先日「クリティカル・シンキングと通じて飛行機人間になろう」というエントリーを書いたところ、グライダー飛行の経験豊富な方から「飛行機人間とグライダー人間の比喩は真逆だと思う。グライダー操縦では上昇気流をつかむため、頭をフル回転させているが飛行機では燃料がある限り目的地に向かうことができる。実際にはグライダーの方が奥が深い」というご指摘を頂いた。
飛行機人間・グライダー人間の比喩はそのブログでも書いたとおり、外山滋比古さんの「思考の整理学」に出てくる有名な話なので、無批判に引用した次第。しかしこのような無批判の引用こそクリティカル・シンキングなアプローチに反していると反省しています。
私はグライダーを操縦したことはないが、パラグライダーで空を飛んだ経験は若干ながらある。そのわずかな経験を持ってしても上昇気流をとらえる(あるいは不用意に上昇気流に乗らない)ためには五感を働かせる必要があることは想像がつくので、グライダーの操縦が奥が深いというご意見を傾聴したいと思う。
ところでクリティカル・シンキングについては、色々な解説があり、短い講話の中で何を強調するべきか今もって考えているところである。
(そもそも私自身がクリティカル・シンカーであるかどうかも分からないし)
ただ内定者の方向けの話では「世間一般に流布している通説を簡単に真に受けず、自分の頭でなぜWhyを考える癖をつけよう」「そのために情報(情報の信ぴょう性についても考えながら)を基づいて自分で判断する癖をつけよう」「一般論ではなく、自分や会社が持っている資源(プラス面だけではなくマイナス面を含めて)や環境を前提に現実的な問題解決策を考える癖をつけよう」というあたりがポイントになりそうだ。
グライダーの件については、貴重なご指摘(情報)を頂いたことを感謝しています。