最近はクラウド上で名刺管理を行う人が増えているのではないか?と思う。クラウド上に貰った名刺のイメージを管理しておくと、オフィスのパソコンから検索できるだけでなく出先でスマートフォンからも検索することができるので何かと便利だ。
ところでサラリーマン時代は交換する名刺は取引先の人が多かったが、サラリーマンを辞めてボランティア活動・趣味・多少のビジネスなどと「少量多品種」な活動を始めると貰った名刺の分類に苦労することがあった。貰った名刺には勤務先が書いてあるが、勤務先のビジネスとは直接関係のないことで繋がっていることが増えてきたからだ。
たまにしか会わない人だと繋がりを忘れてしまうこともある。
そこで思いついたのがエバーノートのタグという機能を利用した名刺管理だ。
元々私はエバーノートにスキャナーで名刺を取り込み管理していたが、名刺にタグをつけることで整理が簡単になった。
エバーノートには「ノートブック」と「タグ」という情報管理方法がある。「ノートブック」はプラスチックケースの名刺箱の「あいうえお」のようなインデックスと考えてよい。一方「タグ」は横串だ。仮に紙の名刺に「〇〇プロジェクト」というような穴を開けておいて、串を刺すと該当する名刺を抽出することができるような仕掛けと考えてよい。
つまり名刺に「〇〇プロジェクト」というタグを付けておくと「タグ検索」で該当する名刺を一度に検索することができる。一つの名刺に複数のタグをつけることもできる。つまり「〇〇プロジェクト」のメンバーでもあり「××NPO法人」のメンバーでもあるという場合だ。
サラリーマンを辞めて「少量多品種」の繋がりが増えたといったが、サラリーマンの方も最近では社外の方とプロジェクト単位で協業することが増えていると思うのでこのような場合も「タグを使った名刺管理」は便利だろう。
タグの利用は幅広い活動を目指す人の地平線を広げると言える。
エバーノートでタグを検索する場合は「tag:検索するタグの名前」で検索することができる。エバーノートには色々なロジックによる検索方法が準備されているが使っていないとすぐ忘れてしまう。しかし忘れてもネット検索するとすぐ使い方が分るので不便はない。すぐ調べられるので忘れるということの繰り返しだが。
タグの利用でますます忘れても良いことが増えてきた。人間の脳の容量には限りがあるので忘れてもシステム的に検索が容易なものはドンドン忘れて良いだろう。少ない脳みそには別の使い道があるはずだ。