金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

松尾大社の神像、珍しいものを見学

2011年09月12日 | 旅行記

京都太秦の小さな寺にワイフの両親は眠っている。従って年に1,2度お墓参りにこの地を訪れる。その時少し時間を作って嵐山界隈を巡ることにしている。今回は松尾大社と天龍寺を訪問することにした。天竜寺は遠足で来た記憶があるが、松尾大社はどうも今まで参詣したことがなかったようだ。お酒の神様として有名な神社だから、お詣りすべきであったが。

Matuotaishamon

松尾大社の参道から楼門を見るとその立派さに感心するとともに、神社っぽくなくお寺っぽい感じがした。後で調べると楼門は江戸時代初期の作ということだ。

Matuotaosihahonndenn

松尾大社のご神体は大山咋神(おおやまくいのかみ)と言われているが、神社が体裁を整える前に後ろの山の上の磐座(いわくら)がご神体として崇められていた。磐座には特別参拝料千円を払うとお詣りできるが、余りにも暑いので今回は割愛させて頂く。

拝殿の横にその磐座のミニチュア版が作られていた。

Matuotaisha

宝物館では百年ぶりに国立博物館から遷座された三体の御神像と、最近発見された数体の御神像を見ることができた。これは今年の8月から公開されたものらしい。

http://matsunoo.or.jp/houmotu/pr7.homotsu.html

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110823/art11082314040005-n1.htm

宝物館内の神職の方に伺うと「神像は鏡などと同じく、ご神体であり一度神社の中に祀られると表に現れることはほとんどない。ここが仏像と違う所で、人目に触れない内に一部が朽ちることが多い所以である」という話だった。

神社のご神体というと、鏡や剣などというのが私の中の常識だっただけに、人の形をした御神像を見ることができたのは、勉強になった。

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山中の伽藍の規模に驚く圓教寺

2011年09月12日 | 旅行記

姫路の旅で外せないのが、書写山圓教寺である。書写山は西の比叡山と呼ばれる天台宗の名刹だ。姫路駅から書写山に登るロープウェイ書写駅までバスで約30分、バスは姫路城の前を通るので私はそこから乗車した。

書写山は標高370m程の山だが、ロープウェイに乗ると吹く風が涼しかった。

Ropeway

ロープウェイから大講堂へ向けて歩き始めると「慈悲の鐘」という梵鐘があり、その前に子供の足の彫刻があった。謂れは分からないが可愛らしいので写真に撮る。

Foot

ここから東坂と呼ばれる一番傾斜のきつい坂道を辿ると両脇に観音菩薩像を拝むことができる。これは西国三十三観音を並べたものだ。

Kannonn

参道の途中で下界を見ると、田んぼの中に姫路城が見えた。稲を刈り込んでお城を描いている。これはロープウェイの上からも見ることができる。

Tanoshiro

最初に出会う大きな伽藍は摩尼殿(如意輪堂)で、清水の舞台のようだ。

Manidou

さらに山道をたどると、大講堂・食堂(じきどう)・常行堂が向かい合う広場にでた。

これらの伽藍のスケールには「おお!」と驚く。写真は正面から見た大講堂。

Koudou

この写真は食堂から見た大講堂。

Koudou2

この写真は食堂から見た常行堂。

Jyougyoudou

これらの伽藍は国指定の重要文化財で古色蒼然とし、そしてややくたびれた感じを受けた。京都近郊の有名観光寺院であれば、観光収入で建物の修復が可能だろうが、播州西北部のこの地ではそれ程の観光収入は望めないようだ。

参道の巨木を仰ぎ見る。

Taiboku

古来多くの信仰深い人がこの山に登り、木々に癒されていたことが伝わってくる。

書写山から降りてバスを待ちながら、目の前を流れる夢前川を見ていると、その上流に雪彦山があることを思い出した。雪彦山は九州の英彦山、越後の弥彦山とともに三彦山と呼ばれる修験の道場で、ロッククライミングのゲレンデでもある。大学時代に何回か登ったことがあるが、中々スケールの大きな岩場であった。もし旅の前にこのことに気がついていたら、雪彦山の麓まで足を伸ばす計画を組んだのだが・・・・

気まぐれ旅は時としてかすかな悔悟を伴うものである。

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世界遺産は塀の中、テンション落ちた姫路城

2011年09月12日 | 旅行記

先週金曜日ワイフと姫路に出かけた。京都への里帰りのついでに、世界遺産の姫路城を見るために足を伸ばしたのだ。私もワイフも姫路城を見学したことがない。新幹線の車窓から天守閣を一見したことがあるだけだ。

ところが新幹線が姫路駅に近付いても天守閣が見えてこない。新幹線を降りてバスに乗ってもまだ見えてこない。そしてバスが姫路城に近付いて初めて天守閣は大きな塀の中にあることが分かった。

Himejicastle_3   

ずいぶん迂闊な話であるが、姫路城は平成21年から約5年の予定で天守閣の大修復に入っていたのだ。天守閣を遠望することができないので、テンションは下がったが、石垣の優美な曲線など見るべきものは多い。

Ishigaki

薄暗い城内の鎧は中々リアリティがある。

Yoroi

天守閣の修復現場にはエレベーターで登ることができる。

Hoshuu

1時間ほどで姫路城の見学は終えてお堀端に戻った。

Hori

堀のスケールは中々のものだ。今年の晩春、彦根城のお堀に散る桜を見て風情を感じたが、スケールでは姫路城の方がかなり上だ。

姫路城の後は「西の比叡山」と呼ばれる書写山円教寺にバスで向かうことにした。

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