金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Xmindでライフプランニングノートを作る⑧ 至高体験と巡礼の旅

2021年01月24日 | ライフプランニングファイル
 前回Xmindを使って「自分にとって大切なこと」を整理する方法を論じた。その時マズローの欲求5段階説を利用すると自分の欲求を階層的に整理できることが分かった。つまりある種の欲求は「自己実現」という高次元の人生の目的に繋がり、ある種の欲求は「生存欲求」といった生物の本能につながるものだということがはっきりした。
 ところでマズローは晩年近くになって「至高体験が人生の究極の喜び」ということを述べている。もし至高体験を自己実現以上の欲求とすると欲求6段階説になるのだが、至高体験をする人は稀なので欲求5段階説のままで良いのかもしれない。
 至高体験とは宗教的感動を伴うある種の奇跡の体験、優れた芸術に出会うとき得られる感動、美しい自然から受ける感動などを指す。
 経験することが難しい至高体験だが、世界的な宗教は「巡礼の旅」という形で至高体験をするチャンスを提供している。
 イスラム教によるメッカ巡礼、キリスト教のサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼、日本の四国八十八カ所お遍路などだ。
 私はネパールで高度4千メートル以上の峠にあるヒンズー教と仏教の聖地ゴサインクンドを旅したことがある。山上の湖と巡りながら岩山やその向こうの白銀の氷に峰を見ているとある種の深い感動を覚えた。「至高体験」までは行かないけれどその近くまでは行ったような気がする。
 聖地は特に宗教心を持っていないものにもある種の感動を与えるものなのだ。
 「巡礼」でなくても旅は心を浮き立たせる。また「巡礼」という言葉は宗教を離れて「酒場巡礼」といった使い方もされる。
 あるテーマに沿った旅の連続を巡礼と考えると「百名山巡り」「百名城巡り」「全国一宮巡り」なども一種の巡礼の旅だ。
 自分流巡礼の旅を持つことができるシニアは豊かな人生を送ることができるだろう。
 Xmindは巡礼プラン作りや旅のまとめを手助けしてくれる有力なツールだ。

 
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仲間内ZOOM会議はネタ準備が大事

2021年01月22日 | うんちく・小ネタ
 緊急事態宣言で山好きの方も自宅籠りの人が多いと思います。
 私も今年に入ってからは山にもスキーにも行かず、運動といえばスポーツクラブのトレッドミルの中を早歩きしている程度です。
 そんな時山仲間から「久しぶりにZOOM飲み会をしよう」という提案があったので今週日曜日に7,8名でバーチャルに集まることにしました。
 昨年の夏頃は比較的ZOOM飲み会が多かったのですが、このところ減っていました。物珍しさで始まったZOOOM会議ですが、山登りなど実際のアクティビティが少ないので話題が乏しくなり、少し尻すぼみの状況です。
 海外で暮らす娘とのZOOM会話もしばらくご無沙汰です。必要な要件はメールでやり取りしているとZOOMがやや面倒な感じなのでしょうか?
 この内容が乏しくなりがちなZOOM会話や飲み会を活性化するのが、ネタを用意する事前準備だと私は考えました。
 具体的には今度の山の会ZOOMでは、「山のまつわるクイズ」を用意しようと考えています。インターネットをみれば幾つかのネタがありますので、それをアレンジして、山のクイズを準備しようと考えています。
 家族の間のZOOM会議も昔の写真を用意するとかネタ作りから始めると楽しくなりそうです。山の会ZOOMをこなした後工夫したいと考えています。
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Xmindでライフプランイングノートを作る⑦ 大切にしているものは何?

2021年01月21日 | ライフプランニングファイル
 私のライフプランニングノート作りは、確定申告の準備時にアカウント関係のスプレッドシート化が進んだので「事務的に手間がかかる」部分は峠を越えたと言える。
 一方これから「生きていく意味」とか「自分が最後までこだわるもの」といった個人的な価値観の領域を整理していくことになる。ライフプランイングノートでは「リビングウイル」(終末期医療に関する意思表明書)が重要なパーツの一つだが「リビングウイル」を作成するには自分の生きていく上で大切にしているものを確認しておく必要があるだろう。
 確認方法には哲学的アプローチや宗教的アプローチもあるだろうが、ここでは厚生労働省が「人生会議」という愛称で公開しているAdvance Care Planningのアプローチを採用して、それをマズローの欲求5段階説の切り口で整理するというアプローチを考えてみた。
  人生会議を提唱するサイトでは「もし生きる時間が限られているとしたらあなたにとって大切なことは何ですか?」と問いかけ、例示的に12の答を用意している。
 答の一例は「家族や友人のそばにいること」「できる限りの医療が受けられること」などだ。
 この答をマインドマップに落とし込んでものを考えるスタート点にしたのが下の図だ。
 ここではマインドマップの「1ブランチ1ワード」原則に戻って例示の文章を単語に分解し、かつ関連性のありそうな単語をまとめてみた。
 そうしている内に色々な欲求をマズローの欲求5段階に分解してみると分かりやすいのではないか?という考えに至った。
 下のXmind図が私が整理した「あなたにとって大切なこと」のマインドマップによる整理である。
 私の整理では「好きなことができる」と(そのための)「ひとりの時間が保てる」が一番高次元の「自己実現欲求」になったが「仕事を続ける」を「自己実現欲求」に入れる人もいると思う。この辺りは正解は一つではなく、人の数だけあると私は思う。
 また私は「できる限りの医療を受ける」や「少しでも長く生きる」を「苦痛回避」の生理的欲求や自己実現の手段と捉えた。
 これについても「少しでも長く生きること自体が目的」と考える人がいるかもしれない。その点についてここで議論する積もりはない。
 私が提唱したいことは、マインドマップのように全脳的な思考を促進する手法を使って「自分にとって大切なこと」を可視化して、それを家族や関係者と共有することである。
 「自分にとって大切なこと」が具体化してくると、リビングウイルを作成することができ、リビングウイルが明確になると、具体的なアドバンス・ケア・プランイングを作成することができる。
 まずは「自分にとって大切なこと」を棚卸することがライフプランイングのポイントである。


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ネットフリックス、相場を牽引

2021年01月21日 | 投資
 昨日(1月20日)はバイデン大統領の就任日。株式相場がどう動くか気にしていた人もいるかもしれないが、米国株は高値を更新した。
 バイデン政権による大型コロナ対策が好感されたこともあるが、昨日の主役は株価が17%も上昇したネットフリックスだった。
 世界的な動画配信会社ネットフリックスは昨年契約者を37百万人増やし2億人の大台に乗せた。ネットフリックスの株価は2002年のIPO時の500倍になったそうだ。
 同社株の好調やバイデン政権がハイテク銘柄に親和的という見方からアルファベット(グーグル)、アマゾン、マイクロソフトなどFANG銘柄も躍進した。
 相場の関心は、成長期待や割安探しとコロコロ変わるので日々のニュースに振り回される必要はないが、それぞれの分野のトップ企業が株高メリットを受ける相場であることは間違いない。
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Xmindでライフプランニングノートを作る⑥ 確定申告はノート整備のチャンス

2021年01月20日 | ライフプランニングファイル
 今日(1月20日)オンラインで今年の確定申告を済ませた。昨年までe-taxはグーグルのクローム(ブラウザ)に対応していなかったが今年は対応していたのでクロームを使って電子申告を進めた。医療費控除の入力が領収書単位でなく、医療機関単位で入力できるように改善されているなど細かい点でe-taxは進化している。
 さて確定申告作業をしながら考えたことだが、「これはライフプランニングノートを整備する絶好のチャンス」ということだった。
 日頃あまり使わない公的年金や企業年金の源泉徴収票や保険会社の保険料控除証明書を見るチャンスである。この機会に口座番号や保険事故の連絡先電話番号などをライフプランニングノートの資料になる「口座一覧表」に書き込んでおくと万一の場合に役に立つはずだ。
 特に医療保険や傷害保険は自分が動けない時に家族が申請する可能性があるので、整理できる機会に整理しておくと良いと思う。
 ところで国や国税庁も電子申請などデジタル化を進めているが、個人のプラットフォームとしては、PCではなくスマートフォンをメインディバイスに考えているのではないか?と私は感じている。
 私の場合は以前からカードリーダーを用意していたので、今回もPCからe-taxに入ったが、これは医療費の支払金額の入力がPCの方が楽だからである。
 だが今後「領収書はスマホで写真撮影してOK」とか更に進んで「医療機関とマイナンバーをキーに領収書の共有をするから医療費の支払明細入力不要」という時代が来ることは間違いないだろう。そうすればスマートフォンからの申請ももっとやり易くなるはずだ。
 とは言うもののそこまで電子化が進むにはもう少し時間がかかりそうだ。
 当面はライフプランニングノート(特に「口座一覧表」)を充実させて、諸々の「取引の手引」にしておくと自分自身のためにもなるし、万一の場合は面倒見てくれる人の手助けになることは間違いない。毎度のことながら確定申告はこのような作業のきっかけになると感じた次第である。

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