今日(1月6日日曜日)、今年初めての登山に出かけた。もっとも登山というよりはハイキングに近いが。山は高水三山(たかみずさんざん)、JR青梅線沢井駅の北辺りに連なる標高8百メートル弱の山々で奥多摩登山の入門コースだ。ただし私は今日まで登ったことがなかった。
午前9時20分頃JR軍畑(いくさばた)駅を出発。徒歩で平溝川沿いの車道を登って行く。20分程で高源寺着、ここで道は二つに分かれ右側の道を辿る。標識がしっかりしているので迷うことはないだろう。傾斜が急になったところの農家の縁側で柚子が売られていた。4ケ100円、安そうなので頂くことにする。帰宅してから家内に聞くと「近くのスーパーでは1ケ190円」ということ。農家の直売品は皮に傷があったり形がいびつだそうだが、風呂に入れるつもりなので全く問題はない。
しばらくすると大きな堰堤が出てきてここから山道になった。スピードを上げて歩いてきたので汗をかいた。正月以来沢山飲んだお酒が出て行く様だ。10時35分常福院到着、高水山(759m)頂上直下にある真言宗の名刹だ。不動堂の前には木製の大きな太刀が供えられている。これはご本尊・浪切不動尊に因むものだろう。
不動堂の裏から高水山の頂上に登る。展望はない。高水山から少し急な斜面を下ると岩茸石(いわたけいし)山の急な登りがまっている。岩茸という名前のとおり杉林の中に大きな岩がゴロゴロしているところだ。
岩茸石山到着は11時10分、北側に棒ノ折山が見える。岩茸石山からルートは南向きになる。30分程歩いて11時40分に惣岳(そうがく)山到着。頂上には青渭神社がある。神社にいたずらをする不心得者を防ぐためとはいえ、お社が金網に閉じ込められているのは痛々しい。
青渭の読み方だが手許の「奥多摩の尾根と沢」(奥多摩山岳会編・東京新聞出版局)では「あおぬま」とルビをふっているが、ネット百科事典のウイキペディアでは「あおい」とルビをふっていた。ウイキペディアによると多摩地方には三つの「青渭神社」があり、いずれも水にかかわりを持っているということだ。因みに惣岳山の南側徒歩2,3分のところに真名井天神の水場という湧き水があった。
さて一般的なルートはここから御嶽駅に下るのだが、私は途中で左にそれて沢井(御嶽駅より一つ青梅寄り)に向かった。沢井に向かう理由は小澤酒造で一杯お酒を頂いて、そして生酒を買って帰るためだ。青梅街道に到着した時間は12時30分、小澤酒造には3分程で到着。
登山所要時間を整理しておくと 軍畑駅(1時間20分)高水山(30分)岩茸石山(30分)惣岳山(55分)沢井駅 ということになる。今日は正月の酒で鈍った体を絞るため少し飛ばしたので、ガイドブックなどの参考タイムよりは1時間程早く歩いた。
銘酒澤乃井を直販している売店のすぐ近くにこんこんと湧き出ている石清水があった。この水は今日歩いてきた高水山から湧くものだと説明書きがある。私はまず一杯冷たい水を飲み、それから熱燗で「澤乃井」を頂いた。高水三山から「小澤酒造」というコースは天気の良い冬の日のお勧めハイキングコースである。