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ROKSANのつぶやき

独断と偏見に満ちた時遊人の日記

2000円の本のおまけ程度の我が耳!

2012-07-24 21:46:10 | オ-ディオ

いやぁ~!駄洒落ではありませんよ。今更ながらこんな去年の本のことをブログでアップするなんて・・・。申し訳ありません。普段ブログで偉そうな事を好き勝手に書いておりますが、しょせん私の耳は2000円の本のおまけ程度でした。

今迄イヤフォンなどほとんど使った事が無くて、「どうせたいした音は鳴らない」と高をくくっておりました。それを後押ししたのが昨年のオーディオセッションでイヤフォンの試聴会(聞き比べ)を開催しており、有名なメーカーのものや高額なものも聴き比べをしましたが、どれもドンシャリで音楽的なバランスが私の感性と合いませんでした。

ところが、今年の春にiPod touchを手に入れて、暫く間はSO○Yの7Kほどのものを使って聴いておりました。これでも付属のものや3Kのものと比べて音がやわらかく音楽性もありましたのである程度聴けると思って使っておりました。それが以前本の付録でイヤフォンが付いていた事を思い出して聴いてみたところ、SO○Yに比べて音の厚みや高域の抜けや開放感が段違いでした。

殆んどボーカル中心に聴きますので最近のお気に入りのヘイリーローレンなど


「これで十分じゃないか!」と正直思いました。他のボーカルもなんら違和感なく聴けましたのでイヤフォンをバカにしておりましたことが恥ずかしいくらいでした。

しかし、iPod touchをカミさんに渡して以前購入してあった初代のiPadを使う事になり、早速聴いてみる事にしましたがこれがどうも違うんですね?基本的にiTunesを使用しておりますので同じとばかり思っておりましたが、iPadのほうは何か歪っぽくて音抜けも悪く周波数レンジが狭まった感じがします。それに伴って洗練されていない感じもあり驚きました。ソースによっては力強く聴こえるものもあり良い意味でアナログ的な音もでる雰囲気です。しかしながら最初にiPod touchを聴いてしまうと明らかにグレードダウンが解ってしまいます。

しかし、これはあくまでもイヤフォンでの試聴であり、本格的に聴き比べをしたわけではありませんのでほんの参考程度にして置いてください。今度Rayさん宅で聴かせて頂こうと思いますのでその時にまたアップしたいと思います。

それよりもこの付録のイヤフォンが素晴らしいのでネットでこの付録のイヤフォンの事を色々調べておりましたが、相対的に感想は良くありませんでした。ダイナミックレンジが狭い、解像度が全くありません、ゆるくスピードのない低域と伸びきらないだら下がりの高域は聞くに堪えない等々散々な批評がアップされております。

確かにスピードはありませんし解像度ももう一つだと思います。特にオーディオチェックに使っている

rosset meyer geiger what happenedなどを聴くとその通りだと思いますが、こんなCDはイヤフォンンでは聴きませんよ。 

それよりもぐっと心に迫ってくるボーカルを聴いているとそんなものはたいした問題では無い様に思えてきます。何より音楽性が素晴らしいと思います。何方かのブログの感想に「このような変わったバランスのイヤフォンがかえって面白いのではないか?」と言うようなことを書いておられました。確かに何がフラットバランスかと言うとそれぞれに感覚に違いがあるかもしれませんが、私にとっては決して変なバランスには聴こえませんし、それより何よりこんな音楽性のあるイヤフォンを聴いた事がありませんでした。

オーディオは決して高価なものだけが良い音がするとは限りませんし、安価なものでも音楽性が感じられるものであればそれで十分だと思います。2000円のおまけの耳で十分です。最近のオーディオ業界が低迷するのも解る気がします。普通のひとが購入できる機器が殆んど無くて雑誌をみてもとても手が出る価格ではありません。そのうえに音が変わる事を至上の喜びと感じられるオーディオマニアの多いこと、こんな事が続くようだと衰退のスピードに加速が付く一方でしょうね。何かおかしい今日この頃です。