京都太秦の小さな寺にワイフの両親は眠っている。従って年に1,2度お墓参りにこの地を訪れる。その時少し時間を作って嵐山界隈を巡ることにしている。今回は松尾大社と天龍寺を訪問することにした。天竜寺は遠足で来た記憶があるが、松尾大社はどうも今まで参詣したことがなかったようだ。お酒の神様として有名な神社だから、お詣りすべきであったが。
松尾大社の参道から楼門を見るとその立派さに感心するとともに、神社っぽくなくお寺っぽい感じがした。後で調べると楼門は江戸時代初期の作ということだ。
松尾大社のご神体は大山咋神(おおやまくいのかみ)と言われているが、神社が体裁を整える前に後ろの山の上の磐座(いわくら)がご神体として崇められていた。磐座には特別参拝料千円を払うとお詣りできるが、余りにも暑いので今回は割愛させて頂く。
拝殿の横にその磐座のミニチュア版が作られていた。
宝物館では百年ぶりに国立博物館から遷座された三体の御神像と、最近発見された数体の御神像を見ることができた。これは今年の8月から公開されたものらしい。
http://matsunoo.or.jp/houmotu/pr7.homotsu.html
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110823/art11082314040005-n1.htm
宝物館内の神職の方に伺うと「神像は鏡などと同じく、ご神体であり一度神社の中に祀られると表に現れることはほとんどない。ここが仏像と違う所で、人目に触れない内に一部が朽ちることが多い所以である」という話だった。
神社のご神体というと、鏡や剣などというのが私の中の常識だっただけに、人の形をした御神像を見ることができたのは、勉強になった。