先日のRay邸でのウエルフロートの凄さを改めてみてしまったので、是非とも自宅での試聴をしたくLanciastさんにお願いをして試聴用のボードをお借りしての自宅試聴となりました。
参加して頂いたのはRayさんとMt.T2さんにお願いをいたしました。Mt.T2さんは先日のRay邸でのオフ会の凄さを体験したく、午前中はRay邸にお邪魔して聴かせて頂いたようです。
その余りの凄さに「もう何も言えません!」と一言発したきりでした。その興奮冷めやらないうちに拙宅でのオフ会に突入という感じでした。
まず最初に現状の音を聴いていただいたのですが、Mt.T2さんから一言「何か変えましたか?」そうです。絨毯を敷いていたので音に勢いがなかったのでしょう。それで、絨毯をはずして以前の籐のものに変えての再度の音だしになりました。
Rayさんも「ずっとこっちの方が良いじゃないですか!」さすがに鋭い指摘をして頂きました。
以前から低域の飽和状態をどうにかしたいと思い、あれこれとケーブルやインシュレーターで対策をしておりましたが、少しは良くなりましたが根本的に改善されたわけではなく、ウエルフロートの導入しかないかなと思っておりました。
それで、低域成分の多く入ったDISCという事でSEBASTIAN STEFFAN TRIOのLook At The Doorkeeperと
GUILLAME DE CHASSYの2枚で試聴することにしました。スピーカー下のTAOCのボードとウエルフロートを交換しました。さすがにMt.T2邸のジャッキなどありませんから2人の力を借りての設置とあいなりました。
設置した直ぐには少し透明度がまして見通しが良くなったかなぁという程度でしたが、DISCを切り替えながら30~40分が過ぎた頃からでしょうか、力強さはそのままに明らかに透明感がまして、付帯音がなくなっています。それに伴って今まで聴こえなかった音や演奏者の息遣いが明確に聞き取れるようになりました。
低域の音が整理された結果、高域での被りが無くなった為に倍音が気持ちよく伸びていき響きが澄んできました。やはりスピーカーの付帯振動が悪影響を与えていたのでしょう。少しハイエンドの香りのする歪の無さを感じました。
これに気を良くして次々とDISCを交換しました。
鐘のDISCでは明らかに鐘の音が変わりました。Rayさんからの第一声がそれでした。
コーラスでも特に女性コーラスの後の男性コーラスの方が響きがスーッと伸びてきます。
kankawaのCDRでも膨らみすぎると思っていたオルガンも実際はそれ程ではなく違った意味でのCDRの情報量の多さが魅力になった音が目の前に展開されます。
この状態でいつもの3ギターのライブ版を聴いてみました。立ち上がりのスピードが全く違います。もの凄い演奏がはっきり見て取れるようです。ここまで来るともうウエルフロートを外せないことになってしまいました。想像してはおりましたがその通りの結果になったしまいました。このボードの素晴らしさは副作用が全く無く良い結果だけが残るということです。これは本当に難しい事で良くなる要素には得てして悪くなる要因も含まれておるのが大半です。よく効くものは副作用も多いものですが・・・。
スピーカーはそのままに、もう一枚お借りしたボードをCDプレーヤーの下に設置しました。システムの前段はかなり自分なりに詰めて対策をしてきたつもりでしたから、ここで大きく変わると今までの自分を全否定されるようなことになりかねません。
幸いにもここでは現状設置してあったチクマのVKスティックが検討した結果となり、大きく音楽の内容が変わるということはありませんでした。確かに音は変わりましたが好みの範疇を超えることはありませんでした。
CDと同様にROKSANのレコードプレーヤーにも設置しました。これも現行のデンのVEBインシュレーターが健闘してか大きく取って代わるほどの事はありませんでした。しかしながら今まであれこれと試行錯誤しながらセッティングを詰めてきたわけですが、それがただウエルフロートのボードを設置しただけれ同様な結果が得られるのですから、このことは凄いことだと言えませんか?しかも、ボード自体はリーズナブルで設置のノウハウも要りませんから・・・。
ここで、ウエルフロートの性能もハッキリしたことですので、次のクロックの実験に移りました。先日来あちこちで試されているインフラノイズのCCV-5とGPS-777の設置です。
拙宅のマランツは外部クロックが直接はいらないものですからクロックレシーバーのCCV-5の出番ということになります。トラポとDACの間に設置することなり、ケーブル類はすべてリベラメンテを使用しました。ただ、デジタルケーブルもアナログケーブルを代用することになりましたので完璧ということにはなりませんでした。
肝心の音ということとなるとこれも一長一短でハッキリとして見通しが良くなる反面、少しエネルギー感が薄れているような鳴り方になってしまいました。リベラメンテを使ってのことですから通常のデジタルケーブルではもっとこの状態が強調される鳴り方になることでしょう。実際にAETのデジタルケーブルに変えてみると、ワイドレンジにはなりますが音楽の抑揚が薄れるようで少しつまらない音になってしまいました。
Mt.T2さん曰く「GPSも実際はもう少し時間をおかないと本来の音にならないです。正確なクロックを受信するには1時間位かかるそうです。本来の性能が発揮されなかったようですが、ひとまず今日のところはこれぐらいにしてまた続きは次回ということにしました。
一通りの試聴が終わり時間が来ましたが、ここで先日来実験をしておりましたのでその結果を2人に検証していただくこととなりました。実験というのはセンターパネルの代用品として、籐のスクリーンを設置しており、特にボーカルはしっかりセンターに定位して奥行き感も出てとても良い感じだと思っておりましたがお二人も同様でボーカルにはピッタリとお墨付きを頂きましたが、それ以外は無いほうがハッキリステージが見て取れるようでスクリーンを設置するとその感じが薄れるということです。やはりルームチューニングは難しそうです。
そうこうしているうちにMt.T2さんが部屋の隅に立てかけてあった丸棒に気が付き、「これ一本でも変わりますよ!」とセンターに立てかけました。すると丸棒1本で同様の結果が得られることがわかりました。これには一同びっくりさせられました。この丸棒を手に持って壁からの距離を動かすと丁度ピッタリ来る場所がわかります。以前Mt.T2さんがお友達のヒジヤンさん宅で体験されて非常にびっくりされた経緯を伺いながらのお開きとなりました。
ウエルフロートの絶対的な性能の確認と同時にルームチューニングの不思議も同時に体験することが出来とても内容の濃いオフ会となりました。近いうちのウエルフロート導入となることでしょう。ルームチューニングでも当面遊べそうです。
RayさんMt.T2さんどうも有難うございました。