ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

ウエルフロートの自宅試聴!

2012-10-16 21:28:01 | オ-ディオ

先日のRay邸でのウエルフロートの凄さを改めてみてしまったので、是非とも自宅での試聴をしたくLanciastさんにお願いをして試聴用のボードをお借りしての自宅試聴となりました。

参加して頂いたのはRayさんとMt.T2さんにお願いをいたしました。Mt.T2さんは先日のRay邸でのオフ会の凄さを体験したく、午前中はRay邸にお邪魔して聴かせて頂いたようです。

その余りの凄さに「もう何も言えません!」と一言発したきりでした。その興奮冷めやらないうちに拙宅でのオフ会に突入という感じでした。

まず最初に現状の音を聴いていただいたのですが、Mt.T2さんから一言「何か変えましたか?」そうです。絨毯を敷いていたので音に勢いがなかったのでしょう。それで、絨毯をはずして以前の籐のものに変えての再度の音だしになりました。

Rayさんも「ずっとこっちの方が良いじゃないですか!」さすがに鋭い指摘をして頂きました。

以前から低域の飽和状態をどうにかしたいと思い、あれこれとケーブルやインシュレーターで対策をしておりましたが、少しは良くなりましたが根本的に改善されたわけではなく、ウエルフロートの導入しかないかなと思っておりました。

それで、低域成分の多く入ったDISCという事でSEBASTIAN STEFFAN TRIOのLook At The Doorkeeperと


GUILLAME DE CHASSYの2枚で試聴することにしました。スピーカー下のTAOCのボードとウエルフロートを交換しました。さすがにMt.T2邸のジャッキなどありませんから2人の力を借りての設置とあいなりました。

設置した直ぐには少し透明度がまして見通しが良くなったかなぁという程度でしたが、DISCを切り替えながら30~40分が過ぎた頃からでしょうか、力強さはそのままに明らかに透明感がまして、付帯音がなくなっています。それに伴って今まで聴こえなかった音や演奏者の息遣いが明確に聞き取れるようになりました。

低域の音が整理された結果、高域での被りが無くなった為に倍音が気持ちよく伸びていき響きが澄んできました。やはりスピーカーの付帯振動が悪影響を与えていたのでしょう。少しハイエンドの香りのする歪の無さを感じました。

これに気を良くして次々とDISCを交換しました。

鐘のDISCでは明らかに鐘の音が変わりました。Rayさんからの第一声がそれでした。
コーラスでも特に女性コーラスの後の男性コーラスの方が響きがスーッと伸びてきます。

kankawaのCDRでも膨らみすぎると思っていたオルガンも実際はそれ程ではなく違った意味でのCDRの情報量の多さが魅力になった音が目の前に展開されます。

この状態でいつもの3ギターのライブ版を聴いてみました。立ち上がりのスピードが全く違います。もの凄い演奏がはっきり見て取れるようです。ここまで来るともうウエルフロートを外せないことになってしまいました。想像してはおりましたがその通りの結果になったしまいました。このボードの素晴らしさは副作用が全く無く良い結果だけが残るということです。これは本当に難しい事で良くなる要素には得てして悪くなる要因も含まれておるのが大半です。よく効くものは副作用も多いものですが・・・。


スピーカーはそのままに、もう一枚お借りしたボードをCDプレーヤーの下に設置しました。システムの前段はかなり自分なりに詰めて対策をしてきたつもりでしたから、ここで大きく変わると今までの自分を全否定されるようなことになりかねません。
幸いにもここでは現状設置してあったチクマのVKスティックが検討した結果となり、大きく音楽の内容が変わるということはありませんでした。確かに音は変わりましたが好みの範疇を超えることはありませんでした。


CDと同様にROKSANのレコードプレーヤーにも設置しました。これも現行のデンのVEBインシュレーターが健闘してか大きく取って代わるほどの事はありませんでした。しかしながら今まであれこれと試行錯誤しながらセッティングを詰めてきたわけですが、それがただウエルフロートのボードを設置しただけれ同様な結果が得られるのですから、このことは凄いことだと言えませんか?しかも、ボード自体はリーズナブルで設置のノウハウも要りませんから・・・。

ここで、ウエルフロートの性能もハッキリしたことですので、次のクロックの実験に移りました。先日来あちこちで試されているインフラノイズのCCV-5とGPS-777の設置です。


拙宅のマランツは外部クロックが直接はいらないものですからクロックレシーバーのCCV-5の出番ということになります。トラポとDACの間に設置することなり、ケーブル類はすべてリベラメンテを使用しました。ただ、デジタルケーブルもアナログケーブルを代用することになりましたので完璧ということにはなりませんでした。

肝心の音ということとなるとこれも一長一短でハッキリとして見通しが良くなる反面、少しエネルギー感が薄れているような鳴り方になってしまいました。リベラメンテを使ってのことですから通常のデジタルケーブルではもっとこの状態が強調される鳴り方になることでしょう。実際にAETのデジタルケーブルに変えてみると、ワイドレンジにはなりますが音楽の抑揚が薄れるようで少しつまらない音になってしまいました。

Mt.T2さん曰く「GPSも実際はもう少し時間をおかないと本来の音にならないです。正確なクロックを受信するには1時間位かかるそうです。本来の性能が発揮されなかったようですが、ひとまず今日のところはこれぐらいにしてまた続きは次回ということにしました。

一通りの試聴が終わり時間が来ましたが、ここで先日来実験をしておりましたのでその結果を2人に検証していただくこととなりました。実験というのはセンターパネルの代用品として、籐のスクリーンを設置しており、特にボーカルはしっかりセンターに定位して奥行き感も出てとても良い感じだと思っておりましたがお二人も同様でボーカルにはピッタリとお墨付きを頂きましたが、それ以外は無いほうがハッキリステージが見て取れるようでスクリーンを設置するとその感じが薄れるということです。やはりルームチューニングは難しそうです。

そうこうしているうちにMt.T2さんが部屋の隅に立てかけてあった丸棒に気が付き、「これ一本でも変わりますよ!」とセンターに立てかけました。すると丸棒1本で同様の結果が得られることがわかりました。これには一同びっくりさせられました。この丸棒を手に持って壁からの距離を動かすと丁度ピッタリ来る場所がわかります。以前Mt.T2さんがお友達のヒジヤンさん宅で体験されて非常にびっくりされた経緯を伺いながらのお開きとなりました。

ウエルフロートの絶対的な性能の確認と同時にルームチューニングの不思議も同時に体験することが出来とても内容の濃いオフ会となりました。近いうちのウエルフロート導入となることでしょう。ルームチューニングでも当面遊べそうです。

RayさんMt.T2さんどうも有難うございました。

ウェルフトートの進化を観た!

2012-10-07 21:57:54 | オ-ディオ


今日、Rayさん宅でウェルフロートの素晴らしい進化を目の当たりにしました。

昨日、Rayさんから「トーレンス124とナグラのフォノイコBPSをLanciastさんが持って来るので聴きに来ないか?」とのお誘いがあり二つ返事でお伺いすることになりました。

Lanciastさんが持ってこられたトーレンス124Ⅱは非常にきれいな状態でEMTのアームに当然ながらEMTのカートリッジTSD?が装着されておりました。早速Lanciastさんが124を組み上げて試聴が始まりました。

比較するのはGyiroSEに装着されたXSD-15との比較です、フォノイコはレヴィンソンの内蔵タイプでスタートしました。アートファーマー・ジムホールのBIG BLUESから始まりオーディオファイルレコードやカルメンファンタジーまで

同じ状態のレコードを2枚使って切り替えての試聴でした。カートリッジが同じEMTである為か(XSDとTSD)思ったほどの違いが見られませんでしたので、今度はフォノイコを色々と繋ぎ変えての試聴とあいなりました。複雑なシステムですから、さすがのRayさんも困惑しながらの繋ぎ変えでしたが、決定的な違いは見いだせられなかったので124の試聴は休憩に入りこれもLanciastさん持参のEMTのモノラルカートリッジを聞かせていただくこととなりました。このカートリッジはEMTのオルトフォンが両方明記されており、オルトフォン製であることがみてとれます。初期の物でレア物であるらしく非常に高価だそうです。

ヤマハGT2000に装着されたオルトフォンと比べると随分優しい感じの佇まいの音がしています。このカートリッジは出力が1系統しかないのでプリアンプでモノラルを左右で分けての試聴でしたが、片チャンネルの方がストレートな音がする事が不思議でした。

一通りの試聴も終わり、時間もありましたので新しく改善されたウェルフロートを試してみようと言う事になり、ヤマハのGT-2000の下に使うようにセッティングが進みました。丁度足と足の間の腹の所にピッタリと収まったウェルフロートがとんでもない効果を発揮することはその時は誰も予想しておりませんでした。カートリッジはノーマルのオルトフォンSPU ClassicGです。Rayさんのいつもの順番で針を下ろしてからのスタートボタンでターンテーブルが回りだしました。レヴィンソンのL-32のミュートボタンを解除した瞬間に、信じられない光景が目の前一杯に展開されました。

もう、全く次元の違う音が広がっております。どこまでもスカッと抜けている音はベールを1枚も2枚も剥がした様に見通しがよく、1音1音が手に取るように明確に表現されて付帯音というものが全くありません。圧倒的なSN比です。今まで慣れ親しんできたオルトフォンの音ではありません。大げさな表現かも知れませんが今までこれ程までの変化を体験したことが無いぐらいの変化です。

確かにオーディオですから何をやっても音は変わりますが、どれか良いところがあれば反面良く無いところも現れてくることが多いのですが、今回のウエルフロートに関してはその危惧もありません。唯一、モノラルのカートリッジでモノラルのレコードを聴いた時は付帯音が無くなり、大きな塊でこちらの方に飛んでくるような迫力は薄れてしまいます。非常に悩ましいことです。

そのようなことをRayさんと話しておりますとLanciastさんが「SPUを裸にしたらこんな音ですよ!」と一言。そう言えば色々とチューンアップされて色々なブランドで発売されていますよね。それと今回の試聴はLanciastさんにとっては前回のリベンジと言う意味合いもあり内心ヒヤヒヤものであったようです。前回は初期のウェルフロートでの試聴でLanciastさんも自信満々で来られておりましたが、SNの改善はありましたが音が綺麗になった反面力が無くなってアナログの一番大切なものが欠落しているような音でした。特に私など全く駄目と評価しておりましたので、今回もいやな奴が居ると思われたに違いありません。

しかしながら、今回は今までの気になる部分が一掃されてある意味全くの別物と言っても良いような変化でした。これ程までの音が再現されるのでありますから、Ray邸のポテンシャルの高さと同時にオルトフォンのSPUの潜在能力の高さを思い知らされました。

ここまで来たらP-0の下にも装着しないで帰れません。力持ちのRayさんがP-0を持ち上げている間にウェルフロートを滑り込ませました。フィニッテエレメントのインシュレーターが取れなかったのでその下にウェルフロートという順番です。Rayさん曰く「CDの嫌な部分が全てなくなったような音」とのコメントが口をついて出てきました。ここでも圧倒的な解像度とSNが確認できました。この静けさは尋常ではありません。こんな音を聴かされたらもう後戻りできる訳ありません。その場で即決で置いていって下さいという運びになりました。

最近はP-0が余り活躍していないとのことですが、また明日から新しい発見が山のように確認できることでしょう。膨大なコレクションを聴き直さまければならなくなってしまうことでしょうね!

もうこれ以上進化はあるのか?と思わせるほどの完成度でした。

貴重な体験をさせて頂きまして有難うございました。

また、落ち着きましたら遊んでやってください。

宜しくお願いします。  PS 機器等に誤りがあればお許しくださいね!