金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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今日の非農業部門雇用者数は20万人が鍵

2016年09月02日 | 投資

米国の雇用統計は常に市場の最大級の関心事だが、特に今日発表される8月の雇用統計は連銀が9月に政策金利を引き上げる可能性があるかどうかを見極める上で鍵になる。

非農業部門雇用者数(NFP)予想値の平均は18万人だが、予想は個社ごとでかなり異なる。

一番強気の数字を出しているのはソシエテ ジェネラルで25.5万人。弱い数字を出しているのはJPモルガンで15万人だ。

市場ではNFPが20万人を超えると9月利上げの可能性が高まるという意見があるが、合意が形成されている訳ではない。イエレン議長は一つの数字だけを見て利上げを決めるということはないとも言っているので仮に20万人を上回っても9月に利上げが起きるとは限らないという見方もある。

むしろ連銀は金利引き上げに対する市場予想がどのように変化するかを見ているのではないか?

過去の経験では8月のNFPは市場予想を下回る傾向があるという。特に8月のNFPに張っている訳ではないが、中々今夜(日本時間)の雇用統計は興味深い。

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