WELLFLOAT導入から1週間が過ぎて音も落ち着いてきたので改めて感想を書こうと思います。先日の自宅試聴からはや2ヶ月が過ぎてやっと導入することが出来ました。
以前のことは拙ブログにも記載しておりますが、丁度今良いタイミングでヤマテツさんのブログでも紹介して頂いておりますのでそちらの方も参考にして下さい。
さて、前回自宅試聴した時にはエージングなど全く必要が無い状態でしたが、今回導入した際には暫くは音が安定しないで、日によっては「設置しなくてもあまり変わらないのでは?」と思う事もあり不思議な状態が続いたのも事実でした。
先日の「静」ケーブルスタビライザーCNC20-200の効果があまりにも凄かったので、WELLFLOATを設置しない状態でもそこそこ音楽が聴ける事もありその状態に現を抜かしたわけではありませんが導入までズルズルと時間が過ぎていきました。
今回、導入したWELLFLOETはこちらのPro Ⅱです。幅が295mmとぎりぎりFC-5000の足にぴったりのサイズで奥行きは400mmと少し余裕があるものです。
ジークレフさんに発注した時はあいにく在庫が無く先週末に出来上がってきたものを取りに行きました。出来立てのほやほやと言うこともあるのか音がなかなかしっくりこなくて本当にLanciastさんに相談しようと思いましたが丁度1週間が過ぎた頃から安定した再生音がFC-5000から出てくるようになりホッとしております。
余談ですが設置は私ひとりで行いました。FC-5000を抱えてWEELFLOATに載せる際にバランスを崩して傾いた時には「やってしまった!」と正直思いました。しかし幸いにもFC-5000の重心が高い位置にあった為に僅かな力で回復出来たのは本当にラッキーでした。重量級のスピーカーを設置する時はくれぐれも一人では設置しないようにしてください。私の場合は単なるラッキーであったとしか言えませんでしたから。
いつもながら前置きが長くなりましたがこれからが本題です。音質の変化は以前に書いたのと変わりはありませんが、ただ今回の導入で一番気付いたことは、付帯音が無くなって飽和寸前だった状態に少し余裕ができたと言う感じで、決して低域が締まる状態とは違うと言うことです。
低域の量は充分に出ておりその質も本質的に変わらないと思います。ただ、ノイズフロアーがぐっと下がって聴こえなかった音が聴こえてくるようになったのは当たり前ですが、余分な振動が無くなった為に倍音が非常に綺麗に上下に伸びていっています。
これは、クラシックのオーケストラで顕著でゴローさん推薦のラモーのサンフォニー・イマジネール(空想のシンフォニー)など、豊かな低域に支えられた弦の響きが空間にどこまでも伸びていく様子が気持ち良く身体に染み込んで来るようです。
今まで少し煩わしさが見え隠れしていたDISCでも綺麗な倍音を伴って空間に漂い、消え際もスーッと何のストレスも感じさせない状態で消えて行きます。
そして、低域から高域までスピードが整ってスーッと立ち上がっていく様子は快感の何ものでもありません。正確に再現された音楽の凄みがより明確になってこちら側に浸透してきます。音楽を聴いていて幸せだと思える瞬間ですね。
WELLFLOATの最大の長所は副作用が無いと言うことだと思います。これは「静」も同様で、何をしても音は変化しますが良くなったところがある反面、悪くなったところが必ずあったのですが、これには殆どそのようなことがありません。これは凄いことだと思います。
やっとこれでスタートラインに立てた訳ですが、これからも少しずつ自分の感性に沿ったチュウニングをして行きたいと思っています。