金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

荒川から森林公園、山の景色を楽しむ

2011年09月24日 | サイクリング

9月24日土曜日。先週のリベンジで荒川自転車道、ホンダエアポートから森林公園に行き森林公園内をサイクリングして往復するコースを走った。

8時半にホンダエアポートを出発。今日は先週と違い、荒川の上流つまり北から風が吹いている。この時期北の風は歓迎だ。まず涼しくて爽やかだ。そして疲れた復路を走る時フォローになるのは助かる。

順調に走って9時45分に大芦水管橋に到着。長さ日本一の水道橋ということだ。

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今日は空気が澄んで秩父や群馬の山がよく見える。水管橋の手前では両神山や浅間山が見えた。正面に見えていた赤城山は随分右手に位置を変えている。水管橋の先でサイクリング道路は荒川を離れ左に曲がり、武蔵丘陵森林公園に向かっている。

エアポートから森林公園は23km程だ。400円払って入園した。森林公園は久しぶりである。1周17kmの周回コースを回ってから休憩した。

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ここで200円の鳥の唐揚げを食べたが結構美味しかった。エネルギーを消費している時は脂っこいものがおいしい。

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森林公園のサイクリングコースは家族連れの人が多く、大人がロードレーサーをぶっ飛ばすのは少し危険な感じもするが、意外に沢山のサイクラーが走っていた。

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中央口入り口近くの池の表面は水草でびっしりおおわれていた。周りの木々の梢には川鵜が群れをなし、池の上ではカイツブリが泳いでいた。自然が溢れている。

帰りに吉見運動公園の管理事務所がある建物に立ち寄りアイスクリームを食べた。写真はスタンドのないロードレーサーのサドルをひっかける駐輪用鉄棒。初めて立ち寄ったがここはサイクラーのオアシスのようだ。カップラーメンなど軽食を食べることができる。

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12時半過ぎ75km程走ったので今日のサイクリングは切り上げにした。爽やかな半日だった。

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台風一過、強風で近所でも倒木が。

2011年09月22日 | ニュース

昨日(9月21日)の夕方首都圏を直撃した台風15号は太平洋に抜け、今朝は青空が広がっている。昨日は社員に早期帰宅の指示を出し、私も4時前に退社したので、交通マヒに巻き込まれることはなかったが、バス亭から自宅までの数百メートルで下半身びしょ濡れになった。

今朝の通勤時、近くの公営住宅で大きな銀杏の木が倒れているのを見た。人的被害がないと良いが・・・・

ところで台風等自然災害に対する交通機関の対応を見ていると、早目早目に安全策を取り、運転を見合わせている。これに合わせて企業なども、早目の退社を指示するなど柔軟で現実的な対応を取るようになった。

これも東日本大震災の教訓なのだろう。

昨日の強風の中では傘をさすこともままならなかった。自然の力に較べると人間は弱いものである。自然と力比べをせず柔らかに生きることの重要性を台風は教えてくれた。

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連銀、長期債シフト発表、株は売られる

2011年09月22日 | 金融

21日米連銀は2日にわたった公開市場委員会を終えて、オペレーション・ツイストと呼ばれる「長期債購入・同額の短期債売却」プログラムを発表した。これは2012年6月までに4千億ドル相当の6年から30年のゾーンの債券を購入し、同額の残存期間3年未満の債券を売却することで、長期金利の低下を促進するというものだ。

これは景気刺激策の一つであるが、この日のニューヨーク市場は連銀の「経済成長見通しについては、金融市場の緊張を含めてダウンサイドリスクがある」というコメントに反応して大きく下げた。ダウは2.5%下落、S&P500は3%近く下落した。

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ギリシアはユーロを離脱できるのか?

2011年09月21日 | 金融

今週ニュー良く大学のルービニ教授はFTに「ギリシアは秩序あるデフォルトの手続きを開始し、ユーロを離脱するべきだ」という論文を寄稿した。これに対しFTの経済コメンテーター・マーチン・ウルフ氏はWhy breaking up is so hard to doという記事で「ギリシアのユーロ離脱は極めて困難だ」と反論を行なっている。

ウルフ氏の論拠は次のようなものだ。

・ギリシアがユーロから離脱するという話が発覚すると、ギリシアの総ての債務に対する取付けが起きる。ギリシア政府は直ちに銀行を閉鎖することはなくても、銀行からの預金引き出しに制限を設けることになるだろう。また資本統制を行なう必要がでるだろう。

・国内債務についてはユーロから新通貨に切り替えることが可能だが、対外債務についてはそのようなことはできない。

・多くの企業は破綻する。UBSのレポートによると、離脱初年度の経済的コストはGDPの40~50%に達する。

・もしギリシアがユーロから離脱することになると、イタリア、スペインを含む問題含みの国で通貨リスクはより現実的なものとなる。これらの国の政府や企業は資金調達が困難になり、欧州中銀は無制限の貸出を強いられることになる。

またウルフ氏はドイツのような強い国がユーロから離脱することも極めて困難だと論じる。もしドイツがユーロから離脱すると、ドイツへの大量の資金流入が起きるとともに、新マルクはユーロより強いので、ドイツの銀行が保有する海外資産は大きく減価し、ドイツの輸出企業は競争力を大きく失う。UBSのレポートはもしドイツが離脱すると初年度経済的損失はGDPの20~25%になると推定している。

☆   ☆   ☆

ギリシアのユーロ離脱については異なる意見を持つルービニ氏とウルフ氏だが、ギリシアの巨大な経常赤字と経済停滞を救うためには「実質的な平価切下げ」が必要だという点では一致している。しかしウルフ氏のエッセーには、ユーロから離脱することなく、いかに平価切り下げ効果を出すか?という具体策は出ていなかった。ユーロ離脱は非常に困難なことは分かったが、じゃどうすれば良いの?というのもまた困難な問題である。

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ギリシア、債務が返済できないなら今デフォルトする方が良い?

2011年09月20日 | 金融

私は別に全面的にアメリカ人が優秀だなどとは思わない。しかし一つ優れた点があるとすると「現実を直視し、問題を先延ばししない」という点だと思っている。経済的に見ると事業に成算が見込まれない時は、延命装置を外し、破産を選択する。無論これは時として武力行使につながったり、ハードランディングを招く危険性は伴うが。

ニューヨーク・タイムズはギリシアのデフォルトの可能性を論じているが、その論調も同じようなものだ。「ギリシアは断崖に近い」という記事の中で同紙は「私の見解ではギリシアは債務を弁済できる見通しがつかないので、今デフォルトすることが、非常に同国の利益にかなう。支払能力のないギリシアが債務をリストラしなければならないとすれば今それを行なうのがベターである」というIMFの前エコノミスト・Lachman氏の言葉で記事を結んでいる。

もっとも同紙はギリシアのデフォルトが引き起こす影響について軽視している訳ではない。金融危機はつねに予期せぬ結果を招くし、多くの人々が巻き添え被害あると予想しているからだ。10年程前に起きた国家のデフォルトは金融危機の感染を引き起こさなかった。2001年にデフォルトを起こしたアルゼンチンの債務総額は820億ドルで98年にデフォルトを起こしたロシアのそれは790億ドルだった。これに較べてギリシアの公的債務は5千億ドルと規模が5倍以上だ。またギリシアがデフォルトを起こした場合、プレッシャーを受けるイタリアの債務はギリシアの5倍である。ギリシアのデフォルトの影響は過去の経験からは推測できないものがあるだろう。

このような懸念があるからギリシアはデフォルトを避けようとして、更なる緊縮プランの立法化に向けて他の欧州諸国とともに必死になって動いている。

だが幾ら政府の支出を削減しても山のような債務を支払うことはできない。財政支出の削減は既に経済を収縮させている。その借金を減らすにはリストラして元本の一部を免除するしかないだろうというのが同紙の基本的なスタンスだ。

市場でギリシアの国債は額面の4割以下で取引されている。ということは多くの投資家はギリシア国債のリストラが行なわれる場合、額面の6割程度の債権が切り捨てられる可能性があると判断していることを意味する。

記事はシティグループのチーフエコノミスト・Buiter氏の二つのデフォルトシナリオを紹介している。一つはギリシアが「民間銀行に額面の60%から80%の負担を負わせる一方、欧州連合やIMFなど公的機関への支払を続けることでユーロ圏内に留まる」というもので、この場合はテクニカルにはデフォルトだが、ギリシアは無条件に債務支払を拒絶する訳ではないので、理論的には危機の伝染は押さえ込める。もう一つは「ギリシアがユーロ離脱を決意するかあるいは離脱を迫られるというもので、債務の償却は100%に近づき、かつ国際金融市場に与える影響はより深刻になる可能性が高い。

☆   ☆   ☆

返済することが出来ない程、借金が積みあがってしまうとデフォルトして債務の切捨てをするしかない・・・というのが現実的対応というものなのだろうか?

ギリシアにとってユーロ圏に留まり、経済力の強いドイツなどと同じ通貨で競争していてはいつまでも経済成長は望めず、借金の返済の目処は立ってこない。国際金融市場に与える悪影響は大きいが、ユーロ離脱はギリシアにとって「平価切下げ」効果があり競争力の回復につながる。

ギリシアの指導層がタイムズの記事を読むとすれば、彼等はなんらかの示唆を受けるのだろうか?

コメント (1)
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