今日(22日)テレビを見ていたら、東京都知事の石原慎太郎氏が麻生首相のことで「漢字が読めないのはいけませんね。怪我(けが)をカイガと読んでいた。侮蔑されたおしまいです。」という趣旨の発言をしていた。これを聞いて私はマキャベリの君主論に同じような言葉があるのを思い出し、後ほど君主論を見るとこう書いたあった。
「君主は憎まれたり、見くびられてはならない」「君主が重臣や側近から、気が変わりやすい、軽薄、女性的、無気力、負決断などと見くびられたら危ない。・・・・威厳を保ち、敬愛されている君主は、謀反されることも侵略されることもない。」
君主論には「言葉を読み間違えて失笑を買う」という例は出ていなかったが、失笑を買ったり侮蔑されるというのは一国の指導者としてお粗末過ぎて、マキャベリも言及しなかったと考えるべきだろう。