金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

健康促進は多生の縁から

2016年09月20日 | うんちく・小ネタ

昨日(9月19日)夜のNHKスペシャルで取り上げていたのが「健康格差と所得や地域の格差の問題」でした。

健康と所得の間に相関関係があることは、所得の高い人ほど健康診断や予防医療に取り組む機会が大きいことなどから、推測できますが、私が注目したのは、健康と社会的なかかわりの関係でした。最近の内外の研究では社会的かかわりが多い人ほど健康面で優れているということが明らかになりつつあるそうです。一般に所得が高い人ほど外部とのつながりが多いと仮定すれば、この面からも所得が高い人ほど健康面で恵まれる機会が大きいということになります。

しかし社会全体の健康レベルを高めるためには、所得水準にかかわることなく、多くの人が社会的活動に参加できるような社会を目指すことが必要でしょう。

そのためには行政や各種の団体のイニシアティブが必要でしょうが、個人レベルの気持ちの持ち方も大切だと私は考えています。

他人とかかわりを持つと「いつどこで会う・どこそこの集まりに顔をだす」など予定が生まれてきます。つまり用事ができ、行くところができる。

これをシニアには「教養(今日用)」「教育(今日行く)」が必要だと言っている人がいました。

人とのつながりは「多生の縁」から生まれます。小さなつながりを大切にしていくという意味では「多少」と書きたいところですが、これでは「多生の縁」の誤用と思われてしまいます。

多生の縁というと「袖振り合うの多生の縁」というように、袖を触れあうようなちょっとした出会いも前世からの因縁によるという仏教の教えだそうです。

仏教の教えというと「一期一会」という言葉もあります。人との出会いをおろそかにしないという意味です。

いずれにせよ、人とのつながりを大事にして、多くの人が社会的かかわりを持って生きていく社会を目指したいものだと思います。

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【後妻業の女】大竹しのぶ・豊悦熱演のピカレスク(悪徳映画)

2016年09月20日 | 映画

昨日(9月19日)ワイフと「後妻業の女」を観にいきました。「シン・ゴジラ」にするか「後妻業」にするか迷ったのですが、ワイフの希望を尊重して「後妻業」を選択。雨の3連休。遠出をあきらめた人たちで映画館のある武蔵村山イオンモールは混んでいました。2,3か月ぶりにここの映画館に来たのですが、券売所が大部分自販機に変わっていました。

「後妻業の女」(公式サイト http://www.gosaigyo.com/)は、再婚願望を持つ高齢資産家を狙って大竹しのぶ演じる後妻業のエースとそれを裏で操る結婚相談所所長(豊川悦治)が中心となって繰り広げるピカレスク(悪徳小説・映画)です。

登場する人物はほとんどワル。後妻業はいうに及ばず、後妻業の真相を暴くため嗅ぎまわっていた探偵も金目当てのワル。その他小さなワルが跋扈します。

ワルは結局最後まで生き延びる。「天網恢恢疎にして漏らさず」の真反対で中国の春秋時代を跋扈した大盗賊・盗跖の現代版のような話です。盗跖は天寿を全うしたばかりか、説教に来た孔子を論破したという話があります。

映画を見終えた後、正義感?のワイフは「ワルが生き延びて栄えるなんてスッキリしない映画ね」と感想を述べていました。ワイフの好きな刑事ドラマでは、ワルは最終的に捕まるのですが、実社会では必ずしもワルは捕まりません。

映画の中で「警察は週刊誌が取り上げて動く」というセリフが出てきます。マスコミ沙汰にならないワルの中には悪事を重ねるケースも多いでしょう。

特に相続がらみでは「法律上犯罪かどうかグレー」程度の領域で、消費者の無知・欲望・恐怖心を操った悪徳商法が跋扈しているのが気がかりですね。

娯楽映画ですから、特に教訓を引き出す必要などなく、大竹しのぶや豊川悦治の熱演を楽しめばよいと思います。

ただし多少何かを考えるとすれば、社会的に成功し、人間力を持っていると思われる被害者(後妻を迎える高齢者)も、己の色欲に迷い、後妻の毒牙を見抜くことができなかったということ、高齢化社会はワルがはびこる余地が多いということでしょうか?

 


 

 

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