2月の末に注文してあったCDが先週やっと届きました。
ここのところ仕事の部署が変わった所為もあり、あまり時間をかけて音楽を聴いていない状態でした。
今日、少し時間がありましたのでやっと聴くことができましたが、久しぶりに聴き応えのあるアバンギャルドなJAZZ でした。
皆さんにお勧めするとしたらこの「Steppin'Out / Roberto Olzer Trio」が圧倒的にお勧めです。
イタリアの巨匠 ステファノ・アメリオの録音ですから悪い訳がありません。
音楽の内容も素晴らしくこれも全編を通して聴ける素晴らしいアルバムです。
しかしこの「THE FOURTH DOOR / TAN T'IEN TRIO」は皆さんにお勧めできるものではありませんが
アルバムを通して飽きずに聴ける久々のアバンギャルド ジャズでしたので紹介いたしました。
アルバム全体を通して肉厚で実態感のある骨太の音が支配しています。
まず、驚かされるのが原寸大のピアノの音です。あたかもスタジオに居るかのように
錯覚を起こさせるような存在感と鮮度があります。
そのピアノを支えているのがこれも骨太のベースの存在です。
その合間合間に放たれるシンバルも太く突き刺さるように迫ってきます。
それに空間表現も秀逸です。しかし決して音の消え際がどうとかと言うような実在感が乏しいシステムでは
この、太い高音は再生が難しいと思いますが・・・。
4曲目、5曲目とFender Rohdesがフューチャーせれていますが、このエネルギー感がなんとも新鮮でした。
この感じが出るのも拙宅の音が少し泥臭い所為かもしれませんが、
現在のハイエンド機器にありがちなエネルギー感が薄く歪み感の全く無い
つるっとした音では折角の素晴らしい音楽も伝わり方が半減してしまうような気がします。
とくに、この様なアルバムではしっかりとした土台に支えられた実在感のある再生が必須と思われますので
そういう意味においてもこの様なJAZZを再生するに当たっては、
本物の音楽を再生できるオーディオが不可欠な要素になるのではないでしょうか。
是非ともその様な装置で聴いていただきたいアルバムです。