於けるコストとは何だろう?

2014-08-08 21:18:50 | オ-ディオ
最近、特にオーディオに対するコストパフォーマンスと言うことが気になって仕方がない。

本来コストパフォーマンスはあって当然なのであるが、

ことオーディオに関しては大きく意見が分かれる状況であるように思う。

最近、ファンダメンタルの電源ケーブルを購入したのですが、10800円でも「ぼったくり」と

書かれているのを見かけるといったいコストパフォーマンスとはどういうことか考えさせられる。

確かに線材だけの価格は数百円かも知れないけれど、それを単純に製品価格と比較するのはどうだろう。

その上にそのケーブルの効果も人それぞれであるし、絶対に安いと感じる人もいれば

全く、見合った価値が見出せない方も居られるとおもうが、それをトータルで考えた時に

そう簡単に良い悪い(コストパフォーマンスが高い、低い)と判断するのは如何なものであろうか?

コスト的には安価なものであるが、トータルの音決めをした時の作業(費用)対効果はいくらかかったのでしょうか?

ハードばかりが持てはやされて、その裏にかかったソフトの価格など無視という国がこの日本ですね。

不思議とこの国はソフトの面にはお金を払う習慣がないのか・・・。

残念ですが何時までたっても3流で振興国から抜け出せない。

当然ながらケーブルにウン百万円も出せる方はそもそもこんな話には乗ってこないし、

当然、コストパフォーマンスなど当てはまる訳でもなく、

兎に角「高いものの方が絶対に良い」と信じ込んでいらっしゃる方が殆んどですから。

しかし問題なのは、こんな決して高価でもないケーブルにまでも

「見た目が悪い、もう少し価格ににあった物」などと平気で言う方がいらっしゃるので、

これも反対の意味で困り者です。この価格で見た目優先とは・・・。

音が良ければケーブルなど目立たない方が宜しいんじゃないでしょうか。

その感覚の方がずっとまともだと思うのですが・・・。

いつもながら、話があらぬ方向に行ってしまって「最近、欲求不満なんでしょうか?」

企業の製品コストというのはそう簡単に計れるものでは無いと言いたいのです。

企業として製品にするには、膨大な数のカット・アンド・トライがなされているということです。

たかが線材でもそうですし、スピーカーユニットや抵抗、コンデンサーやその他の部品にしても、

どれだけの数から選別しているのか計り知れません。

わたしは決してメーカーの人間ではありませんし、メーカーの中にもいろいろな企業がありますので

全てに当てはまるとは言いませんが、それでもメーカーとしては最低限の安定した性能を提供する

使命がありますので、たとえば真空管をヴィンテージの物に変えると信じられないぐらいの

パフォーマンスを発揮するメーカーも事実ありますが、そんな、安定供給出来ないものは

製品としては採用出来ないということです。

また、ユニットにしても、個体差がありますから左右の特性を合わせるために

これまた膨大な中からの選別がされています。

「ただただユニットの価格がこれだけだから製品の価格はこれくらいがが妥当である」とは

単純に比較が出来ないのはあたりまえですし、

高価なユニットを製品に纏める一番重要な作業に

いくらコストがさかれているか解りません。

素材にしてもロットがありますからそのロットを賄えるだけのものが確約できないと製品にはできないのです。

このことはオーディオだけではなく全ての生産品に当てはまります。

製造業に少しでも関わったことのある方なら直ぐに理解してもらえるでしょう。

全てとは言いませんが、製品になるまで途方もないコストがかかっています。

製品としての価値は、みてくれや使ってある部品の価格で

判断できるような単純なものではないと断言できます。

また企業として、そうあって欲しいという事を強く望みます。

個人レベルでどうこう言うのはまだ良いのですが、

そんな浅い知識で他人を巻き込むのはやめて欲しいものです。







Fundamental ACC180

2014-07-27 20:30:30 | オ-ディオ


今回、新しくでたSUOLNOTE-FUNDAMENTALブランドのACケーブルです。
以前からSOULNOTEの機器のケーブルを交換することには否定的でした。
初めてdc1.0を購入した際にも色々と電源ケーブルを交換しましたが、確かに良くなるところもありますが
その反面副作用もあり、必ず良くなるとは限らないからです。

このことはsoulnoteの製品だけに限らず、全てのオーディオ機器に当てはまると思います。
確かに音は変わります。そのことがはたしてシステム全体をみた時に良かったのか悪かったのかは
なかなか短時間では判断がつきにくいと思います。

明がに周波数帯域の被りがとれて、解像度が上がり混濁した状態からすっきりと見通しが良くなれば
これは交換した方が良いだろう事は容易に判断がつきます。

しかしながらそんな単純な結果が出ることは余程それまでの状態が最悪で音楽になってない時に限られます。
そんなに簡単に物事が進めば結うことがありませんがそうは問屋が卸しませんね。

前置きが長くなってしまいました。いつものことで申し訳ありません。
吉田苑さんはずっと一貫してケーブルの交換には否定的でありましたし、あの、自社製品の自信の大きさには驚く
DENさんでも否定しておりました。

しかし今回のACC180に関しましては吉田苑さんも絶対のお勧めでしたので購入をきめました。
当初、吉田苑さんにお願いするつもりでしたが、「送料もかかることですしメリットが少ないですよ」
と仰っていただきましたのでその言葉に甘えてしまって地元で購入した次第です。

到着して直ぐにct1.0のACケーブルと交換しましたが、見た目が全く同じでどちらがどちらか見分けがつきません。
夜遅くでしたので最小ボリュームでの試聴でしだが、音が出た瞬間に広帯域で解像度が以前と比べて大きく上がっていることが
瞬時で判断できました。空間表現も秀逸で上下・左右に音が浸透していく様が手に取るように解ります。

しかしながら、いくつかのCDを聴いているといつものエネルギーバランスではなくかなり高いところにボリュームがあります。
これでは、ちゃらちゃらした音だけが目立ってしまう、音楽の解らない方が出している音のようで落ち着かない上に
気持ちが伝わってきません。
どうも、今回はエージングが必要な感じですね。高域の煩わし感は時間と共に消えていきました。
やっと落ち着きましたのでブログに投稿することにしました。

大きく変わったのは、上下に伸びた聴感上の周波数レンジです。それに伴って空間表現も素晴らしく広がっています。
解像度が上がった所為かもしれませんが、見通しの良い空間表現は気持ちが良いですね。


特に録音の良い「Bob Ravenscroft Trioの Intersections 」など只でさえ凄みのある録音なのに
「まだ、こんな音があったの?」と耳を疑う表現で迫ってきます。

先日のインフラノイズのCDR「有山麻衣子 幻のコンサート」でも、ピアノの音がより本物に近い音になり、有山さんの
口元がより小さくなってピアノとの位置関係も明確で薄気味悪いほどのリアリティーです。

当然いつものフェイキーやロドガブもご機嫌です。
特にロドガブが素晴らしく、鰐目やジャパンライブに限らずライブの空間表現が明らかにランクアップしています。
その為に実在感は半端ではありません。

こう書いて行くとパーフェクトかと思えるのですが、ここがオーディオの難しいところで、
解像度があがり、聴感上の周波数特性が広がって、見通しの良い空間表現が再現されるようになると
これが不思議と音楽の温度感が低くなるんですよね。
人の声に暖かさが無くなっては居ないのですが少し醒めた表現に聴こえてしまいます。
「そんなに熱くなりすぎるな、もう少し冷静になれば!」と言われているようです。

しかしこの状態というのは、トラポのct1.0とDACのdc1.01のどちらかだけでこんなに変化してしまいます。
変化の幅はDACのほうが大きくてトラポの表現が少し違う感じです。もっと、ギューっと絞った感がトラポにはあります。
今の段階では両方に導入することは、あまりにも変化が大きすぎて
バランスを取り戻してレベル全体をアップする自信がありませんので
もう暫くこの状態で聴き込んでみようと思っています。

当初は直ぐに2本目を追加発注しようと思っておりましたが、
これ以上スレンダー美人になられると近寄りがたくなってしまいますので・・・。
もう少しボリュームが欲しくなりますものね。

やっぱり、オーディオは難しいです。またまた痛感いたしました。

たかが 1諭吉の価格でこれですからね。オーディオはお金では決してありません。
100諭吉を投資しても、変な音になっている方々の多いこと。
しかもそのことに気付いていないのですから本当にご愁傷様です。」
それと、その高額投資をダメと言えない人のこれまた多いこと多いこと!

愚痴はこれくらいにして・・・。



THE FOURTH DOOR / TAN T'IEN TRIO

2014-06-29 18:25:24 | オ-ディオ


2月の末に注文してあったCDが先週やっと届きました。

ここのところ仕事の部署が変わった所為もあり、あまり時間をかけて音楽を聴いていない状態でした。

今日、少し時間がありましたのでやっと聴くことができましたが、久しぶりに聴き応えのあるアバンギャルドなJAZZ でした。


皆さんにお勧めするとしたらこの「Steppin'Out / Roberto Olzer Trio」が圧倒的にお勧めです。



イタリアの巨匠 ステファノ・アメリオの録音ですから悪い訳がありません。

音楽の内容も素晴らしくこれも全編を通して聴ける素晴らしいアルバムです。

しかしこの「THE FOURTH DOOR / TAN T'IEN TRIO」は皆さんにお勧めできるものではありませんが

アルバムを通して飽きずに聴ける久々のアバンギャルド ジャズでしたので紹介いたしました。

アルバム全体を通して肉厚で実態感のある骨太の音が支配しています。

まず、驚かされるのが原寸大のピアノの音です。あたかもスタジオに居るかのように

錯覚を起こさせるような存在感と鮮度があります。

そのピアノを支えているのがこれも骨太のベースの存在です。

その合間合間に放たれるシンバルも太く突き刺さるように迫ってきます。

それに空間表現も秀逸です。しかし決して音の消え際がどうとかと言うような実在感が乏しいシステムでは

この、太い高音は再生が難しいと思いますが・・・。

4曲目、5曲目とFender Rohdesがフューチャーせれていますが、このエネルギー感がなんとも新鮮でした。

この感じが出るのも拙宅の音が少し泥臭い所為かもしれませんが、

現在のハイエンド機器にありがちなエネルギー感が薄く歪み感の全く無い

つるっとした音では折角の素晴らしい音楽も伝わり方が半減してしまうような気がします。

とくに、この様なアルバムではしっかりとした土台に支えられた実在感のある再生が必須と思われますので

そういう意味においてもこの様なJAZZを再生するに当たっては、

本物の音楽を再生できるオーディオが不可欠な要素になるのではないでしょうか。

是非ともその様な装置で聴いていただきたいアルバムです。

拙宅のサウンドその後

2014-04-19 22:10:53 | オ-ディオ



ヤマテツさんのブログがアップされておりますので、そのタイミングでこちらのほうもアップしようと思いました。

元はと言えば拙宅のサウンドがあまりの変貌ぶりに私自身が浮き足立っておりまして、

低域の充実ぶりにバランスが崩れているのも忘れてはしゃいでおりました。何と恥ずかしいことかと赤面いたしました。

ヤマテツさんやRayさんのことですから、お優しいお二人では「少し変なバランスだなぁ!」

「前のほうが良かったんじゃ?」と思われていたに違いありませんが

「クラシックの方が良いですね」とお優しい評価を頂いて穴があったら入りたい心境でありました。

しかし、もう一人の方はそうそう甘くはありませんで、あんな音で許してくれるはずもなく

翌日、直ぐに電話がありました。

「僕に少し考えがあるので、今度伺います」とのことでした。

そうしている内に、尾崎さんのお店のイベントの日にこのスピーカーケーブルを渡られました。

「ちょっとこれを聴いてみてください」

そのケーブルは以前上様がアルテックを使っていたときのもので、長さは20メートルはあろうかという代物でした。

私のほうも「スピーカーケーブルで少しは改善されるのではないか?」と思って、

チクマの極細単線に交換したりしておりましたがあまり改善の方向には進みませんでした。

こうなったら吉田苑で扱ったいる「シュテルンクランクのエフェメラ
にでも変えようかと真剣に思っている矢先のことでした。

このケーブル「ベルデン」らしいのですがベルデンといえば皆さんご存知の497(オレンジと黒のツイストケーブル)

が頭に浮かんでくると思いますが、実はこのケーブルはそれではなく

クラシックシリーズの8460タイプのようです。軟銅の撚り線に錫メッキを施してあるものですが、

今の物は白黒に変わっているようです。以前は非常にポピュラーで安価なもののようでした。






しかしながら、現在のモノは全く別物の音がしており、やはり以前の赤黒のものでないとこの様な音のは成らないようです。

では具体的にどう変わったのか?

まず、いちばんの違いは中域が張り出してきて音楽的なバランスがフラットになった。
(これはあくまでも聴感上のもので周波数帯域がフラットになっているかは解りません)

と言うことは音楽を違和感なく聴ける環境に近づいて、やっとスタートラインに立ったということです。

スピーカーコードを変えただけでこんなに変わって良いのか?と思うほどに変化がありましたが

これで完結というにはそう甘くはいかないもので、70点には程遠い状態であることに違いはありません。

雰囲気はあるがもう少し力が欲しい!上下の抜けが少し悪い感じがする。

等々改善すべき課題が残りました。試したコードが片側20mはありましたので、上様に

「3mほど譲っていただけませんか?」と電話したところ

「じゃ今度の日曜日に伺います」と言うことになり、自宅クリニックが始まりました。

日曜日の昼下がりにお二人でお越しになり、拙宅も家内がおりましたので

いつものオフ会とは全く違った形のオフ会になりました。

まず、上様が尾崎さんに頼み込んで分けて頂いた3mあまりのケーブルの末端処理をして頂きまして

片方にバナナプラグを取り付けていよいよ試聴が始まりました。

あまりのことで何から聞き始めたのかすっかり忘れてしまいましたが、いつものヨーロピアンジャズから始まって

ロドガブ、フェイキー、スリーギターズ等々ひと通り聴いたみたとおもいます。

とても、良いバランスで音楽が流れているのですがいまひとつグッと来るものがありません。

そこで、上様からの提案で(静のケーブルノイズキャンセラー)を設置しました。

これで、音が激変しました。

当然ながら以前ブログにもアップしまして効果のほどは痛いほど解っていたつもりでありましたが

これほど激変するとは「想像の範囲を大きく超えて音楽が迫ってくる感じです。」

「いちど出るだけ出した音のエネルギーをギューっと絞って音の芯を作った感じ」

「幾つもの繭玉から一本の絹糸を捻りながら束ねていく様」と言ったら良いのか

表現のボキャブラリーが豊かでありませんので解りにくいかもしれません。

音の浸透力が倍増どころが「表面的に相槌を打って頷いていた話相手が、

急に目を爛々と輝かせながらこちらに迫ってくるよう」

とでも喩えるべきか・・・。

ここで追い討ちをかけるかのようにもう一組の「静」を投入する運びとなりました。

とうぜん音の芯が増して浸透力も上がったわけですが上様曰く

「線が細いので静を二重に巻いてみれば」

それが、この画像です。(少し解りづらいですが)



丁度ダブルで設置したような効果が得られて、これからは片っ端からCDをかけ続けたのは言うまでもありません。

特筆すべきは中域の浸透力と解像度が大幅にアップしたことです。

具体的には「鐘のディスク」



冒頭の鐘の音が以前でも結構リアルに再現されていたのですが、今回はその鮮烈さに加えて音に重みが加わった感じです。

要するに軽い高音は容易に再現することが出来ますが、重い高音は中々聴けるものではないような気がします。

特にコンプレッションドライバーを使用しない状況においてはその傾向が顕著であると思います。

女性たちのコーラスに続いて男性のコーラスが明確に解像度を伴って浸透してきます。

今までとは全く違った感じ方で迫ってきます。綺麗な空間表現だけではなく

そこに歌われている思いまでが表現されているように感じられます。

つぎに、MAレコーディングス ミシェル・コダール 「スー・レ・ヴートゥ・ル・セルバン」


冒頭ののこぎりのような金属音から始まってセルバンの響きにつれて、突然現れるパーカッションの

木の質感や質量がリアルに表現されているとともに、いつまでも空間に留まって波紋を広げながら消えていく

トライアングルの金属の重さが感じられるかがキーポイントなのですが、

より重みを増して表現されていることに感心しました。



そして、カンターテ・ドミノです。(どうしてクラシックばかりなのか私にも解りません)

このCDは当然ながら皆さんご存知でしょうから、いろいろな再生を聴いていると思いますが

恥ずかしながら「空間表現と響きの素晴らしさ」がいちばんの聴きどころと勝手に思っておりました。

ところが今回初めて、聴くことが出来た表現ですが、

鮮明に分離されたコーラスが恐ろしいほどの解像度をともなって空間を埋め尽くしています。

それに続くブラスのなんと太くて逞しい音は音楽の表現を根底から覆すのにありあまるものでした。

やはり、各パートに刻まれた楽器の音は当然ながら考えつくされたおり

音楽の重要な一部分を担っているのだと思いました。いちど放たれた音はどんな場合も必然であり

一つ一つが重要な意味を持っているのだと気付きました。

上様がたばこ休憩にベランダに出られて、やっと冷静さを取り戻しました。

いつもの、ヘイリー・ローレンです。



やっと、上様の顔に安堵の様子が見てとれました。

「そとにもれて聴こえてくるヘイリー・ローレンの声の出方が全然違っている!」とのことでした。

これで、一安心された様子で、かみさんを含めた4人で色々なオーディオの話を

CDを聴き比べながらして頂きました。

かみさんも含めて非常に充実した内容のあるクリニックであったと思います。

上品な味の「出汁巻き」をおみやげに、上様には感謝です。

また今後の課題はないわけではありませんし、目一杯出しつくしての表現ではありませんから

これが今後の課題になったとおもいます。まだまだ先は遠いようです。

久しぶりの自宅OFF会

2014-03-03 00:45:58 | オ-ディオ
久しぶりに、Rayさん、上様、Mt.T2さんをお招きにて自宅OFF会を開きました。
上様が少し早く到着されたので、始めに聴いて頂いたのですが、一聴するなり「重心が下がりましたね」と鋭い感想を頂きました。

そうこうしている内に、Rayさん、Mt.T2さんもいらっしゃって全員揃ってのOFF会となりました。
最初はパコ・デ・ルシアが亡くなりましたので追悼の気持ちもありスリーギターズのライブです。

Rayさんから同じように「音が大人しくなった?」「重心が下がりましたね!」と上様と同様の感想を頂きました。
いつものようにロドガブの鰐目に続きジャパンライブを、マーカスミラーのシルバーレインやブライアン・ブロンバーグの「HANDS」・
「三十弦」など、低域成分の多いCDをたて続き聴いて頂きましたが、

やはり、60~70Hzあたりの周波数帯域が部屋の共振周波数と一致するようで、
低域が飽和して解像度が落ちて抜けの悪いところが見え隠れしています。

皆さん同じように感じられて、特に上様には少し退屈そうな感じで、どうやらお気に召さない感じです。
想像してはいたのですが、やはり気になりますね。

暫くは、出てくる音より近況の話のほうが盛り上がっているような状態で、これはこれで楽しい話しで良いのですが
私としてはあまり気に入って頂けなかったようで残念ではありました。

Mt.T2さんからはGEORGES PACZYNSKI の「Le Carnet Inacheve」を聴かせて頂きましたが
何故か封を切っていないCDジャケットで理由を聞いてみますと
「半年前にポチッたけど、なかなか届かなくて中古を探して買った途端に新品が届いた」そうな、
ちょうど私も昨日ポチッたところで残念ながら譲っていただくことは出来ませんでした。

音は変わらず良いのですが演奏がサロン的になって緊張感のないものになってしまったようで残念との事でした。
私も同様な感想で以前の「GENERATIONS」の演奏が良かったので、届かないうちから興ざめになってしまいました。




ひと通り聴いていただいた後で新しいソウルノートのCDトラポのことを少し説明させていただいて、
ダイレクト出力と通常出力の違いや、ファンダメンタルのデジタルケーブルと
吉田苑のオリジナルのデジケーとの違いや

トラポをマランツのSA-11S1に変えての聴き比べをしていただきましたが、
これもかなり音が違っているので直ぐに解る位の変化が感じて頂けたようです。



先日来実験している仮想アースも聴いて頂きましたが、
やはり皆さんの感想は一致して
「音の立ち上がりが鈍くなって鮮度感が薄れてつまらない」と言うものでした。

やはり、仮想アースは難しくて、拙宅のシステムには会わなかったようです。
しかし、すべてが悪いわけではなくハッキリSNは下がって静かになり
この音の方が好みの方もいらっしゃると思います。

上様が先に帰られた後でクラシックを少し聴いて頂きましたが、
Rayさんから「クラシックのバランスが非常にいいですね!」と
お褒めのお言葉を頂きまして、微妙ですが喜ばしい事ですね。

武満のnaxos盤


は演奏も音も良くてお気に入りなのですが、これが高評価を頂いたのが嬉しかったです。

次にマランツでSACDを何枚か聴いて頂きましたが、あまりSACDの優位性が出ていなかったようで
総じてCDの方が高評価でこれもソウルノートのトラポ「ct1.0」とDAC「dc1.0」の組み合わせが良かった結果でしょうね。

全体的には旨くなるCDとそうでない物の差が大きいようで
この差を埋める作業が今後の課題だと言うことがハッキリしました。

以前から拙宅の音を良く知っていただいている方々に再確認していただいた事が
本日のOFF会の一番の目的でしたので、非常に有意義な1日を過ごさせて頂きました。

まだ、アナログが完成していないので復活しましたら
またご意見を聞かせて頂こうと目論んでおります。
Rayさん、上様、Mt.T2さんどうも有り難うございました。
また、貴重なご意見を聞かせて頂きまして、
「改めて今後の指針にしたい」と思いを強くしました。

来週のOFF会に向けて!

2014-02-23 19:50:17 | オ-ディオ
来週のOFF会に向けて機器の調整といきたいところですが、それよりも大事なことがあります。
まず、掃除です。拙宅は常にお客様を迎える状態ではありませんので、
カミサンのものが溢れておりますので昨日からカミサンは大掃除をしておりました。

あるはあるは何処にこんなに片付けなければいけないものがあるのか
信じられないぐらいに出てきます。

手提げ袋4個分ではきかないぐらいの量ですが、勝手には捨てられません。
前回も勝手に整理をすると後であれを何処へやったとか、
これはどうしたとか大変でしたので、一切手出しせずにみておりました。

昼過ぎからはフローリングのワックスがけをアンプのスイッチをオンにして、
ながら族をきめこんでおりました。
幸いにきょうは穏やかでせっせと雑巾がけなどをしておりますと
うっすらと汗が滲んできましたので、
フリースを脱ぎ捨ててTシャツだけでも気持ちよかったですね。

部屋の真ん中に手提げ袋やダイニングテーブルと椅子を持っていって端からワックスがけですが
今日は空気が乾燥しているので乾きも速く気持ちが良いですね。
けっこう快調に掃除が進みベランダも少し整理しましたがまだまだ残っています。
まぁ土曜日の夜と日曜日の午前中もありますから
皆様が起こしになるまでには何とかなりそうです。

しかしながら、何ともならないのが2階のパソコン周りの状況で、
1階のいらないものを全て2階に持って上がっておりましたが、
インターネットのプロバイダーをDIONからフレッツに変える為の工事と
パソコン設定で業者が来るのですが
こんなごみ屋敷ではみっともないですね。

何とかしなければ3月8日の工事に間に合いませんです
。困ったなぁ!兎に角どうにかして欲しいです・・・。



ところで、FRIDE PRIDEのmusiCreamですが、糞詰まり(汚い表現で申し訳ありません)
でいまいちと思っておりましたが
ところが如何して「なかなか聴けるじゃありませんか?」
スカーッと抜けてはいませんがそれを補って余りある音楽性です。
いくら音が良くても変なアレンジや作為的な音作りをしているものは
1度は聴いて見ますが2度、3度と繰り返しは聴きませんものね。

確かに良い音で聴ければそれに越したことはありませんが、
つまらない音楽は聴きたくもありませんですね。
変な音を出しているところやおかしな音楽のバランスで
聴いていらっしゃるお宅からは逃げ出したくなりますから・・・。

「まず、音楽ありき」これは私のスタンスです。永遠に変わることはありません。