金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

中伊豆ぶらり旅(3)~吉奈温泉と修善寺~

2010年11月07日 | まち歩き

11月5日(金曜日)の泊まりは吉奈(よしな)温泉の「さか屋」である。吉奈温泉には修善寺から湯ヶ島行のバスで25分程、吉奈温泉口で下車して宿屋の車を呼んだ。

吉奈温泉を選んだ特段の理由はないが、岡本太郎が長年愛顧にしたという「さか屋」http://www.yoshina-sakaya.co.jp/にちょっと興味を持ったからだ。

Sakaya

徳川家康の側室お万の方が愛顧にした吉奈温泉、盛時は25軒の宿屋が軒を連ねたそうだが、今は「さか屋」と「東府屋」の2軒しか残っていない。「さか屋」の従業員によると東府屋は倒産した後、新たな資本が入ったということだ。つまり昔のまま残っているのは「さか屋」のみである。やはり下田街道から横道にそれるという立地の悪さは大きなハンディなのだろうか?因みに「さか屋」の名前は昔酒屋をしていた名残りということ。東府屋は昔豆腐屋さんだったそうだ。

「さか屋」につくとまず「貸切の家族風呂に入れ」と強く勧められるので、夕食前にワイフと貸切風呂に入った。風邪気味のワイフは寝る前に風呂に入りたいと思っていたので少し当惑したということだが・・・・

この宿屋は浴室は多い。多すぎて迷うほどだ。湯の質は無色透明で匂いもしない。さらっとしたお湯である。晩ご飯には岡本太郎が愛好したというイノシシ肉、牛肉、豚肉の野菜たっぷり陶板焼きがメインででる。一泊二食付きで一人約1万5千円。女将さん、従業員が一生懸命サービスしようという熱意が伝わる宿ではあった。

11月6日土曜日は吉奈温泉からバスで修善寺駅に戻り、まず「虹の郷」http://www.nijinosato.com/に出かけた。虹の郷はイギリス村・カナダ村・日本庭園・匠の村などで構成されるテーマパークだ。修善寺駅からバスで20分ほどの高台にある。訪問するのは今回が初めてだ。

England

入り口にはイギリス村がある。インターネットの評判を見ると「模造品だ」という悪口もあるが、一日楽しく遊べたという好意的な感想もある。修善寺近辺を一通り回ったという人は足を伸ばしても良いだろう。

イギリス村から右手に向かうと「匠の村」があり、日本の伝統工芸をみることができた。

Neko

Gangu

この写真はポップアートというフィルターをかけているので実際より赤が強くなっている。

Washi

写真は体験コーナーで挑戦者が作った手漉し紙を乾かしているところだ。この他陶器作りなどの体験コーナーもある。

「匠の村」からカナダ村に回ると、メイプルの木が紅葉していた。

Maple

カナダ村とイギリス村の間を小型の汽車が結んでいる。料金は400円と少し高い気がするが、家族連れで乗っている人はそこそこいた。

Train

子供騙しというか大人も楽しむことができるメルヘンの世界というかは、意見の分かれるところだろう。

虹の郷を出てバスで修善寺温泉に向かう。修善寺温泉は虹の郷と修善寺駅の間にある。

まず修禅寺に行った。紅葉には少し早い。目についたのは本堂の額である。

Gaku

明治の政治家・副島種臣が書いた額である。副島種臣については「明治三筆」の一人という紹介を行っている文章もあるが、三筆のメンバーには異説もあるようだ。

本堂脇のだるま像が面白い。

Daruma

修禅寺は前に来たことがあったので、今まで行ったことがなかった源範頼の墓に足を伸ばした。範頼の墓が新しいのが少し変だが説明はなかった。

Noriyori

その後独鈷(とっこ)の湯を見てバス停に戻る。

Shuzenji

この辺の景色は以前と余り変わっていないようだ。ただし廃業している宿屋が目についた。修善寺温泉も楽ではなさそうだ。

修善寺駅に戻り駅前で蕎麦を食べ我々は熱海に向かった。その話は次のブログで。

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中伊豆ぶらり旅(2)~韮山~

2010年11月07日 | まち歩き

三島から伊豆箱根鉄道に20分程乗って韮山駅に到着。ここから田んぼの中の一本道を東に歩く。金曜日の午後、歩いている人は誰もいない。15分程で頼朝が流された蛭ヶ小島に到着。私は頼朝も北条政子も好きになれないので、蛭ヶ小島はパスして伊豆の代官だった江川氏の代官屋敷を目指す。韮山中学の脇を通り、切通しを越え池を回りこむと広い江川邸に出た。

韮山駅から30分位歩いて漸く到着。私達が邸内に入った時は入場者は誰もいなかった。

Mon

写真は江川邸の門。この門はNHK大河ドラマ「篤姫」で、篤姫の実家・今泉家の門と玄関の撮影に使われたと受付のおばさんが教えてくれた。

Egawa

江川邸と大きなケヤキだ。デイライトというアートフィルターで柔らかい雰囲気を出した。私は江川家は伊豆の代官だと思っていた(そう書いてある本が多い)が、治めた範囲は武蔵・甲斐にも及ぶ広大な幕府直轄地であることが邸内の資料で分かった。

Tochi

見上げるとトチの木がわずかに紅葉している。

江川邸から反射炉まで歩くと30分以上かかりそうなので、タクシーを呼んで反射炉経由で伊豆長岡駅に戻ることにした。

Hansharo

江川邸から反射炉まではタクシーで10分程度だ。この反射炉は江川家36代・江川太郎左衛門英龍(担庵)が大砲鋳造のために築いたものだ。江川邸の回りには土産物屋などなかったが反射炉の回りには土産物屋が多いので少し驚く。

反射炉の方が耳目を集めやすいのだろうか?

江川家は清和源氏を先祖とする名家で明治維新以降も優秀な人材を輩出している。優秀な家系というものは存在するのだと感心する。

修善寺には過去何回か来たことがあるが、その手前の韮山に途中下車したことはなかった。立ち寄って良かったと思う。三島から天城峠を越えて下田に向かう下田街道は幕末に勘定奉行川路聖謨などが外国との交渉のために往来したところだ。

そんなことを思い起こしながら江川邸や反射炉を回ると中々面白い。因みに江川邸から反射炉経由長岡駅までのタクシー代は2千円だった。

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中伊豆ぶらり旅(1)~三島~

2010年11月07日 | まち歩き

11月5日(金曜日)の午後からワイフと中伊豆をぶらりと歩いた。この日の午前中まで伊東で仕事があったので、そのついでに小旅行をした次第だ。今回はあちらこちらをバスで回る予定なので、伊豆フリーきっぷ4日間(13,190円)を買ってみた。東京・修善寺間の運賃が往復9,800円なので、3,400円以上バスや電車に乗るとフリーきっぷが得ということになる。

さて三島では駅前の楽寿園散策からスタートする。駅から入り口まで1分だ。ここは明治23年に小松宮彰仁親王の別邸として造営されたところだ。三島駅には何回か来たことがあるが、この庭園を訪れるのは初めてだ。

Rakujyuen1

三島溶岩流の上に作られた庭園は湧き水が豊富である。ただしこの池の水は随分少なくなったということだ。

Kyoboku

公園には樹木が茂り昼なお暗いところがある。JRの駅の真ん前にこれ程大きな自然が残っているところは少ないだろう。

楽寿園を出てから遅い昼食にうなぎ丼を食べた。三島の名産はうなぎである。市内のうなぎ屋情報は駅前の観光案内所で教えてもらった。ただし各店店でタレの味が違うので、どの店が美味しいかどうかは言えないという話。

うなぎ屋を出て伊豆一の宮の三島大社にお参りする。

Misimataisha

神殿の金具がきらびやかだ。

Misimataisha2

神社の左手に大きなうろのある神木が立っている。

Sinboku

朽ちた左右の枝が歩き出そうとする巨人の腕のように見える。

神社をでて水上通りという小川沿いの道を辿って三島駅に戻った。ここには文学碑が並んでいる。

Kamo

鴨が沢山泳いでいた。少し上流を見ると橋の上からおばさんがパン屑を鴨にあげていた。三島は湧水の街で流れは本当に美しい。

三島駅からは伊豆箱根鉄道で韮山に向かった。その話は次回。

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