ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

弓張 美季 サロンコンサートに行って来ました

2013-01-27 21:32:46 | イベント
20日の日曜日、弓張美季さんのギャラリー里夢でのサロンコンサートに行ってきました。
去年は日程が合わずに行けなかったので、今年は楽しみにしておりました。

ギャラリー里夢でのサロンコンサートも今年で10周年ということで、この10年のパンフレットが壁に飾られておりました。
サロンコンサートと言う事もあり、お知り合いの方々が和気藹々で参加されているという雰囲気でした。
前に座っていらっしゃるご婦人も毎年来られているとの事で、殆どの方がそうなのではないでしょうか。

プログラムは1部・2部構成で進んでいきました。
1部のベートーベン・ピアノソナタ作品10-1、シューベルト即興曲 作品142 変ロ長調までは気合のこもった演奏のように感じられました。

残念ながら2部のショパンの一連の作品は素人の私がとやかく言えることではないのですが、素人目にもあまり弾き込んでいない演奏のように思えました。特に「子犬のワルツ」など少し荒く残念な演奏に思えました。

ご本人も「誰もが知っているような演目をあえて避けて演奏してきた」と仰っておられましたが、正にそのような演奏だったように感じられました。

ファンである者として今回のサロンコンサートは「?」と言う思いで帰ってまいりました。

しかし、アルバムにはしっかりサインしてもらいました。



次回に期待と言う事ですね!

弓張 美季 ピアノリサイタルに行って来ました

2012-01-28 22:30:44 | イベント





今日、カミさんと長女と3人で弓張美希さんのピアノリサイタルに行って来ました。

偶然にも得意先の方がお知り合いと言う事が解り、昨年のイベントに引き続き演奏を聴くチャンスに恵まれました。
本来ならばギャラリー里夢へのお誘いでありましたが、日程があわず今日に至りました。

クラシックには明るくないし、ピアノリサイタルに行く機会もほとんどありませんでしたので
演奏がどうとか言うことは全く解りませんので、その事を考慮に入れていただきまして、
非常に失礼な事を書いている事をお許しください。

J.ハイドンのピアノソナタから始まり、F.シューベルトの即興曲 
続いてF.リスト即興ワルツで途中15分の休憩に入りました。

ここまではあくまでメインのプログラムである、R.シューマンの幻想小曲集 作品12へ進むためのプロローグに過ぎません。
美希さん自らが「私はシューマン弾きです。」と仰っていますように
前半の演奏と比べてもより一層集中されているように感じられました。
美希さんの思いが指先から身体全体に伝わって、
やがてホール全体へとエネルギーが放射されているようです。

シューマンの作品の幻想と現実の間を彷徨っているような世界がたまらなくお好きだとか・・・。
クラシック音痴のわたしにもその思いが少しながら理解できたような気がしました。

プログラムが全て終了した後に何度ものアンコールがあり、バッハ、ショパン、ヴィラ・ロボスなどなど趣の違った作品の演奏を聴くにあたって、美希さんの懐の深さを垣間見た思いがしました。

最後にどうしても音の事を書いておかなければ成りませんね。
美希さんの懐の深さもさることながら、この、アートヴィンテージ・スタインウェイ CD-135が力を見せ付けてくれました。

前半のプログラムの比較的大人しくて綺麗な旋律の対してはつややかな華麗な音を奏でておりましたが、
後半のプログラムになると右手の美しい旋律と左手のダイナミックにズーンと床に沈み込んでいくかような低域の響きとが見事に融合して楽器本来の持つ力を十分に響かせているように感じられました。

やはり、ライブの持つ魅力は素晴らしいものがありますが、また別の視点から「オーディオも捨てたものじゃないね!」と言うのが今日の私の正直な感想です。
ただ、(立ち上がりのスピード)これはどうしても埋めるる事ができないであろう、圧倒的な差があったのも事実でした。
しかし、そのことを差し引いてもオーディオという趣味の素晴らしさを再認識できた1日でした。

山下達郎コンサート(鳴門市文化会館)

2011-11-23 23:38:39 | イベント
山下達郎コンサート 場所は徳島県鳴門市文化会館
客席数1400席あまり立ち見席を入れて1550人 総立ちのコンサートでした。
特にこんなにこじんまりした会場ですから、生歌には最適でした。
上様の仰るとおり音も良かったですよ!生歌からマイクに移行するのですが、
どのようにコンソールを操作するのでしょうね?
シームレスな歌声が何の継ぎ目も無く続いて会場いっぱいに広がってゆきます。

観客の平均年齢は40歳台半ばでしょうね。
それよりまして達郎さんは来年還暦。
とてもそんな歳など微塵も感じさせないパワフルなコンサートでした。

徳島は初めてだとのことで、達郎のコンサートに始めて参加の人がかなり多いことに驚きました。
カミさんも初めてなので納得です。
わたしも久しぶりの歌声に鳥肌立ちでした。

達郎さんも暫くコンサートツアーから遠ざかっておりましたので、
3年前に再開した時は思うように声が出なかったようで
やっと、体調も戻って30代半ばの声が戻ってきたとの事です。
高域がもう少し伸びれば・・・。と贅沢な思がチラッと過りましたが、
そこは達郎さんの熱い思いと年齢を積み重ねた説得力のある歌声で吹っ飛びました。
やっぱり誰も真似の出来ない唯一無二の歌声です。

そのうえに今年は特別な思いがアーティストの方々にはありますから、
本当にこんなに120%で突っ走って大丈夫?
まだツアーが始まって6本目なのにとこちら側が心配するくらいのステージでした。
普段のFM放送のかたりとは違う熱い達郎さんが居て、皆に勇気や元気と癒しを与えてもらって
本当に有難うと言いたい気持ちでいっぱいになりました。

公私共に厳しい日々が続いています。決して私だけではなく誰もが多かれ少なかれ困難に直面していると思います。
そんな時こそアーティストの本気が体中から迸るステージを観た幸福は何物にも変えがたい時間でした。

コンサートもピンからキリまでで、暫く嫌な思いが多かったので敬遠しておりました。
学生の頃、新宿のピットイン(昼間の公演)やタローで若いアーティストの思いのこもった熱いライブを観てきました。
それが、(皆とは言わないけれど)有名になると熱い思いは何処に忘れてきたのか、
手を抜いた演奏や実験まがいの事を始める人が多かったですね。

特に外タレのステージなど完全に日本人を馬鹿にしているような演奏でした。
最近はその様なことも少なくなってきているようですが・・・。
こんな演奏を聴かせられるのなら、CDの方がずっとましでした。
本当につい最近まで思っておりました。

しかし、そんな思いをこのコンサートは吹っ飛ばしてくれました。
また、せこせこと足を運ぼうと思っています。
有難うございました。

失礼しました!

2011-11-23 08:06:47 | イベント
いやぁ~!失礼しました。オーディオ雑誌もほとんど読まなくなって久しいですし、JAZZといえばジャズ批評しか見ていませんので
情報としては恥ずかしいかぎりですね。

何かと言うとティートックレコードの話です。ORGANIST が今まで聴いたことないような音でびっくりしてしまいまして、何の下調べもしないでブログをアップしてしまいました。お恥ずかしい!

その上に、先日大阪ハイエンドオーディオショウで販売されていらした若い方が、実は代表の金野貴明氏本人であったようです。
2ちゃんねるで「金髪の若いにいちゃんがCD販売をしているなんて、レベルが落ちた証拠だ」と言うようなことを書かれていましたが、今、ホームページで見ると確かに販売されていた方はご本人だと思います。

代表自ら販売されていらっしゃったのなら、もっと色々な事を聞けたのにと後悔しております。しかしながら、私自身もこんなお若い方が代表で、もし先に下調べをしていたらこんなに素直に感想をアップ出来ただろうか?と思いました。へたをすると買わずに無視したかも知れませんね。

ホームページの中で気になることを仰っておりましたので報告させて頂きます。ブログにも書きましたがCDR-Ⅱの音があまりにも素晴らしかったので、HQCDの評価を低くしてしまった感がありますが、実際に自宅のシステムで聴いておりませんので本来ならば比較はしないほうが良かったですね。何故ならば、ティートックレコードではHQCDの優位性を押しているようなので、製作者の意に反しているようで少し後ろめたい気がしています。

それと、誰もが感じることだと思いますが、ドラムのアタックが少し弱い感じがします。これも、今野氏が説明しておりますので私もその通りだと思うのですが、歪が少なくなると少し力感が後退したように感じられます。その結果ある種の迫力や雰囲気が弱くなりパッと聞いた感じでは物足りないと感じると思います。

もっと、レベルの高いシステムや感性があればまた違う感想になるのかも知れませんが、現時点では私も同意見ですね。
あと、ハイレゾ音源も発売されておりますが、拙宅のシステムはハイレゾには対応しておりませんので何とも言えません。
しかしながら、通常の44.1KHZでこんな再生ができるのであれば、必要無いと思う反面ハイレゾならもっと凄いのだろうと想像すると
システム自体も考える必要があるのかも知れませんね。

イベントその2

2011-11-05 15:03:19 | イベント
磻田耕治 アートヴィンテージ スタインウェイを語る With 弓張美季 その2です。

磻田耕治さんのスタインウェイに懸ける熱い思いをもう少し・・・。
何しろ公演のことですから、メモを取るのが苦手な小生ですから
、間違いがあると思いますが悪しからず。お許しくださいね!。
講演から印象に残った事を綴ってみました。

まず、アメリカにはまだまだ再生できるスタインウェイが数多く残っているそうです。
何故ならアメリカという国は戦争しようとすると自国ではやらず
他の国に行って戦争をするので、自国の被害がほとんど無かった。
尚且つ、ヨーロッパのお金持ちを危ないからとアメリカに呼び寄せるものだから、
貴重品も持参でくるので世界中から素晴らしいものがアメリカに集まってきたと言うことです。
これは、磻田さんの弁です。
面白い考えだと変に納得してしまいました。

スタインウェイとの関わりの発端は戦後の進駐軍からの
5台のピアノのリビルトを依頼されたことに始まったそうです。
その時にお父様は「何で戦争相手の頼まれごとをやらなければいけないのか?」
と一度は断ったようですが再三の高官からの依頼もあり、
現実的ですが残った資材を貰えるかも知れないと思ったことも
仕事を引き受けた理由になったようです。
何だかこんなこともおしゃべりになる磻田さんてなんて正直な方なんでしょうね。
磻田さんの気質はそう言ったお父様のものを受け継がれていらっしゃるようで
兎に角、爆弾発言も多いようです。(弓張美季さん談)
資材の調達のスピードや豊富さがアメリカという国の凄さを認識させられ
ニューヨークスタインウェイに魅了されていく大きな要因になったようです。

神戸・淡路大震災の時に磻田さんのところも大きな被害を受けられたようです。
ショウルームのスタインウェイの4台の脚が壊れたそうですが
そのことをニューヨークスタインウェイ本社に連絡すると、
直ぐに修理用の脚が送られてきたそうです。それも無償で・・・。

そのように、熱い信頼関係を築いているニューヨークスタインウェイにも、
もう二度と行こうとは思わないそうです。
昨今のハイテク技術で製造されたスタインウェイは見るに忍びないようです。
ピアノは芸術品だと位置付けていらっしゃる磻田さんにとっては、
1商品と化しているスタインウェイは同じピアノでも別物だと言うことですね。

小生あまりピアノのや楽器、ましてやその演奏には全く詳しくないので、
磻田さんの仰ることの本質を理解出来ていないかも知れませんが
本来のピアノの音と言うのは1番目の音が空間に広がって
2番目の音がそれと重なって響きあうものだと言うことです。
重なり合って響きあうハーモニーを直ぐにべダルを踏んで消してしまうような
演奏が特に多くなってきていることにも納得がいっていないそうです。

何かオーディオに通じるものがあると思いませんか?
ただ、ジェフ・ローランドさんのお話では「音と音の間の音を聴いて欲しい」
一見相反するように思われがちですが、よくよく考えると同じ意味ではないかと思えてきました。

音の消え際の美しさと次の音が放たれるまでの空間の気配を感じ採って欲しいと言うことだと思います。
この響きに一生を懸けてこられた磻田さんのお話は重く説得力がありました。

それに、CDがお嫌いだとか!「CDは点で表現するがレコードは線で表現している。
点は線にくらべて根本的に情報が欠落している」と何処かで聞いたことがあるような表現をされておりました。
アナログ人間の典型のような方でこれも思った通りの印象のまんまですね。嬉しくなりました。
お年を召すごとに頑固になられるのはあたりまえで、それに逆らっちゃダメですよ!
変に物分りの良い老人は元気が足りないように思えてきます。
いつまでもお元気でこの素晴らしいスタインウェイを見守ってあげて欲しいものです。

ばん田耕治 アートヴィンテージスタインウェイを語る With 弓張美季

2011-11-03 20:16:03 | イベント
ひょんなことからこのイベントを知ったのが1日の夕刻で、翌日すぐに申し込みをしました。
きっかけと言うのが不思議なもので、新規の得意先に伺って社長さんとお話をしているうちに、ピアニストの弓張美季さんをよくご存知だということで、クラシックに強くない私にとって始めての名前だったので、詳しい経歴などのお話を聞いている時にパソコンでyouTubeの演奏を観たり、ホームページの検索をしているうちに11月3日灘区民ホールのイベントが目に留まったのでした。

弓張美季さんの演奏も勿論興味深かったのですが、其れより増してアートヴィンテージ・スタインウェイという響きがオーマニの琴線を震わしました。
日本ピアノサービスの磻田耕治さんが語り、ノンフィクション作家であり夙川学院教授の後藤正治氏が聞き手になり、弓張美季さんが演奏するという何と魅力的なイベントでした。

その夜にカミさんの予定が無いことを確認して2人で出かけていきました。灘区民ホールという名前も聴いたことがなかったのですが
地図で確かめるとこれも私の営業区域内で先日も近くを何度も歩いておりました。本当に不思議なものです。

13時30分会場、14時開演ということもあり少し早めに家を出発して、171号線から山手幹線を通るルートでいきました。山手幹線も171号線と繋がって両サイドには真新しい邸宅が立ち並び、いっそう雰囲気が盛り上がってくる感じです。

予定より早く着きそうなので、カミさんがフロイン堂の食パンを買うとかで岡本駅の狭い道を進んで寄り道をしました。いつも予約のみでしか買えなかったのですが、今日は偶然にも1本買えたようで幸先の良いスタートが切れました。こんな日はとてもスムーズに1日が過ごせます。

しかしながら、灘区民ホールについて駐車場を探しておりましたが、どこも満車で周辺を2周ほどしましたが見つかりません。少し離れても仕方ないと思い進んでおりましたが偶然にも1台出て行く車があり止めることが出来ました。やはり今日は順調に物事が運びます。

ホール玄関を入り奥のエレベーターで5階に上がりますと20~30人の方が開場を待っておりました。受付を済まして入り口の間に見事なピアノが置かれておりましたので、写真撮影の許可をもらって撮影したのがこの写真です。





1924年製造のニューヨークスタインウェイ Model-A3

そうしているうちに13時30分の開場の時間になりました。
ドアが開けられ中には3台のピアノが設置してありました。中央に黒塗りのコンサートピアノが置かれ、両脇には美しい彩りの猫足のピアノが2台控えておりました。


まず、左のピアノは1922年製造のルイ16世モデル(Model-O)





中央にはこの日のメインピアノである1925年製 NEW YORK STEINWAY CD-135です。


右端のものは1951年製のルイ15世モデル NEW YORK STEINWAY Model-Mです。

どれも素晴らしい状態のものばかりでした。
今回のイベントは公演中と演奏中以外は写真撮影がOKということもあり思う存分撮影ができました。

出演者の紹介が終わり中央に置かれた CD-135での弓張美季さんの演奏から始まりました。
曲目はシューベルト作曲 ウィーンの夜会 リスト変曲だったと思います。
後藤先生の優しいさのあふれたしかも巧妙な語り口でお二人の対談はスタートしました。磻田さんの半生を紐解きながらニューヨークスタインウェイに魅了されたいきさつなど、少しご不自由なお体ではありますが、スタインウェイに捧げられた並々ならず熱い情熱がヒシヒシと伝わってくるお話でした。

途中、休憩を挟み後半は両サイドのピアノの演奏がありましたが、あまりの磻田さんの話が熱くなりすぎまして、美季さんがピアノにすわりスタンバイが出来たことも解らないぐらいの熱弁でした。
左側の1922年製ルイ16世モデルでショパンのワルツを、右側の1951年製ルイ15世モデルではトロイメライを演奏して頂きましたが、中央のCD-135とは全く違った音色で少し軽めの美しい音色でした。これではコンサートは無理でしょうね。ホームユースというところでしょうか。でもこのように美しいピアノがあるお宅というのは想像するだけでも幸せな感じがしてくるものです。

最後に磻田さんのリクエストにお答えする感じでショパンのノクターンで演奏が終わりました。
とても心に浸り入るような演奏がCD-135という名器の音色と相俟って至福のひと時を味わうことが出来ました。
久々に鳥肌の立つ思いを体験できた貴重な1日となりました。

磻田さんのお話とは、現代のイージーな物作りへの危険信号を唱える意味合いで、過去の素晴らしい職人が選び抜かれた材料を時間をかけて熟成し、手間隙を惜しまずに製作されたピアノたちへの尊敬を伝えておきたかったのだろうと思います。

特に1920年代に生産されたNEW YORK STEINWAYはどれもが素晴らしい出来栄えであったそうです。
それから1970年までに生産せれたものは、いくら時が経ってもピアノ本来の力があり再生できると言うことです。
残念ながらそれ以降に生産されたものは製品自体の力が無いようです。

化学薬品を使用してハイテクで量産されたものは、見かけの綺麗さと測定数値は優れていても、
肝心の音色が全くダメだと言うことです。

特に昨今は世の中がグローバル化さえて、どこのメーカーの物も同じような音がして個性がなくなってきているようです。
このことはピアノのみならず他のものでも言えることだと思います。
良くも悪くも世の中が均一化されえいるということだと思います。

公演が終わってこの素晴らしいピアノ達に触れ合うことが出来る機会を与えて頂きました。
腕に覚えのある方々は各々にピアノの鍵盤に触れられて、素晴らしい音色を響かせておらえました。



中にはピアノの柄の帯を御召しになっておられる方もいらっしゃいました。
そのうえに、裾と袂にはピアノの鍵盤をあしらった柄が・・・。
とても粋なイベントでありました。

灘という地域性もあると思いますが、参加された方々の品の良さも弓張美季さんの素晴らしい人脈がおありと拝見いたしました。
私には少し(大変に)場違いな感があったのも事実でした。


「演奏家のいない演奏会」Special

2011-09-24 21:22:56 | イベント
今日、ヤマテツさんがつぶやきにアップしていた「演奏家のいない演奏会」に行ってきました。
素晴らしい天気だったので、カミさんの誘いもあり香雪美術館に細川護熙 陶と書を観に行く予定でしたが
できれば波動スピーカーの試聴もしたかったので、こちらのほうにしてもらいました。

しかし、当日の申し込みだったので席が取れるかわからなかったのですが、
幸いにも席が取れたので西宮北口にある会場に直行しました。

偶然と言うよりもやっぱりという表現がぴったりだと思いますが、ヤマテツさん御夫妻もいらっしゃっておりました。
簡単なご挨拶を済ませていよいよ開演の時間になりました。

会場は「スタインウェイ関西ミニホール」です。
第1部は「演奏家のいない演奏会」
第2部は「長谷川美沙Piano Recital」
というプログラムでしたが、ほとんどが長谷川美沙さんの紹介とプログラムに使われている作曲家と演目の説明でした。
演奏家自身が事前に演目の背景にある思いや作曲家に対する見解を説明しながらのお話も興味深かったです。

このミニホールはホームページの説明にもあるように、客席数36でスタインウェイのセミコンサートグランドC型(奥行227cm)
が置かれています。予想以上に狭い印象でした。


背面には音響ポールが作り付けで設置されておりました。

当然ながらステージの両手にも配置されており、とても響きの多いホールのように感じられました。

最初に少し波動スピーカーを聴きましたがホールの残響の多さの為か定位が曖昧で無指向性のスピーカーを聴いているような
錯覚をおぼえました。
キャスリーンバトルのカーネギーホールコンサートのCDを最後に聴かせて頂きましたが、左前方の上の方からボーカルが聴こえてきて少し違和感のある再生でした。

演目は
最初に長谷川美沙さんの最近のフェイバリットである、マイケルジャクソン の ユーアーノットアローンと
映画「シンドラーのリスト」を聴かせて頂きました。

次にこれからが本番ですが
アストラ・ピアソラから
オブリピオン
ブエノスアイレスの四季より「冬」
リベルタンゴの3曲

ヨハネス・ブラームスから
2つのラプソディ Op.79

セザール・フランクから
前奏曲、フーガと変奏曲

フランツ・リストから
巡礼の年第3年「エステ荘の噴水」
愛の夢-3つのノクターンより第3番「おお、愛しうる限り愛せ」

最後はルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーベンから
ピアノソナタ第8番「悲愴」

以上でした。

クラシックに詳しくない私にとっては、第1部で長谷川さんから聞いた
曲が書かれた背景や演奏家・作曲家の思いがどうであったかなどの説明が
非常に参考になりとても解り易かったですね。

演奏の方も比較的やさしいサロン的なものだと勝手に想像しておりましたが、
演奏が始まるや否やその想像が木っ端微塵に砕かれました。
女性らしからぬダイナミックなタッチでぐいぐい迫ってくる演奏には圧倒されました。

クラシックの演奏会にはほとんど行ったことがないので全くの私感として聞いて頂ければと思いますが
上手い下手は素人の私には解りませんが普段CDなどで聴いている演奏とは全く違ったもので
こんなに気合の入った演奏とは思いませんでした。

ただ、一つ残念だったことは演奏のスケールにホールのエアボリュームが付いて行っていない様に感じられました。
特にブラームスまではタッチの強さがより強調された感じで聴こえ、
放射された音が飽和状態になり歪ぎりぎりの音でとても抜けの悪い状態でした。

ちょうどピアノの共鳴板の中に頭を突っ込んで聴いているような感じで、
頭上から音が降ってくるようにホール全体に充満しています。
これは、ホールトーンとは程遠い直接音の洪水です。
ピアノとの距離が近いことの影響ではなくホール全体のエアボリュームの不足ではないかと思いました。

ずぶの素人が本格的に設計されたであろうホールの批判をしているのですから何と大それた行為でしょう。
設計者が見ていると怒り心頭でしょうね。
しかし、このように聴こえたのは事実でしたから何とかしてもらえないでしょうかねぇ!

その反面、微妙なタッチが手に取るように解り、ハンマーが弦を叩いた後に空間に広がっていく様も鮮明に聴こえてきます。
オーディオよりオーディオ的な再生音ですね。(変な表現ですね、生演奏ですから。)

西梅田のヒルトンホテルの夕暮れのサロン・クラシックなどとは全く違う音と演奏で
クラシックと言えども色々な聴こえ方があるということも大きな発見でした。

兎に角、今日は今迄に体験したことがないような音を演奏会で聴けた事と、
ホールと演奏内容とのマッチングの大切さも初めて体験できて非常に内容の濃い演奏会でした。

また、このような機会があれば積極的に参加しようと思いました。


吉原治良

2005-11-26 19:31:46 | イベント
ATCミュ-ジアムに吉原治良展を観に行った。
久々のATCであったが、途中やけに車が多いと思ったら
大阪モ-タ-ショウがインテックスで開かれていたようだ。

吉原治良といえば円のモチ-フが有名でわたしもそれぐらいか
知らなかったのであるが、日本を代表する前衛美術のパイオニア
であり続けたそうである。

思っていた以上にすばらしい作品群で久々に充実した時間を
すごせたような気がしました。

最近は仕事に追われておりましたので、じっくり絵画を観に行く
時間も取れなかったのですが、なるべく都合をつけてこのような時間を
取れればと思った1日でした。

また、フェルメ-ルが神戸にきているので観に行こうかなぁ!

東京JAZZ '05

2005-09-14 20:17:24 | イベント
NHKのBSハイビジョンで東京JAZZ '05が放映されている。
昨年もこの時期に放映されていたが今年は何かと仕事に追われ
BSハイビジョンの番組チェックもしていなかったので
すでに1時間が過ぎていた。また再放送があるであろうから
そのときにエアチェックをやり直そうかなあ!

しかし相変わらずNHKの映像は民間の放送局に比べて
すばらしいと思う。もちろん使っている機材も違う
のだろうがそういう優位性をもっと有意義に番組制作に
生かしてほしいものだ。

我が家の環境はそれほど良い訳でもなく特に音に関して言えば
最低限楽しめれば良い訳であり、本当ならばライブのすばらしい
雰囲気が楽しめるのであろうが今年はどうしたことか
5.1CHでは放映していなかったようだ。

ある程度音楽が聴ける環境でヴィジュアルのほうも
聴くことができるとよいのだが、そこまでは普通の
サラリ-マン(普通以下かもしれないが?)では
物理的及び経済的理由で諦めざるを得ない!
宝くじでも当たらないかなあ・・・。

貧乏暇なしで明日はまた東京出張である。

来年は徳島に来ませんか?

2005-08-15 11:33:19 | イベント
8月13日に鷲敷のコンサ-トに行ってきました
委細は鷲敷町のホ-ムペ-ジを見てください
きっと過去の出演者の名前を見てびっくりすることでしょう!

大ブレイク寸前のミュ-ジシャンが中心になっています
しかもすべて無料のコンサ-トです。
もちろんスポンサ-はありますが(大塚製薬)
このような形式で開催されているコンサ-トは
他には無いんじゃありませんか?

阿波踊りは毎年8月12日~15日まで開催されます
鷲の門と鷲敷のコンサ-トも同時期に行われますので
是非計画してみると良いと思います。

宿泊予約も徳島市内なら早めにしないと予約が
取れないかもしれませんが少し離れると
予約も取りやすいでしょう。

かなりハ-ドなスケジュ-ルになるかもしれませんが
一度行ってみる価値はあると思いますよ。