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ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

「演奏家のいない演奏会」Special

2011-09-24 21:22:56 | イベント
今日、ヤマテツさんがつぶやきにアップしていた「演奏家のいない演奏会」に行ってきました。
素晴らしい天気だったので、カミさんの誘いもあり香雪美術館に細川護熙 陶と書を観に行く予定でしたが
できれば波動スピーカーの試聴もしたかったので、こちらのほうにしてもらいました。

しかし、当日の申し込みだったので席が取れるかわからなかったのですが、
幸いにも席が取れたので西宮北口にある会場に直行しました。

偶然と言うよりもやっぱりという表現がぴったりだと思いますが、ヤマテツさん御夫妻もいらっしゃっておりました。
簡単なご挨拶を済ませていよいよ開演の時間になりました。

会場は「スタインウェイ関西ミニホール」です。
第1部は「演奏家のいない演奏会」
第2部は「長谷川美沙Piano Recital」
というプログラムでしたが、ほとんどが長谷川美沙さんの紹介とプログラムに使われている作曲家と演目の説明でした。
演奏家自身が事前に演目の背景にある思いや作曲家に対する見解を説明しながらのお話も興味深かったです。

このミニホールはホームページの説明にもあるように、客席数36でスタインウェイのセミコンサートグランドC型(奥行227cm)
が置かれています。予想以上に狭い印象でした。


背面には音響ポールが作り付けで設置されておりました。

当然ながらステージの両手にも配置されており、とても響きの多いホールのように感じられました。

最初に少し波動スピーカーを聴きましたがホールの残響の多さの為か定位が曖昧で無指向性のスピーカーを聴いているような
錯覚をおぼえました。
キャスリーンバトルのカーネギーホールコンサートのCDを最後に聴かせて頂きましたが、左前方の上の方からボーカルが聴こえてきて少し違和感のある再生でした。

演目は
最初に長谷川美沙さんの最近のフェイバリットである、マイケルジャクソン の ユーアーノットアローンと
映画「シンドラーのリスト」を聴かせて頂きました。

次にこれからが本番ですが
アストラ・ピアソラから
オブリピオン
ブエノスアイレスの四季より「冬」
リベルタンゴの3曲

ヨハネス・ブラームスから
2つのラプソディ Op.79

セザール・フランクから
前奏曲、フーガと変奏曲

フランツ・リストから
巡礼の年第3年「エステ荘の噴水」
愛の夢-3つのノクターンより第3番「おお、愛しうる限り愛せ」

最後はルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーベンから
ピアノソナタ第8番「悲愴」

以上でした。

クラシックに詳しくない私にとっては、第1部で長谷川さんから聞いた
曲が書かれた背景や演奏家・作曲家の思いがどうであったかなどの説明が
非常に参考になりとても解り易かったですね。

演奏の方も比較的やさしいサロン的なものだと勝手に想像しておりましたが、
演奏が始まるや否やその想像が木っ端微塵に砕かれました。
女性らしからぬダイナミックなタッチでぐいぐい迫ってくる演奏には圧倒されました。

クラシックの演奏会にはほとんど行ったことがないので全くの私感として聞いて頂ければと思いますが
上手い下手は素人の私には解りませんが普段CDなどで聴いている演奏とは全く違ったもので
こんなに気合の入った演奏とは思いませんでした。

ただ、一つ残念だったことは演奏のスケールにホールのエアボリュームが付いて行っていない様に感じられました。
特にブラームスまではタッチの強さがより強調された感じで聴こえ、
放射された音が飽和状態になり歪ぎりぎりの音でとても抜けの悪い状態でした。

ちょうどピアノの共鳴板の中に頭を突っ込んで聴いているような感じで、
頭上から音が降ってくるようにホール全体に充満しています。
これは、ホールトーンとは程遠い直接音の洪水です。
ピアノとの距離が近いことの影響ではなくホール全体のエアボリュームの不足ではないかと思いました。

ずぶの素人が本格的に設計されたであろうホールの批判をしているのですから何と大それた行為でしょう。
設計者が見ていると怒り心頭でしょうね。
しかし、このように聴こえたのは事実でしたから何とかしてもらえないでしょうかねぇ!

その反面、微妙なタッチが手に取るように解り、ハンマーが弦を叩いた後に空間に広がっていく様も鮮明に聴こえてきます。
オーディオよりオーディオ的な再生音ですね。(変な表現ですね、生演奏ですから。)

西梅田のヒルトンホテルの夕暮れのサロン・クラシックなどとは全く違う音と演奏で
クラシックと言えども色々な聴こえ方があるということも大きな発見でした。

兎に角、今日は今迄に体験したことがないような音を演奏会で聴けた事と、
ホールと演奏内容とのマッチングの大切さも初めて体験できて非常に内容の濃い演奏会でした。

また、このような機会があれば積極的に参加しようと思いました。


久々の自宅OFF会

2011-09-18 23:16:41 | オ-ディオ
今日、RayさんHYさんMt.T2さんをお迎えして久々の自宅OFF会を開きました。
前回は何時だったか思い出せないぐらいです。

Rayさんは何度もお出で頂いておりますがHYさんMt.T2さんは初めてなので年甲斐もなく緊張しておりました。
まず、はじめは私がいつもシステムの調整に使っているCDを順番に聴いて頂きました。







1枚目のつじあやのは吉田苑に行ったときに教えて頂いたものです。
2枚目のCDはMa Rcordings Michel Godardのアルバムで以前貝崎さんが使っていたものです。
3枚目のJosquin Desprez の MISSAでamberさんに教えて頂いたものです。
4枚目のCDはジャズ批評の優秀録音で一番のリファレンスです。
5枚目の大西順子は先日来上様宅に伺って気になっていたものです。
ひととおり聴いて頂いた後で、
先日Mt.T2さんたくに伺った時に聴かせて頂いた大貫妙子の四季をアトラクシオンから聴いて頂きました。

これは、Mt.T2さん持参の物(UTAU)とはまったく違う録音でその違いがあまりに大きいので面白かったですね。


次に先日ゴロ-さんの日記にあった Yosuke Onumaの3,2&1を聴きました。
わたしのポチッたものはおまけなしの普通のものでしたが、Mt.T2さんのは初回限定盤でソロのCDがおまけでついております。

これがなかなかのもので欲しいと思わず声が出てしまったぐらいです。
しかし、さすがに冷静なRayさんは
「あまりにギタ-の音像が大きすぎて違和感がある」と仰っておりました。
でも、さすがゴロ-さんのお勧めのアルバムは良いですね~!

拙宅の音に全員が慣れてきたところで、HYさん持参のデジタルケーブルにセットするコネクターをセットしました。
この製品の事は知りませんでしたが、コネクターの中にはトランスが組み込まれているようで
ノイズの除去に効果があるとの事でした。
実際の音はというと空間の広がりが素晴らしく部屋の枠を通り過ぎるほどに広がってゆきます。
しかし、その空間の広がりが音像の実在感や力強さが少し後退してしまうようです。
「これはPCオーディオのような鳴り方ですね」とMt.T2さんのコメントがありました。
残念ながら拙宅のシステムの方向性とは違うので採用は見送りましたが、HYさんやクラシック中心に聴かれる方にはぴったりの
製品ではないでしょうか。
とくにRayさん持参のパイプオルガンのCDの地を這うような出方は圧巻でした。

そうこうしている内に時間もなくなってきたので最後にアナログを少し聴いて頂きました。

なかでもこの泉谷しげるの「光と影」は好評だったようです。
ニイノニイノさんに伺った時に教えて頂いたものです。
昔の録音はシンプルがゆえに良い録音になるのでしょうね。
あっと言う間に2時も過ぎてMt.T2邸に移動しなければいけません。
あわただしく自宅OFF会の終了となりました。
私としてはシステムに変化もなく音も変わっていないつもりでおりましたが
Rayさんの耳には大きく拙宅のシステムの音が変化したものに聴こえたようです。
「とても、柔らかくなって聴きやすくなった。以前はギンギンな部分もあり聴きづらい感じがあったのが無くなった。」
とのお褒めの言葉を頂き、自分だけでは解らなかった部分もあり非常に勉強になりました。
遠くからお出で頂いたHYさんには変なCDばかりを聴いて頂いた格好になり申し訳ありませんでした。
さぞや退屈であったと反省しております。
これに懲りずにまたお出で下さいね。
Rayさんいつもながら有難うございました。また、一緒に遊んで下さいね。
Mt.T2さんまたいろいろと教えて下さいお願いします。

セッティングの見直し。

2011-09-04 11:28:02 | オ-ディオ
オーディオ再始動してからの事を少し整理してみました。

6月19日 moukutsuさんのオーディオルームにてHB-1を聴かせて頂いたあと、
白いお髭のうさぎさんの別荘へ
 
7月2日 椀方邸のオーディオ専用電源のリフレッシュで、
出水電器の島元社長さん来阪、その後daisuke邸へ

7月10日 Ray邸でのオフ会 
ウエルフロートの送り出し機器への設置に於ける変化を検証

7月17日 ミチ邸でのオフ会 機器の大幅変更での興味津々で訪問。

8月6日 Mt.T2邸訪問。マンションでのプロジェクター設置の方法や、
ピュアオーディオとの関係を教えてもらう。

8月14日 ミチさんとUENO邸へ。
はじめての訪問とウエルバランスの音にこれまた勉強!

8月20日 上様邸再訪問。またまた打ちのめされて帰宅。

8月21日 何も聴こえなくなった邸のオフ会参加。
聴いたことがない音源にて良く解らない事が多かった。

このようなスケジュールで精力的に動き回りました。
残念なのは覚醒したdaisuke邸の音を確かめられなかった事です。

いろいろな方々から様々な刺激をうけてましたが、
自分の中に消化できるものだけを取り込もうと模索しておりました。

当然、色々な制約があるわけですから、
なかなか難しく思うように進んでいかないのは世の常です。

その中でほんの少し進歩がありましたので、
この段階で日記にしておこうと思います。

「この段階で」と限定するには理由があります。
そのことは後で報告します。

前置きが長くなりましたが(いつもの事です)機器の変更が少しありました。

SACDプレーヤーのピックアップ交換時にクロック用の電源が
パルス電源からトランス使用の電源に変わりました。

NS-PSU-DENTECです。
わたしのプレーヤーはクロックの周波数が高く
D-CLOCKは使用できません。
Audiocom社のSuperClock 4/DENTECを乗せています。

クロックの是非は色々と意見もあるでしょうが、
わたしのシステムでは現状外せないアイテムです。
DENTECと言うとこれも意見が様々ですが、
私のシステムでは結果が良かったのでこれもOKです。
当然ながらクライオ処理がされております。
これも当然ながら拙宅では良かったので採用しております。
いろいろありますが出てくる音は誤魔化しが聴きませんから・・・。
すべて結果がよければ採用です。

小さな仕様変更ですが、これが以外に大きいと言うことをやっと解りました。
交換した直ぐにSNが良くなり音に柔らかさがでてきました。
エージングでもっと良くなる旨を藤本社長さんから頂きましたが
十分良かったとその時は思いました。

先日の上様宅訪問で打ちのめされて帰ってまいりましたが、
その後色々なことを試しましたが思うような結果が得られずに諦めておりました。

その事とは別にMt.T2さんの日記に思うところがあり、
遅ればせながらジェルの検証をしました。

もう既に皆さんが試された後とは十分に解っていながら、
上様宅のジェル(PRO 7とは全く違う)のこともあり
拙宅では良い結果が得られるかも知れないと思いやってみましたが、
基本的な方向はMt.T2さんの日記のとおりの結果でした。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1743202319&owner_id=20770696

拙宅では一番足りなかった奥行き感が出るものの、
高域の響きすぎやあざとい感じがどうにも我慢出来ず
そのうえに一番大切なエネルギー感が全く後退してしまいました。
さすがにこれには閉口しました。
しかしながら大体の予測ができたのに何故試したのかと言いますと
インコネを三菱電線のCX-1から吉田苑の疾風に交換したからです。
この時の日記がファイルウエブのコミュにのっておりましたので・・・。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1574/20090131/9889/
「ふと思って」というのはこの事です。
上様宅のインコネがノイマンと言う事を知り
ハッとして交換してみました。
結果は低域のエネルギー感が出て、
大西順子の左手も力強くリズムを刻んで行きます。
上様邸と同じかと言うと程遠いですが
音楽の鳴り方がぎりぎり及第点をあげられるレベルです。

rosset meyer geiger の what happenedの2曲目の冒頭の
ベースの芯のある重い音が出てきました。
5分過ぎ右スピーカーから硬質感のあるピアノが鳴り出して
其れと同時にコツコツとスネアのふちを叩くような音も
実在感を伴って再現されました。

ここまではある意味想像通りの展開でしたが、神尾真由子のCDなど

音が強すぎて聴けなかったのですが
CX-1よりも滑らかで柔らかい音がするではありませんか。
これにはびっくりです。
(あくまでテンションは高いのでゆるくなった音とは違います)

そのうえに、ファイルウエブの日記では
最低域が出ないで糞詰まりの音と書いておりますが、
全くそのような事はなく低域も十分に沈み込んでいきます。

何年も使ってやっとスピーカーのユニットが動き出すことを考えると、
ケーブルも同様かも解りませんね。

直ぐにウエルバランスで鳴るような物もあればそうでないものもあるように、
早急に結果を求めるのもどうかと思いました。

とりあえず、暫くはこの状態で行くことにします。
PS。(そうそう、スピーカーのセッティングも位置をほんの少し(10cmほど)
前にずらしました。定位が以前より明確になりボーカルも落ち着いた感じです。)